Mさんのレビュー一覧

愛をなぞるマリアージュ 小説

柊平ハルモ  六芦かえで 

王道だけど。

 大学生の千郷は、両親を亡くし世話になってきた叔母夫婦の窮状を救うため、亡父の実家で資産家の賀谷家へ金策を頼みに向かった。
 出奔した父の代わりに跡を継いだ若き当主・誠志郎は、叔母を思う千郷を冷笑し、真実を告げる。
 今まで「充分な仕送りも送ってこない」と言っていた言葉は実は嘘で、月20万もの大金が千郷の養育費として支払われていたのだった。
 今まで信じていた叔母の裏切りとも取れる行為を知ら…

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シャルル&ハルキシリーズ ライカンスロープの憂鬱 小説

藤原万璃子  鳳麗華 

シャルルの初めて。

 某国情報部特殊工作員……の使いっ走り、ハルキは、行きつけの店のママに頼まれて、猫探しに奔走することになる。
 ある日、突然、ママの元に現れた真っ白な毛並み、ぴんと立った耳、ビー玉みたいに透き通った空色の瞳を持つアズーロと呼ばれていたその猫は来た時と同じように突然、いなくなってしまった。
 その猫を探している最中にハルキが出会ったのは、行方不明の猫とそっくりなプラチナブロンドで空色の瞳を持つ美…

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俺に愛をくれないか 小説

月上ひなこ  陵クミコ 

よかったけど……

 大学生の藤谷京悟は、従姉に従姉の娘・千里子の子守りを頼まれる。
 ところが、子守りで訪れた家には、京吾の四つ上の幼馴染みで従姉の元夫である芹澤龍巳がいた。
 人気俳優の龍巳は、骨折したので元妻の家で静養しているのだ、という。
 昔から片想いをしている龍巳と暮らすのは苦しかったが、放っても置けない。ところが、甘えて来る龍巳へ京悟の想いは募る……。

 ある日、仕事仲間だという友人と街に消…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

ちょっと鬱々……?

 連れ子同士で、一時期、血の繋がらない兄弟として生活をしていた圭一と孝之。
 十年後、大人になって偶然再会した二人は、改めて兄弟のような不思議な関係を築き始める。
 週に何回か、圭一の家により食事をしていく孝之。
 そんなある日、孝之が圭一の家に泊まろうとした事から、その均衡が崩れる。
 弟だった孝之への恋心を自覚していながら隠す圭一と、兄だった圭一への想いをストレートにぶつける孝之。

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身代わりの愛のとりこ 小説

愁堂れな  タカツキノボル 

いやみの無い話。

 5万という値段に釣られて、大企業の社長息子である友人・神龍清嗣の代わりに行ったクラシック・コンサート会場で、隣に座った米国大企業の若きCEO・リチャード・カールソンに「セイジ」と勘違いされてしまった松田由春。
 どうやらこのクラシックコンサートに清嗣は、仕事で遅れて来れない父親の代わりに、リチャードをもてなす為に来ることになっていたようだった。
 どうにかその場を取り繕うために、「セイジ」と…

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愛されたい距離 小説

榊花月  橋本あおい 

いいお嫁さん

 ある事件をきっかけに、学校を辞め、家を飛び出し、あげく、他に稼ぐ方法も見当たらず売春をしようとしていた春遠倫は、その売春の相手として声をかけた奥入瀬炯吾の家に転がり込んでから数日が経っていた。
「高校教師」という立場上、倫を見捨てられないという日常生活能力ゼロの奥入瀬の部屋を掃除し、食事を作り、洗濯をし……まるで倫はお嫁さんのような日々を送っている。
 そんな日常に疑問を抱かない事もない倫だ…

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先生たちの秘密のお遊戯 小説

榛名悠  みなみ遥 

初々しい恋の話。

 蓮宮麻貴が保育士として保育士として就職したのは職員全員が美形の男という保育園。
 そんなちょっと変わった環境に翻弄されながらも、子供が大好きな麻貴は、「先生」として一年目ながら頑張っている。
 ところが、そんな麻貴にもひとりだけ苦手な人がいた。
 初めて話す機会に恵まれた時に、なぜだか「つい」でキスされてしまい、それ以来避けるようになっていたのだった。
 キスをされたはずなのに、先輩保育…

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非BL作品

龍を春天に放つ 四龍島シリーズ 小説

真堂樹  浅見侑 

切ない主従もの。

 今回は、春の盛り、マクシミリアンを主に戴いたばかりの白龍市での話。番外編です。
 火付けや盗難騒ぎでごたつく中、本土の領主・伍家の使者が『白龍』就任の祝いに街を訪れることになった。
 折しも、本土の染付の壺ばかりを狙っていた壺盗人を探していた飛は、その盗人と伍家の使者の間に関わりがあるらしいと知って……。

 というのが今回の話。

 まぁ、ネタバレを気にせずに喋るのなら、落ち着かな…

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甘い首輪 小説

黒崎あつし  街子マドカ 

ハッピーエンドの後に……

 明生は小野瀬グループの跡継ぎで、いつもボディガードをかねた番犬が傍に居る。
 番犬の名前は高見信矢。
 ある日、明生が友人の猛に薬を飲まされてラリってしまったのをきっかけに、明生が信矢にお願いする形で、体を重ねるようになる。
 明生は、もうずっと幼い頃から信矢のことが好きだったが、信矢は仕事の一環として相手をしているのに違いなく、主従関係から明生が自分の気持ちを伝えると信矢に断られるはずも…

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有栖川家の花嫁 小説

雪代鞠絵  一馬友巳 

設定は大好物です!

 水晶は、妾だった母とともに旧家族の名門の分家であった家を追い出され、北陸の地方都市で、母と二人きりの生活を送っていた。
 ところが、母が突然の病気で倒れ、3ヶ月で逝ってしまった。

 そんな折り、突然、父から「東京で来るように」と書かれた手紙が送られてきた。
 母の死の際にも何の連絡もなかった父だが、父の元に残された姉に会いたい気持ちもあり、水晶はその申し出を受ける事にする。
 ところ…

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