茶鬼さんのレビュー一覧

恋の仮面舞踏会(マスカレード) 小説

名倉和希  みずかねりょう 

興味があるのは褌か、はたまたその中身か?

上場企業の一族でありながら、自らの手でのしあがって認めてもらおうと頑張る男と、一度の挫折を経験して立ち直り楽しい夜を提供しているホストクラブオーナーのとってもさわやかで愉快なラブコメ。
悪役が一人いることと、他取り巻く人々がイイ人揃いで対比がはっきりしていて気持ちよい読み口です。
主人公達の恋愛模様も舞台がコスプレホストクラブだけに萌えが満載!
ちょっと軽めだけど、やっぱり名倉作品結構イケま…

4

純情不埒 小説

高遠琉加  香坂あきほ 

面倒見の良さがヘタレを救う

高遠さんらしく、ぎっしりの中身の本です。
3度読みかえしましたが、読み返すほどに時間がかかったという(汗、、)
単純にこれに萌えたー!とかそういうお話ではないですよね、じっくり読ませるので。
最初のお話では、うんうん、そうか、よかったねと思える、でもそれだけでは物足りなさを感じる結末。
だけど後半のお話は受け視点になることで、受けの性格は何となく前半で見えてはいましたが、ここまでネガティブ…

2

最凶の恋人 蝶々の束縛 小説

水壬楓子  しおべり由生 

初々しい子供組

ウイウイしいとは書きましたが、それは大人編に比べての事w
千紘の父親・千住の高校の時と思うとという事ですね。
この二人は寮の部屋も別々だからエチする場所もない。
前巻で、遥の目付として生野がアメリカに留学させられて10カ月も離れ離れになってから1日しか一緒にいられなかったと、千紘は抱いてもらえないことに相当不満が。
しかし、その10カ月離れていたことで、千紘の身に災いが降りかかってしまうの…

2

カウンターの男 小説

火崎勇  こあき 

元ヤン男前受けがドストライク!

不本意な客からの言い寄りに、恋人がいると嘘をついたバーテン。
この嘘が誠になるお話は、いつもの火崎さんの後半でドドドーと秘密が明かされてというジレッタイ進行ではなかったのと、何と言っても主人公達の性格、そして在り様が見事に自分の萌えツボドストライク入りまして、とっても大好きなお話となりました。
イラストのこあきさん、初出?荒っぽい印象の筆なんですが、媚びた感じがしなくて、男らしさの雰囲気が良く…

6

冗談やめて、笑えない 小説

栗城偲  元ハルヒラ 

ジミメン受け

7歳違いの幼馴染、そして方や元新宿№1の元ホストというイケメン、方やその存在感も薄い糸目ソバカスの超ジミメン。
その設定だけはとても目を惹きます。
でも萌えに繋がるかどうかは~

確かにこのジミメン・友はその存在の薄さは超別格なくらい、本当によくホストクラブでバイトなんて!?っていう目立たないというのはわかります。
でも、それだけにとても気が回って店の回転に縁の下の力持ち的に役だっている…

2

恋じゃなくなる日 小説

妃川螢  緒田涼歌 

義兄弟モノ読み比べ

6月のショコラ、もう一冊の兄弟モノは妃川作品。
これも、母親と父親の子連れ再婚で兄弟になった二人が主人公。
二人とも好きっていう設定も、両親がなくなってからという点も似ている。
大きく違う点といえば、兄に別居中の妻があり、子供を引き取って育てている点。
同じような設定でどう違う味を見せるか、読み比べとなりました。
もう1冊の方がシンプル。
こちらは、過去に色々あってと言う部分、子供があ…

0

美しい世界 小説

四ノ宮慶  日羽フミコ 

太陽にあこがれ太陽を目指す

四ノ宮さん初のBプリ登場!
やはり高校生の男子が主人公ですが、今回は二人とも高校生。
それゆえに、何だか四ノ宮さん独特のトラウマというか、酷い目に会う境遇とか、エロとか、そんな流れが妙な違和感で前2作に比べて微妙な感じが・・・居心地の悪さを感じてしまいました。
レーベルで決めつけてはいけないが、何かそぐわない感じがするのは?

冒頭のシーン、退廃的な風景が描かれます。
父親に性的虐待を…

5

愛してはいけない 小説

伊郷ルウ  本間アキラ 

ワンコの豹変激執着愛にア然

6月のショコラ文庫は二冊とも義兄弟もの!
まずは伊郷さんからデス。
いつも良い絵師さんがつく為につい購入してはハズレばっかり出してる自分ですが、今回も本間アキラさんの耽美調の表紙絵が実に美しい!
さて、評価は・・・

互いに母の連れ子、父の連れ子として兄弟になった兄の尚崇と弟の逸輝。
両親の突然の事故死により二人きりになってしまいます。
葬儀の後、弟は会社に近いからと家を出て一人暮ら…

4

恋するシナリオ 小説

いおかいつき  緒田涼歌 

真面目で爽やかな芸能界モノ

自分的に芸能界モノというのはあまり好きでない部分がある。
特に役者×役者というのは、何となく面白くないんじゃないかな?という頭があるからかもしれない。
それがドロドロの汚い人間臭い部分があれば、痛いモノ好きとしては好みに変化するのであるが・・・
そういう意味で、これはすごくまっとうで直球勝負!といった潔さが清潔感を生むのですが、自分的にはやはり物足りないかと。

椋木は役者になって5年目…

0

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

俊一は一番酷い奴だと思う

『愛はね、』から半年で続きが出ました!
前作は、幼なじみの俊一にむくわれない想いを抱いたまま次々と男に利用され暴力をふるわれ、裏切られても相手を許してしまう、そんな切ない望が主人公でした。
怪我で入院し、理解されていないと思った家族と和解したことで、俊一とも恋人ではないにしろ、これから、というやり直しのスタートラインに立った時の一年後から始まります。
やはり、今作は俊一が一体どう出るのか?

4
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