Mさんのレビュー一覧

恋人は三度嘘をつく 小説

池戸裕子  新藤まゆり 

思ったよりもさらっと

 主人公の国枝章は、一握りのセレブのみを相手にする闇の便利屋。
 そんな国枝がいつも行きつけにしているのは何故かほっとする空間であるコーヒー店。
 そこのマスターである水無月に国枝は何故か惹かれる物を感じていた。

 そんな最中、「水無月の体に刻まれた刺青を確認してほしい」という依頼が国枝のところに持ち込まれる。
 手っ取り早くそれを確かめるのは、水無月と寝ること――。

 普段は穏…

0

パイナップル・パレード 小説

松前侑里  高城たくみ 

契約結婚?

 BLには珍しく元々付き合ってる恋人同士の話。

 少し世間離れしたところのある彫刻家の倉沢景人と役者の麻生直正は高校時代からの恋人同士。
 美大在学中に、未婚のまま子供を産もうとしていた二人を巡り逢わせてくれた先輩・美帆を放っておけなかった景人は、美帆と契約結婚をすることを思いつく。
 もちろん、直正は反対だったけれど、景人が言い出したら聞かないのを知っていたため、生まれてくる子供が事実…

0

その腕で溺れたい 小説

黒崎あつし  樹要 

ありきたりと言えばありきたりだけど

 望の弟の恵の話です。
 恵は、両親を亡くし、兄が海外赴任してしまったため、高校生にして一人暮らし。
 本当はものすごく寂しがり屋なのに、ついつい「明るく元気」に振る舞ってしまう。

 そんな時、海外にいるはずの兄の部屋に人がいるのを見て、すっかり兄だと勘違いした恵は、その男にむりやりキスされて、そのまま一緒に寝てしまう。
 その男は、兄の友人で大人気作家の佐原隼人で。
 強がっている…

2

Stand by me 僕のそばにいて 小説

暁由宇  史堂櫂 

思ったよりもいい話でした。

 同期入社の孝一と智昭は友人としていい関係を築いていた。
 しかし、孝一は自身が男しか愛せないことを自覚していて、智昭のことを好きだった。
 けれど、智昭は大学時代から付き合っている彼女もいるストレート。自分の想いはずっと秘めて行くものだと思っていた。

 ある日、仕事での失敗に落ち込む智昭に孝一は、快楽でそれを忘れることを提案する。
 智昭は孝一にくちづけられて、嫌悪感がないのがわかる…

1

世界一初恋 ~小野寺律の場合~ 4 コミック

中村春菊 

もう早くくっつけばいいのに!

 えーっと、小野寺律の場合ってなってるのに、ついに半分は木佐の話になりましたね……
 まぁ、一冊で二度おいしいってことでいいですかね……?

 でも、個人的には断然律派なので、木佐の話が入ることで律の話が入らないのは正直、かなりつらい……。
 まぁ、楽しみは後にとっておいてるんだ……って思えば、耐えれる……かな?

 で、律ですが。
 ひとつ前の巻では、「酔っ払って覚えてない」という…

1

執事の誘惑 小説

弓月あや  麻生ミツ晃 

全体的に調和のとれた話

 思った以上によかったです。
 読み終わった後に、思わず、この作者さんの書いた他の話を読んでみたい! と思うくらいに。

 まず、蒼がしっかりと芯の通ってるけど、ピュアで可愛い。
 実際の場面であれば、そんなに簡単に伊織を信じていいわけないような気もしますが、他に頼れる人がいなくて、魔法のように優しい言葉をかけてもらったら、ついうっかりフラフラしちゃっても仕方がないかなー、と。
 それに…

3

うしろの用心棒 小説

夢乃咲実  佐々成美 

本当に好きなのは?

 純粋でぽやぽやな郁が、告白してきた上級生・要と付き合うことから始まる物語。
 郁は、大金持ちで政界にも大きな影響力持つ老人の孫としてうまれていて、幼いころから誘拐や誘拐未遂が絶えないため、いつもボディガードである脇坂が常に背後で目を光らせている。
 そんな郁に、上級生が軽いノリで告白してくる。
「好き」の意味すらわからない郁だったが、今まで自分と深く関わろうとしてくれる人も殆どいなかったた…

0

愛と欲望は学園で 11 コミック

梅沢はな 

もりだくさんな一冊!

 今回の話は。
「ノブナガ×伊斗」
「浅葱×イオン」
「ギイ×ハル」
「キム×サイ」
 が入ってました。

 ノブナガ×伊斗は、付き合い始めたものの……? という伊斗がちょっとモヤモヤする話。
 始まった途端にうっすらオチが見えてしまうので、「あー……」という感じで少しありがち。

 浅葱×イオンは、少しだけイオンが揺れてしまう話なんですが。
 本編うんぬんよりも、イオンの頭…

1

シャルル&ハルキシリーズ ワンダフル・タイム 小説

藤原万璃子  鳳麗華 

いい男ばかり

 今回の相手はトップダンサーのアンディ。
 実は中東のとある王国の皇太子の忘れ形見であるアンディを説得して、その王国へ帰還させること。
 ハルキはそのために、アンディが勤めるメイルレビュー・クラブにシンガーとして潜入することに……

 首尾よくアンディに近づくことはできたものの……

 という感じの話でした。

 とりあえず、見どころの一つは。
 アンディがとってもいい男である、…

0

舞台の幕が上がる前に 小説

春原いずみ  禾田みちる 

互いが互いしか見えない。

 たまたま同時期に読んでたせいで、他の作品とものすごく印象が丸かぶりしてしまって、ちょっと勝手に比べてしまったり、なんて失礼なことをしてしまいました。ごめんなさい。

 さて、話自体はアイドル俳優から脱却を目指す耀の話。
 ただ当初脱却を目指していたのは、事務所だったり耀の兄が「その方がいい」と思っていたり、など完全に外からの圧力。耀自身は割とのんびりしたもので、流されるがままに仕事をしてい…

1
PAGE TOP