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おぐらみき
葡萄瓜
新入社員の勇樹が入社式で遭遇した人事部 社員・伊藤はかつて行きずりに肌を重ねた男だった。 勇樹にその一夜の事を口外するなと念入りに 懇願する伊藤。訝る勇樹。 社に馴染んでゆくに連れ勇樹は伊藤が何故あの時 自分と肌を重ねたかを知る事となり…。 表題作をはじめ年齢を問わない片恋の切なさを さらりと描き出す短編を集めた一冊です。 体の距離が近くても心の距離が遠い、そう言う 恋愛をあ…
きよみずまこと
恋愛の為に性を変えようと思った少年。 恋愛の為に自らの性を疑う少年。 いずれもJUNEと言う分野の主題です。 只、この表題作シリーズで展開されている 主題に対する思考形態はJUNEとは 少々言い難きもの。JUNEと言い切って しまうには妙に軽やかなのです。 さりとてボーイズラブと断ずるには一味足りない。 少女漫画の派生と言うにも違う。 ボーイズラブとJUNEの中間地点に位置 す…
岩本薫 蔵王大志
2005年にビーボーイノベルズで刊行されたものの文庫化です。 シリーズはこれにて見事完結と相成ります。 吸収合併をした会社に勤務しつつ隠密視察をする未来のCCO。 吸収合併された側でありながら卑屈にならず自らの道を迷い ながらにでも切り開いてゆく努力家。 相対する二人が恋に落ちるというのはあくまでもボーイズラブと 言う文脈の中だから成立する事。そして、ボーイズラブと言う 文脈に安…
紺色ルナ
苛められっ子だった輝を守ってくれたのは幼馴染の 知陽とその双子の弟の真昼。でも、成長した輝が 付き合っているのは真昼の方。なのに輝は地陽が 気になって…と言う表題作。 表紙の栗毛ノッポが輝で黒髪ツンの背の低い方が 知陽です。 それなら受攻の欄に弟達の事を書く必要はない じゃないか?いえ、必要なんです。 真昼とシズカの存在があってこそ輝と知陽の関係が 良い所も悪い所も浮き彫りになる…
2005年にビーボーイノベルズで刊行されたものの文庫化です。 作者様曰く『転』に当たる巻との事。実際受と攻の関係が 1巻に比べかなり親密になっております。 テンポ良く、と評のタイトルをつけましたがそれは劣情描写故の テンポ良さではございません。むしろそれ以外の部分…彼等の 人間としての内面をさり気なく露にする事で全体のテンポを上げ、 そして劣情描写で二足跳びに跳ね上げる。 受も攻…
飛沢杏 有馬かつみ
劣情表現=美、と強弁するつもりは評者にはありません。 しかし、ボーイズラブと言う文脈上において心身ともに激しく 絡み合う劣情の表現とは即ち恋愛成就の形なのです。 允紘を至上の存在であると想うが為に自分たちの関係を セフレと言い放つ悠生。 悠生を包み込む様に愛しみつつ、彼の裏切りを欠片なり とも想像しない允紘。 実に厄介な一対です。この一対を引き離す事は人ならぬ 者でも恐らく無理…
あすま理彩 石原理
粗筋だけだと性急に東吾が大毅を誘った様にみえますが、 実は相当に手管が尽くされています。あからさまにではなく、 さり気なく。 力量を探りつつ、そして力量が判ってからは漢心を煽る様に。 実に良い艶のある劣情への過程です。 劣情だけを書いたのではこの関係の艶は出ないでしょうね。 実に美味しい一作でありました。 併録作は先行して書かれた脇役たちの恋愛模様。 こちらも実に深みのある一作…
桃山なおこ
全文178ページ中セックス未遂描写一回、事の後描写一回。 そして真っ最中描写一回。後は切羽詰ってるか事のついでの 様なキスシーン。 そんなに淡々とした性描写なのにどの話でも匂い立つ様な 恋の気配に溢れているのはとてもずるいと思います。 心の絆ありきで体を如何こうしてるんですから当たり前と言えば 当たり前の話なのですが。 絵のタッチもとても渋いですね。 一歩間違えればアート志向に…
神谷和都
恋心が愛に変わる瞬間を描いた巻、と 言う事が出来るでしょう。 語られるタカヒロの過去、そして葛藤。 それを受け止めて変わって行くエルネストの心。 派手な進行がある訳ではありません。 どちらかと言えば重く淡々としがちの進行です。 しかし、きちんと語られる心の揺れが あるからこそ主題の重さは気にならない。 物語の進行の手管は手馴れたもので ございますし。
元は同人誌で継続していたシリーズとの事で、 その所為もあってか変な腰の折られ方をされず 安心して読み進める事が出来ます。 人との接触を器用に出来ないトップモデルと、 彼に憧れを抱く心身に傷を負ったカメラマンの卵。 二人の運命の糸は絡み合いながら何かを紡ぎだして ゆきます。 この巻で性行為はでてきませんが、それはタカヒロの 内面の問題に端を発するもの。ただその重さは 決して不快…