葡萄瓜さんのレビュー一覧

エディドヤ ~新装版~ コミック

歩田川和果 

だけど…じゃない

この作者さんの作品を語る時の枕詞として
『独特な絵柄』などと言われる事がありますが、
評者はそこまで独特だなと捉える事が出来ずに
います。
それはきっと貼り付けた表情の奥からにじみ出る
色々な匂いに気が行ってしまっているからなの
でしょう。
カバーからして額面通りの笑みだとは正直評者は
信じておりません。

表題作シリーズ(バテシバ・羊・表題作・おまけのその後。)
でも併録作…

2

ミクとネオ 下 コミック

阿仁谷ユイジ 

俗世も奈落から視れば

帯と表紙に躍る文句はある意味嘘ではありません。
ただそれを全ての人が静かに笑って受け容れられるかと
問われれば、いまだ凡夫の評者は正直無理でしょうと
苦笑で返すしかないでしょう。
ただこの物語が男同士の色欲抜きで描けるかと問われれば
否と答える自信が不思議とございます。
消せず解せず割り切れない煩悩が、もしかしたらこの物語の
本当の主役やも知れません。
真実を語る為に延々展開した方…

3

ミクとネオ 上 コミック

阿仁谷ユイジ 

脱力の蓑の下

まず大前提。
この本の表紙で内容と進行を断じる事は禁じ手です。
禁忌と言ってしまっても良いでしょう。
ある意味真理を突いた表現ではあるのですが、それに
したってなんだかなと。
ここで挫折して本に別れを告げる人が居るとしても
評者は頷かざるを得ません。

ではそう言う本に何故「神」評価なぞつけるのか。
それは描かれている内容が色欲解体と恋愛再生の
過程であろうと何となく感じて納得…

2

付箋の気持ち コミック

歩田川和果 

隅から隅まで

なんだろう。帯と表紙から本文に移って
読み終えた後のこの敗北感は。
萌えるか萌えないか二択で問われれば
確実に萌えるんですよ。萌えるんですが。

あざとい応酬…と言うにはこの純加減は
なんだとしか言い様が無く、総ての感情は
性を匂わせない物的証拠を伴って事後に
語られます。
ああ一寸待てこれは何だ恋物語じゃなくて
推理小説かよ、と一瞬ぼやきたくもなりますが、
実際のところ恋を…

5

恋愛骨董店 コミック

DUO BRAND. 

新境地、な筈

この方々の作品をかつて読んだ事がありましたので、
その味わいを求めてこの本を手に取ったのが評者にとって
仇になったのかも知れません。
版元さんのカラーに合わせた作品創りであると言えば
それまでなのですが、この一冊を指してこの方々の
新境地であると断言する事は、評者には無理です。
評者自身甘々な作品は嫌いではなくむしろ好物ですが、
蜜の匙加減を敢えて間違えた甘さはあまり好きでは
ない…

2

カナさん コミック

トジツキハジメ 

愛とは言わない

多分この一冊は、Love抜きのボーイズラブと言う奴です。
愛を綴る前に何かに首根っこをつかまれて押し倒される、
そう言うBoysLiveの中にある数コマの描写集です。

性を描いたシーンからLoveが伝わらず、それ以外の些細な
コマの切れ端からあざとい欲の薫りが伝わるのはこれいかに。
視点を変えればこの一冊、作者さんから読者に対する
言葉攻めのオンパレードでございますよ。
そこを乗…

10

閻魔のオシオキ☆数珠プレイ コミック

aivan 

おびかたすきか

元が電子書籍であるので一話一話のまとまり加減は
実に絶妙です。きちんと読み切らせるだけの速度は
あるかと愚考します。
ただ、その味わいが紙媒体になって活きるかどうかと
言うのは…読み手のツボの加減にもよりますねと
言わざるを得ません。
残念ながら評者のツボの加減とこの本は微妙な加減で
合わない様でございますね。
正直に言えばオスの身勝手さ加減がどうも癇に障る
感じがして、ネタとし…

2

戦国Busho Love コミック

高岡七六 

秘っ・秘っ・腐ぅ

時代物と一応はカテゴライズされているこの一冊。
その実態は……林立するフラグが次々と折られゆく
道中記でございます。

評者はネタバレをするつもりはありませんが、実は
カバーの裏表をくまなく観れば筋はある程度判別出来る様に
なっております。
もちろんカバーだけで総てが語られている訳では
ありませんので本文も読まれるが吉でしょう。
ただ一つ申し上げて置きますが、この一冊のみで
こ…

3

恋に落ちるわきゃないし コミック

猫田リコ 

癖あり直球

猫田さんと言えば評者の中では変化球の得意な曲者、
と言う図式が何故か出来ております。
この一冊も猫田さんの事ですから色々曲がりくねり
ながら進行するのだろうなと早合点しつつページを
進めたのですが…ここまで鮮やかに直球を投げて
来られると逆に読者としては照れますね。
直球だからこそ物足りないと思われる向きも
いらっしゃるとは思うのです。
しかしながらこの一冊に収められた表題作及び

3

CANIS Dear Mr.rain コミック

ZAKK 

あ゛ー、とうめく

思えば、表紙を見た瞬間から悪い予感がしてたんですよ。
で、今読み終えて予感が的中していたなぁと呻いている
訳でして。
豊作過ぎて思わず千手観音の手も借りたくなりそうな年に
限って又こう言う作品が出てきちまうってのはねぇ…
読者にとっても運命の皮肉ですよ。

内容の傾向から言えば文芸で言う作家さんの名前を冠した
賞にある感じの俗っぽさと内面掘り下げをミックスした
感じの作風なんです…

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