Mさんのレビュー一覧

ロレックスに口づけを 小説

ごとうしのぶ  沖麻実也 

刺激は少なめ。

 もう、本当に初期のBLですね。初期も初期! 大初期です。
 下手したら「JUNE」と呼ばれていた頃のものかもしれません。
 まあ、何でそんなものを私が読んでいるのか、理由はさておいて。
 物語は、県立城東高校生徒会副会長・新島重起と私立祠堂学園生徒会長・竹内均の間の出来事。
 重起は、朝起きたら、みんなの憧れである竹内と同じベッドの中で寝ていた……という状況に戸惑って、そこから逃げ出して…

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恋の在り処 小説

神江真凪  みずかねりょう 

許すことの大切さ

 譲は、いつも訪れる神社の水汲み場で三条という男と出会った。
 三条は同じ男から見ても男前で、「田舎」という他ない観光スポットでもない寂れた神社にどうしているのだろう? という都会的な格好をしていた。
 人見知りな譲は、見慣れない男の登場に驚くが、三条は落ち着いた様子で譲の水汲みを「手伝いたい」と申し出てきた。
 そして人見知りの譲には珍しくそのまま話し込んでしまい、三条が離婚を期に転職し、…

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ポジション 小説

鹿住槇  よしながふみ 

ちょっと痛々しい話

 高校二年生の南は、バイト先の先輩である巽が苦手。
 どうして、苦手なんだと問われても「何となく」としか答えられないのだが、どうしても苦手だった。
 そんな愚痴を親友の卓に散々零していたのだったが、実は巽は、その卓の自慢の兄だった。
 そのことがわかってから、実は卓のことが好きな南は巽の悪口を言うわけにも行かず、フラストレーションが溜まるばかり。
 おまけに、卓に嫌われたくない一心で、巽に…

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Mr.プリンスの華麗な誘惑 小説

水上ルイ  明神翼 

シンデレラストーリー!

 両親を亡くして、親戚に引き取られたけれど、そこでもうまく行かなかった景は、両親の友人であった細小路に後見人として引き取られることになる。
 細小路は、同性愛者として有名ではあったけれど、景の父とは本当にただの友人関係で、景にも、後見人として接してくれていた。

 そんな細小路が景を連れていったのが、一流のセレブだけしか入れないという紳士クラブ『ヴィッラ・ロワイヤーレ』。
 当然、そこでも…

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お金がないっ 小説

篠崎一夜  香坂透 

ちょっと前の小説

 一昔前に大流行りした本ですね。
 薄幸の美少年がいきなり借金のカタに売り飛ばされて、それを買ったのが、ヤクザまがいの金融屋のお金持ちで、その男に無理矢理拘束され、体を開かれて……という、王道中の王道なお話です。

 流行った当時は、思い切り他にも似た本がいっぱいあって、どうしてこれだけがそんなにウケたのかわからなくて、思い切りスルーして、今、もう一回読んだけど、やっぱり何がいいのかわからな…

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硝子の騎士 ― アーサーズ・ガーディアン 小説

Unit Vanilla  蓮川愛 

人から距離をおく学者×人を信じられない大学生

 この作品は、BL界では有名な作家さんの集団「Unit Vanilla」さんが作った作品です。
 ただ、こっからここまでが誰が書いたみたいな明確な記載がないので(章は分かれていますが)、それぞれの本をそれぞれが書く形での分担なのか、一冊の本の中で、それこそ昔よく流行ったリレー小説のような形でしてらっしゃるのかはよくわかりません。

 その中で、今回は新シリーズなのかな?
「アーサーズ・ガー…

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最上の男。 小説

六堂葉月  南月ゆう 

吸血鬼?モノ??

 作者さんは「吸血鬼モノ」だとおっしゃっていますが、吸血鬼というよりは、「吸精鬼モノ」のような気がするくらい血の出てこない話。

 主人公は成績優秀で尚且つ、カタブツな学級委員の秀和。
 昔から余り、身体も丈夫でなく、眩暈も日常茶飯事。
 おまけに、住んでいるのは「幽霊屋敷」と言われかねない年季の入った洋館で、幼い頃に友人たちにそうからかわれて以来、友人も作らずに真面目な生活を送っていた。…

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回路接続 小説

神楽日夏  香坂あきほ 

受けのゴスロリ女装がOKなら。

 美少女が表紙なので、一瞬、私はBLを買ったはずなのに、買った本を間違えたのか!? って思うレベルですが、実は彼女はきちんと男の子です。
 男であることを隠し、素性のわからない謎の美少女モデルである雛世が表紙である人物の設定。
 けれど、実は雛世は17歳の内気な男の子であるちひろがモデルとして演じているに過ぎない。
 ちひろの兄は、デザイナーで、当初、モデルの宛てもなくこじんまりと仕事をして…

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きみと手をつないで 小説

崎谷はるひ  緒田涼歌 

家政夫×作家先生

 金髪で長身、アロハシャツを身にまとった男・兵藤香澄の仕事は家政夫。見た目とまったく沿わないその仕事に香澄は誇りを持っていて、今までクレームを受けたことが一度もなかった。
 しかしながら、今回の新たな依頼は少々厄介。
 依頼人は「神堂風威」という名のミステリー作家。
 しかし、そのこと以外に彼に対する情報は一切貰えず、引継ぎに対する最低限の情報すらももらえなかった。
 そんな最初から困難を…

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最後から二番めの恋 小説

榊花月  皇ソラ 

30代受け

 七年前に妻を亡くした編集者・本間は、三十三歳にして、のらりくらりと恋愛ごとを避け、生きていた。
 そんな本間が遭遇したのは、男同士の別れ話。
 校了を気分転換のために喫茶店でやっていた本間はの耳に入ってきた言葉は「泣くのはやめろ。醜悪だ」。
 かなりキツメの言葉に、思わず顔を上げてしまったら、振ってる側の男と目が合ってしまった。
 思わず自分たちのことに注目している本間にいい顔なんてする…

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