葡萄瓜さんのレビュー一覧

空音 小説

月夜の珈琲館 

拓かれるもの

月夜の珈琲館と言うユニットはさりげなく
多くの抽斗を持っている、と感じる巻です。
そして、男性同士の恋愛を描くには必然性が
あるとさりげなく提示もして居ます。

併録作の後者はCD化作品発売に合わせての
再構成リミックス版。
ドラマCDと構成は等しいとの事です。
以下参考の為キャストを後書より転記します。
(敬称略)
*********
菊地尊臣(内科医):三木眞一郎
青木…

3
非BL作品

青木克巳の夜と朝の間に 小説

月夜の珈琲館 

何処へ…

表題作を読んだ後、暫く放心してしまった評者を
責めて下さいますな。

表題作はシリーズ前巻収録の『青木克己の夜の
診察室』の続編に当たるのですが…良くも悪くも
BLである必然性から遠ざかっている話です。
表紙通りの展開は決して期待なさらぬ様お願い
致します。別の視点から視れば稀少な教材に
なり得るのですが。

併録作の前者は注記の通り前巻収録作品の続編。
後者は精神的要素濃厚…

1

青木克巳の夜の診察室 小説

月夜の珈琲館 

予見、だったのかも知れない

表題作はメインカップリングの攻がとても可哀想に
なる話です。キャラ崩壊と言うよりもキャラ解体と
言うべき話かも知れません。
そして恐ろしい事に表題作はまだ受難の前半だったり
致します。この後半は…読まれるおつもりがあるならば
次巻『青木克己の夜と朝の間に』でお楽しみ下さい。

併録作の前者はメインカップリングの出来上がる前の話。
そして後者は外科医元同級生の波乱含みの一挿話です。

1

しあわせ予備軍 小説

月夜の珈琲館 

実は…

実は表題作にはN大付属病院シリーズに繋がる
伏線が一本張られております。
何処がそれに当たるのか探りながら読むのも
一つの楽しみ方であろうか、と。
そしてもう一つ。表題作中ではあるキーワードが
自乗に作用している、と評者は読み取りました。
そこを踏まえて読むと又違った表情の展開に
視えるのでは、と愚考します。

併録作はN大付属病院シリーズに張られていた
伏線一本の種明かしです…

2

黄金の日々 小説

月夜の珈琲館 

淡々と降り積もる

表題作に濡れ場がない為敢えて受攻区分無しと
致しました。

単純に色恋沙汰を読みたいならば併録作の方を
お奨めします。それでも相応に重みはありますが、
表題作の重みに比べると恐らく幾分はましかと。
表題作は読み込めば読み込む程重みを感じて
しまうでしょうし。

1

恋のハレルヤ 小説

月夜の珈琲館 

絶妙に

表題作自体はN大付属病院シリーズではございません。
しかしながら併録作によって絶妙なリンクを果たしました。
どう言うリンクを果たしたかはネタバレになりますので
申し上げませんが。

ただ一言。
一文でこの一冊を表現せよ、と問われたら筆者はこう返します。

『毒こそ、甘美で愛しいもの』と。

2

眠れぬ夜のために 小説

月夜の珈琲館 

時代を感じますね

このN大付属病院シリーズを読み返していると、
柄にもなく医療の進展について考えてしまったり
します。
そう、この頃は心療内科と言っても話の通じ方が
本当に悪かったな、とか。

併録作では麻酔医と外科医の少年時代の事が
語られます。まあ、彼等の事ですから一筋縄な
子供ではない訳ですが。

表題作の主題は、評者が感じる所では『癒し』です。
それに相応しい展開も致しております。

1

危険な恋人 小説

月夜の珈琲館 

深い一冊

帯コピーは併録作『クリスマスの記憶』由来かと
思われます。
軽やかさと深さを併せ持った味わい深い短編です。

表題作ですが今回は豪華キャストですね。
ゲストカップリング【刑事×刑事】にメインカップリング、
そこに麻酔医ともう一人が絡んで、と言う趣向に
なっております。
後は選択されたトーンから推測して戴きたく。

このシリーズを読み進める事が出来るかどうかは、
ひとえに一瞬の…

1

記憶の数 小説

月夜の珈琲館  邦久十也 

粗筋は実は…

実はこの掲げられている粗筋、表題作のもの
ではありません。表題作の舞台はアメリカですし、
主人公達はN大付属病院とは一切関わりのない
人々です。
しかし、評者は敢えて表題作の一読も奨めます。
関係描写の描写が見事な作品ですから。

短編集の中にN大付属病院シリーズが一作
紛れ込んでしまったこの一冊。
これもまた『月夜の珈琲館』と言うユニットの
持ち味を詰め込んだ一冊なのでしょう…

3

おいしい水 小説

月夜の珈琲館 

間合いの湿度

表題作に具体的な描写は殆ど出て参りませんが、
かなり濃厚な情感漂う作品である、とだけ申し上げて
おきます。

後の併録作について言えばそれぞれに閉じる物語
ではなく開かれる物語である、と申し上げつに留め
ましょう。
少なくとも登場人物達の日々のひとコマから
切り取られたものである事は確かです。

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