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2005年にビーボーイノベルズで刊行されたものの文庫化です。
作者様曰く『転』に当たる巻との事。実際受と攻の関係が
1巻に比べかなり親密になっております。
テンポ良く、と評のタイトルをつけましたがそれは劣情描写故の
テンポ良さではございません。むしろそれ以外の部分…彼等の
人間としての内面をさり気なく露にする事で全体のテンポを上げ、
そして劣情描写で二足跳びに跳ね上げる。
受も攻も良い部分を損なわず愛すべき馬鹿野郎に変貌しつつ
あるのでまあ加速度のつく事つく事。三巻が待ち遠しくなろうと
言うものです。
劣情の為の劣情ではなく、葛藤の末の劣情が大変美味しゅう
ございました。
あえて番外編として提示したのは書き下ろしのパラレルもの。
関係性で言えば番外編と断るまでもないのですが、オチ故に
一応分けました。