葡萄瓜さんのレビュー一覧

エッチ目撃!男子校の実態 コミック

石田総司 

色眼鏡

エロ中心に置いた判断なら多分評価点数は
もう少し甘くなるかと。
ただあらすじを踏まえた上で評価するとなると
正直首を傾げざるを得ません。
そもそも主人公は腐男子に設定されているのですが…
なんなんでしょう。ボタンの掛け違えが一つや
二つじゃ済まない感じが致します。
せめて腐男子設定がある以上、BL作品に触れる
描写の一つは入れて欲しいもの。
ウィキペディアの「腐男子」項さえ読まな…

1

社長が僕に恋をした コミック

松山花子 

快作?怪作?

そんな訳で松山花子名義で描かれた
ボーイズラブのお約束をとことん逆手に取って
展開するとても居心地の悪いギャグ漫画です。
ええ、とても居心地は悪いです。
でもその居心地の悪さは同時に匙加減を変えれば
容易に萌えに転じるものだったりします。
だから始末が悪いのです。

主人公であるところの神越くんは実際哀れな存在です。
お約束に流されてしまっていたならば凡百のBLの
ヘタレとして…

2
非BL作品

日本海軍菊花聯合艦隊 弐 コミック

 

飄々と酷薄

擬人化という手法の持つ酷薄さを垣間見せる、
背筋粟立つ一冊です。

擬人化という手法を選択する場合、作者としては
二つの態度をとる事が出来るのではないかと
思われます。
自分の妄想をそのまま擬人化に仮託して描き出すか。
或いは、擬人化される対象の声を丹念に聴きとって
それを作品として再構築するか。
この作者さんのとっている方法はどうやら後者の様です。
だとすれば、楽しい反面しん…

9

ヲタクの恋 コミック

わたなべゆり 

軽やかな両立

電子書籍と言う枠の中だけで読み解くには
余りに惜しい作品です。
まったく愛らしいヲタップルですこと。

腐男子を取り巻く環境や本人及び周囲の逡巡を
織り込みつつ更にそれを恋愛ものに発展させる
…と言うのは出来そうで出来ない技です。
増してやその過程を肌色要素を殆ど交えずに
やるなんて。
ところがこの作品はそれを軽々とやってしまって
います。しかも主題を殆どぶれさせずに。

3

腐男子彼氏 コミック

夏目時計 

以上でも以下でもなく

(恋愛の)山と(一応の)落ちはあるんだけど
(主人公が腐男子である)意味はあるんだろうか…
と迷ってしまう作品です。
ボーイズラブと言うにはそれなりの葛藤が濃くも
薄くもあるとは思うのですがこの作品の行間からは
どうも感じられない。
結ばれた後の余韻を感じられないと言うのも
なんだかなぁという気がします。
少なくともこの作品を読んだだけで腐男子早判りなどと
断言出来ない事は確かで…

1

野ばらと恋のはじまり コミック

松下キック 

再構築された皮肉

この作品、女装男子好きを標榜する方には
相当な踏み絵になりましょうね。

既視感で評してはいけないのでしょうけど、
この作品の所々にはしりあがり寿氏あるいは
その奥方の西家ヒバリ女史を彷彿とさせる
絵柄が潜んでいます。
むしろそのお二人がボーイズラブを再構築したら
こう描くのではないかと思わせる様な、
そういう感覚を不覚にも評者は味わいました。

自分探しを望みながらもいざと…

2

何点ですか? コミック

つたえゆず 

なんとなく彷彿

評者にとってこの作者さんは今だもって
「好きなものは好きだからしょうがない!!」の
作画者さんという印象です。
そう言う印象を持ったまま現在の作品を評しては
いけない事は重々承知しているのですが、
どうしても既視感はあるのですね。
あの連中を再構築したらこの人達になるのかしらね、
とか。
そう言う既視感を拭えない作品であるのが残念な
要素であり、逆説的ですが安心材料でもあります。…

0

恋する丸メガネ コミック

ケビン小峰 

恋の地団駄

表題作シリーズ・併録作シリーズ共に
思い過ぎて地団駄を踏む恋の滑稽さが
容赦なく描かれています。
その描写の容赦なさに深い味わいを
感じますね。

作画だけを取ると好みは真っ二つに
分かれると愚考します。
率直に言えばかなりラフな描線です。
本文は表紙のクオリティではなく
帯のクオリティと考えるべきかと。
それを勢いと採って高評価を下すか
描き殴りと採って低評価を下すか。

6

お城でBL 小説

 

不覚にも燃えて萌える

収録作品データは順不同にてご容赦ください。

城の側からすれば落城というのは不覚であり恥であること。
ではそれをBLとして読み解けばどういう展開ができるか、
という実験を一冊まるまる使って行なっているのが当書です。

実験作と評者は説明しましたが、データはデータとして
押さえられており、そのデータに基づいて擬人化が構築されて
いると考えればそうそう粗末に出来ない力作です。
一辺倒…

2

犬とつばめ (通常版) コミック

雨隠ギド 

そして浮世に近づいて

浮世の世知辛さから逃避する方法は幾つかあります。
その中にひょいと性癖だとか恋愛が織り込まれ、
その在り様の正邪について口角泡を飛ばされる事も
またしばし。
しかして浮世を漂っては思うのです。
人間関係に正しいも間違いもヘッタクレもないのだと。

この二人、いずれが犬でいずれがつばめか。
一応の暗喩はされているけれども舞台自体が読み進めて
行く内に二転三転どんでん返しし隙間に秘め…

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