Mさんのレビュー一覧

お嫁さんになりたい 小説

黒崎あつし  高星麻子 

一途な男の子はかわいい!

 未希は、幼い頃から女の子として育てられてきた。
 それというのも、未希の母親借金のカタにはあるお金持ちの愛人として無理やりさせられて、その男が亡くなった後、その男との間の子供である未希をつれ、その男の正妻から逃げるために、金で戸籍を買い、たまたま買った戸籍が母娘のものだったため、未希を女装させて育てたのだった。

 ところが、その母親が亡くなった直後、未希は正妻に見つかり、以来、取り引き相…

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兄弟恋愛 小説

李丘那岐  田倉トヲル 

ほっこりした恋愛話

 俊也は、幼い日の桐を助けたことが縁で、妹・美姫と共に、佐倉家に引き取られた。
 佐倉家は少し変わった感覚を持つ両親の家で、実子である桐と藤の双子。
 それから、桐の誘拐をきっかけに引き取られた俊也と美姫。
 そして、両親が早くに他界したため、引き取られてきた桐と藤の従兄弟の寛吉。

 多忙な両親はほとんど自宅に帰ってくることがないため、その五人の兄妹で日々、生活をしていた。
 その中…

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捜査一課のから騒ぎ 小説

愁堂れな  相葉キョウコ 

続き待ちです。

 警視庁捜査一課に所属する結城は、親友のハワイでの結婚式に出向いた帰り、これから新居となる友人が買い、売れずに残ってしまい結城が借りることになっていた家へ辿り着いた。

 するとそこには、信じられないことに同期で係りまで一緒という森田がいた。
 彼は親友の結婚相手である新婦からこの家を借りる約束をしたのだ、という。

 完璧主義で生真面目で、周囲からやや浮いている結城に対して、楽天的で大…

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不在証明~アリバイ~ 小説

愁堂れな  稲荷家房之介 

サスペンスモノ。

 刑事の秋吉満は、警視庁捜査一課から突然、西多摩署への異動を命じられた。
 まさにそれは左遷としかいえないもので、身に覚えのない秋吉は疑問に思うが、そもそも出世にはそんなに興味がないため、新しい職場でも周囲に合わせてやっていけばいいか、と思っていたのだが。
 どうにもこうにも壁がある。
 当初は、所轄にありがちな本庁嫌いに対するものかと考えたのだけれど、それにしては壁が厚すぎる。

 そ…

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コイビト偏差値 小説

成宮ゆり  水名瀬雅良 

押せ押せな年下攻め!

 高校教師の折口は、昔の恋人の結婚式に出席し、まるでヤケのように騒いで飲んだ。
 その帰り道、前後不覚になってしまい道の真ん中に座り込んでしまった。
 目覚めた時にはホテルにいて、折りしも自分を連れ込んだのは見知らぬ自分好みの男。
 一夜限りのことだから――と折口は乱れに乱れ、好き勝手なことをささやき続けた。

 翌日、最悪な気分で目覚めると男はおらず、一人でホテルを後にすることになった…

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ありえないキス 小説

神奈木智  高星麻子 

三角関係ではなく……?

 篠原智哉は、清潔感のある美貌で近隣の女子高生にも人気。
 今はある事情から、誰かと親しく付き合うことを止めているが、智哉に対する手紙や贈り物は後を絶たず。
 智哉自身が直接受け取らないためか、友人である滝沢征司の手を介して持ってこられる。

 その中の一つ。
 滝沢が「男からのものだ」と言っていた手紙の差出人の名前が「神代有紀」であるとわかった瞬間、珍しく智哉が「返事を書く」と言いだし…

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こわくて優しい天使長様 小説

若月京子  タカツキノボル 

切ないけど結局ラブラブ!

 天使長・ルシフェルは、退屈な毎日の繰り返しに飽き飽きしていた。
 他の天使は最高位の自分におべんちゃらを使い、何とか気に入られようとしてくるし、悪魔は天界に攻めてくるけれど、てんで弱くて相手にならない。
 まったくもって何の刺激もない日常にうんざりしていた。

 そんなある日、仕事である天使の孵化に立会いに行くと、生まれた子は神の祝福を受けながらも天使であるのにも関わらず、黒い髪に黒い翼…

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ささやくように触れて 小説

崎谷はるひ  緒田涼歌 

最初に思ってた展開と違う話

 江角直樹は、人気イラストレーター・執行光彦のアシスタントのバイトをしている。
 自身も執行の絵に憧れて美大を目指すもすべて落ち、執行のアドバイスに従い美術系の専門学校に入学を決めたばかりの十八歳。

 ところが、執行の家へと急ぐ途中、その大事な入学金と授業料である50万円を落としてしまった。
 青くなる直樹だったが、支払いの期限は二十日後。
 何のとりえもない自分にはそんな大金を準備す…

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なぜ彼らは恋をしたか 小説

秀香穂里  梨とりこ 

大人の恋愛

 大手建設会社の若きチーフ・デザイナー・緒方。
 彼の次の仕事は、業界の第一線で活躍するアーティストを多数抱えたレコード会社の新社屋。
 けれど、実はこの仕事、今大人気の新興のデザイン会社との合同の仕事であった。
 大手の意地から、何としてでもイニシアチブを取りたい緒方たちだったが、相手の会社のデザイナーである堂島は、緒方の気持ちを知ってか知らずか、緒方との距離を近づけようとしてくる。

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その男、発情中につき ~ラベンダー書院物語~ 小説

樹生かなめ  白川七子 

猪突猛進型攻め!

 英典は、国内最高峰の大学を出た後、老舗の出版社に勤めていたけれど、長引く不況からその出版社が潰れてしまう。
 何とか、編集の仕事を続けたかった英典が見つけた再就職先は「H系」出版社のラベンダー書院。
 そこは男性向けのHな小説専門の出版社で、家族からも色眼鏡で見られ、何度も仕事を辞めるように告げられるも、英典は編集の仕事を辞めるつもりはなかった。

 一方、隣に住む年下の幼なじみの一誠は…

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