葡萄瓜さんのレビュー一覧

育生&国立シリーズ(1) ビーナスkiss!! 小説

菜槻さあり  穂波ゆきね 

脳天気BLの佳作

評者がこの本を読み進めてBLだよねと
認識するまで読み返す事二回。
で、受攻の関係を把握してから「こういう
のもアリになったんだなぁ」としみじみ
感じ入ったのを覚えています。
BLっぽい部分よりもそれを盛り上げる為の
拝啓描写がさりげなく濃厚です。
だから飽きないし、古びない。佳作です。

4

あの、晴れた青空 小説

ごとうしのぶ  おおや和美 

お見事!

14行×29文字×約113ページ、総計約4万6千字の
空間で繰り広げられるタクミくんとギイのいつもの日常。
惜しむらくはタクミくんシリーズに対する予備知識が
無いとこの一作を存分に味わえないという事。
後に『花散る夜にきみを想えば』に再録されました。

3

1999年の夏休み 小説

岸田理生 

共犯者は、時代

本作は、JUNEと言う世界観が時代に僅かながらでも
定着したからこそ世に出た作品ではないでしょうか。

世紀末を舞台に想定した一種の吹き替え映像作品が
醸し出した妖しさのエッセンスが、現在何処まで通用するかは
兎に角として、一里塚的な作品ではあるのでしょう。

便宜的に受攻の区分を記したものの、その駆け引きは
二元論では説明できますまい。肉の交わりを伴わぬ故の
複雑さが存在してい…

0

奴隷城 小説

髙月まつり  湯島ショーヘイ 

疾うに心は縛られて

被虐嗜虐と言う関係以前に、一瞬にして
結ばれている主従関係もあります。
従者が主人に依存しているのか主人が
従者に依存しいるのか判らぬ程に深く
絡み合っている、そう言う関係。

甘い暗さを、存分にどうぞ。

1

ノンポリシー・エピキュリアン 小説

荻堂成美  西崎祥 

崩壊の快楽

攻が受によって受の快楽を味わわされるのではなく、
他者に体を開かれて崩壊してゆく物語。
但しこの崩壊は、むしろ歓迎すべきものであったのかも
知れません。
時にほろ苦い感情は、快楽から発生するものですから。

メンズラブを好まれる方にお奨めします。

1

鼓ヶ淵 小説

三田菱子  いのまたむつみ 

耽美・幽美

BLCDが登場する以前、そう言う種類の
媒体として君臨していたのはサン出版より
でていた「カセットJUNE」でした。
表題作はそのかセットJUNE第一作の原作で
あります。このメディアミックスが無ければ
現在のBLCD隆盛も無かったでしょう。

物語のトーンはしっとりと耽美です。そして、
性描写も標準的ではありながらどこかに
湿り気を帯びた妖しいものとなっております。
JUNE…

5

純恋 小説

高城響  村上早紀 

これも王道

JUNEの頃の王道パターン、ですね。
ただ一つ違うのは、受が決して女性的ではない事。
立ち位置は受ですがきちんと男である事、でしょうか。
重厚さがあるのでさくさく軽く、とは行き難いかも
知れませんが。

1

みんなの声がきこえる 1 コミック

村上麻樹 

BL初期の佳作

単行本になる前に一部があの『JUNE』に
掲載された事もあり、古びた感じを受ける方も
居るかも知れません。
でも、オトコノコ同士が関係を持つには切なさと
痛みをきちんと味わっておかないと前に進め
なかった…そう言う時代は確かにあったのです。

1

子供の情景 1 コミック

黄毛あつき 

意外、でしょうね

この作者さんが後に京山あつきさんと改名
されたと聞いて先ずはびっくりしました。
それ程までに作風が違います。
恐らく初期商業ショタの佳作としてこの作品を
挙げる人は少なくないでしょうね。
でも、ツボはがっちり押さえられています。

4

そして春風にささやいて タクミくんシリーズ コミック

ごとうしのぶ  ビリー高橋 

一味違うも一興

おおや和美さんの絵に慣れている方には
恐らくこのタクミくんもギイも別人に見えて
しまうんでしょうね。
でも、心の揺れ方は間違いなく彼等だと
思います。少し違う彼等の一面を垣間見る
感じでしょうか。

1
PAGE TOP