茶鬼さんのレビュー一覧

神降る夜に恋をして 小説

朝日奈れん  小椋ムク 

普通の男の子になりたいーーー!

初読みの作家さんです。
アズノベルズでムクさんのイラストって!って珍しいなと思い手にとってみました。
そうしたところ、意外や意外、とっても楽しいお話でこのムクイラストの可愛らしさがピッタリ合って面白かったのですよ。

主人公は未来のビジョンが見えると言う代々その血を受け継ぎ、特に突出した能力を持ったために、14歳の頃から神子としてほとんど建物から、よくても村からは決して出してもらえない幽閉…

2

鬼の接吻 小説

高岡ミズミ  禾田みちる 

守りたいもの

「鬼」という存在を茶化したり、軽めのなんちゃってで表現していない部分、かなり作者さんの”好き”という気持ちが込められた作品になっていると思われました。
高岡作品って、現代もののイメージが強いのでこうした幻想モノ風がお好きだったなんて意外な部分もり、知りませんでした!
互いの互いへの執着が強くある部分はとてもよくわかったのですが、これが性愛を含むラブになるには難しいのかも・・・何と言っても鬼の朱…

1

ドレスダウン 小説

神楽日夏  雨澄ノカ 

切磋琢磨の相乗効果です

今回は、あまり自己主張は強くないが天性の品の良さと素地をもちながらも、読者モデルの延長で男子ファッション雑誌のモデルをしている大学生の主人公と、
元モデルで、映像にも手腕を見せ今度自らのファッションブランドを立ち上げようとするマルチな才能を持った男性との
仕事を通して互いが影響しあい成長していくお話でした。

ネガティブな面はほとんど見受けられず、神楽さんらしいポジティブな姿勢が貫かれてい…

1

オオカミを食らう赤ずきん 小説

バーバラ片桐  周防佑未 

攻め攻防の割には

オオカミを食らう赤ずきんなんて題名なんで、きっととっても攻めに見えない様な可愛い子が肉食男子をあれよあれよと転がしていただいちゃう話かと思ったら!?
子供の頃、体が弱くてとっても可愛らしかった1こ下の幼馴染が、突然イイ男ではあるがそのかけらもなく成長して目の前に現れて、御嫁さんにしてくれるって約束だったでしょ、と子供の頃のたわいもない言葉をたてに迫ってくる。
嫌いいじゃないけど、当然自分が突っ…

3

斜光線~人肌の秘めごと~ 小説

沙野風結子  梨とりこ 

サンドバックからクッションへ

07年のラピス文庫を大幅改稿して改稿した作品になるそうです。
元を読んでいないのでどこがどのようにかは解りませんが、あとがきで作者さんが構成から見直したと述べられていますし、主人公の年齢を引き上げたともありますので、きっと大筋は同じでもかなりの表現の部分が変わっているのかな?と思われます。

とにかく、主人公・和叉が、彼には無自覚の被虐趣味があるんじゃないかっていうくらい、相手の嗜虐趣味をそ…

2

眩暈 小説

五百香ノエル  今市子 

歪んだ執着愛

これを切ないというには、あまりに苦しくて、
これを痛いというには、あまりに切なくて、
複雑なモヤモヤした感情が渦巻く物語なのは確かなのかもしれない。
98年の新装版なのだが、それに多少の手を加えた箇所があるのかどうかは不明ですが、その文章が、作者さんの若さというか情熱をぶつけて、作品の世界にのめり込んで書かれたものなのかなーという印象は大きく見受けられます。
それはラストに挿入された新たな…

5

砕け散る薔薇の宿命 小説

犬飼のの  國沢智 

カッコイイのにヘタレ気味♪

ののさん、初ラヴァーズ文庫は作者さん念願のヴァンパイヤものであります。
色々ヴァンパイヤものには書かれる作者さんはそれなりにオリジナリティを出して工夫されていますが、この、ののさんヴァンパイヤも非常にオリジナリティが高くユニーク。
悪魔界の階級制度が特徴。
純血の女王が魔界の頂点に君臨し、その下にある貴族悪魔は混血であり女性はいない。
貴族同士の争いはあってはならい為に貴族同士は長期間一緒…

14

天狗の花帰り 小説

高尾理一  南月ゆう 

おのろけ編

『天狗の嫁取り』の続編。
家族に色々あった人間の雪宥が子供の頃に出会った天狗の剛籟坊と再会して色々ありながらも彼の伴侶となったお話のその先は、
雪宥が天狗の精を糧としてそれを摂取しなければ死んでしまうという設定もあり、
番外も同人もなかなかに甘くてエロいお話だったので、さすがに今回はやっと”ややこ”の話しだろう!と超期待していたんですが・・・

剛籟坊の元に来て人間界の時間で20年(天狗…

5

キスは痛いくらいがちょうどいい 小説

千地イチ  奈良千春 

ぼくはバカだから。。。

ラヴァーズで新人さんって、自分は初めてお目にかかるかもしれません。
絵が奈良千春さんで、すごく期待していました♪
表紙にネコが隠れてるんだけど、ひょっとして登場人物の比喩なのかな?とも思ったのですが、自分の印象はワンコだった(!?)
そして、最初に一番びっくりした事を描いてしまうんですが、攻め受けのポジションが年下攻めだったことです!
しかも体格差あり♪
この意外性が、ほんとうに意外だっ…

2

なんか、淫魔が見えちゃってるんですけど 小説

松雪奈々  高城たくみ 

出戻ってきたオヤジ淫魔

前作からの時間軸でいうと1カ月もたたないうちに戻ってきちゃった!?
もう、ほんとうに情けないというかだらしないと言うか、うっかりさんというか、今度はオカマにひっかかったそうですwそのせいで中途半端に魔力が減っちゃったので姿を隠せないという難点が。
それが今までの男にモテるフェロモン以外に問題を引き起こすのです。

しかしながら美和がオヤジ淫魔が戻って来たのを発見したその表現が、「象を丸のみ…

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