葡萄瓜さんのレビュー一覧

少年探偵 鹿鳴敬介(文庫版) コミック

まんだ林檎 

アンチテーゼ?

本作はBLの延長線上にあるショタ、と言うよりは
むしろ男性向けショタへのアンチテーゼと位置付けた
方が良いのではないか、と評者は愚考します。
実際どのエピソードも男性向けショタならば恐らく
なし崩しに行為に及ぶ展開になるであろうと言う風に
構成されているからです。
この作品をBL・ショタの文脈で読み解くならば
まんださんが編集されたショタ同人誌『THE SYOTAROH』を
併せて…

1

Silly action コミック

しもがやぴくす  みらい戻 

ある意味反動

ああ、このお二方結構商業デビューが遅かったんだっけ、
と再読して確認しました。
実はこのお二方、同人活動暦は長かったりするのです。
評者はこのお二方が聖闘士☆星矢でほのぼの夫婦漫画を
描いていらっしゃったのを記憶して居ますから。
それ以外にも意外なお仕事としてNHK教育で往時放送された
「まんがで読む古典」の『徒然草』コミカライズを担当して
いらっしゃったりもしました。

この本…

1

涙がこぼれないように コミック

東宮千子 

答えて姐さん大捜査網

答えて姐さんで探索依頼が出ていた作品ですね。
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/137/

表題作は「一本の道を前にして人は如何進むのか」を
BLで解釈した物語です。
ある意味典型的なBLだといえるでしょう。但しそこには
耽美の持つ一本しなやかな筋の痕跡も見えます。
過渡期に出現し、そして埋もれた佳作といえるでしょう。

0

天使×密造 新装版 (2) コミック

佐久間智代 

黒い愉しみ

新装版と言うのは良いですね。
読めていない旧作を追うのにとても便利です。

さて…。
新装版第1巻は割合に王道展開と評者は
受け取ったのですが、後半ではそこに深みを
増す要素が一つ加わります。
この評のタイトルから推察して戴ければ幸い。
その要素が加わった事で物語にさりげない
印影が加わり、裏読みをしてゆくのが実に
愉しくなります。

まあ、その要素がある事でさらりと流し読…

0

太陽の下の17歳 コミック

西炯子 

TPOにより鬼門

後書で描く事への愛を言外に匂わせている
この方の原点プラスアルファを収めた作品集
です。
表題作以下冒頭4作はほぼ埋もれていた
存在なだけに復刊されたのは良い事かと。
同時収録作の『薔薇姫』『薔薇のスープ』に
至っては…初出がBL誌ではなかった事が
恐らく看過される要因だったのではないか、と。

こうして新旧の作品を並べて視るとこの方の
作品から評者が感じていたJUNEらしさと…

4
非BL作品

妄想ハローワーク コミック

弁護に挫折

ある程度萌える余白があったので弁護を
試みようとしたのですが…無理でした。
でも多分これは作家さん達のせいでは
無いのです。
そう信じる論拠を今からお話します。

全文引用は避けますが、読者任せで
企画完成を目論むあとがきの文章に
正直評者は萎えました。
本書説明文の『女性のために作られた』と
言うおまじないもとても責任回避な感じで
素敵ですね。
以上の二点に評者は編集さん…

0

萌えの真理 コミック

真理と等しきものは

評者が耳にした言葉で頷かざるを得ない文節が
あります。
「事実はひとつだけ。真実は人の数だけ。」
そしてそれは、萌えにもまた適用されるのでは
無いかと評者は愚考するのです。

さて、前提。
この本は同じ版元から出ている『萌えの死角』とは
一線を画した存在です。
『萌えの~』と冠されているのでああ言う傾向かと
敬遠されている方がいらっしゃるとしたら、評者には
「それは違います」…

0

アウトボクサー コミック

大野克将 

微妙な両立

作中で明言されていませんがタイトルは
ボクシングの戦闘スタイルから採録されて
おります。
版元さんが版元さんですのでそれなりの
シーンも多いのですが、ボクシング周りの
描写も決してなおざりではなくさりげなく
深い部分がございます。
恐らくは刊行年代の為に埋もれてしまった
佳作ですが、昨今の筋肉・親父ブームの
中で再評価されて欲しい作品です。

攻の試合を観て背中を追い、同じ道…

1

恋愛犯罪者 -GUILTY- コミック

紅迫青実 

好み次第

読む人によっては収録作品に古臭さを感じて
しまう事を否めないと評者は愚考します。
各作品初出が刊行年の二年半前から四年前に
かけててございますからね。
ただしエロさを求める方にはそれなりに満足
出来る描写が含まれているかと思われます。
含有されているのはエロだけではなくさりげなく
織り込まれた深さとか色々でございますが。

表題作は一言で言えば『落とされるノンケ』の
話です。た…

3

ラブレター・オブ・フラワーズ コミック

三島一彦 

フルーツパフェハバネロ添え

表題作+描き下ろし続編を含む全六編中
五編が多分三島さんにしてはかなり甘い話
です。
一編だけ三島さんにしても…と思えてしまう
ハバネロ級の話があるのですが、それは
少なくとも表題作ではありません。
まあ、その話があるから他の話の甘味が
余計増しているのかも知れません。
その甘味はレーベル由来のものと言うよりは
三島さんの作品に元来含まれているもの
なのでしょう。
そしてそれ…

0
PAGE TOP