むつこさんのレビュー一覧

青空の下で抱きしめたい 小説

神江真凪  みずかねりょう 

私好み!

いい話やったー。
子はかすがいモノ(?)です。
子供が登場する作品っていいですねぇ。

受けは会社をリストラされ、家が火事にあい、不幸続きの男です。優しくて真面目。
攻めはホスト。娘を育てるシングルファーザーで、短気な俺様です。
受けはその娘を助けるんですが、攻めに変質者と間違われてボコボコに殴られる。
申し訳なく思った攻めが、しばらく同居することを申し出ます。

180度違う攻めと受けが、お互い…

1

抱きしめたい(5) Replay 小説

榊花月  荻山知弘 

尻上がりに面白くなるシリーズ

抱きしめたいシリーズの旧版の五冊目です。ここから文庫になります。
付き合って八年目にして、ついに別れてしまった二人。今作でも別れたままです。
めちゃくちゃ切ないんですが、この五冊目もめっちゃ好き。シリーズ初期ではダラダラした痴話喧嘩を繰り返してた二人が嘘のような、切なすぎるストーリー展開に悶絶しました。
今作はとくに、カップルの表示を『彰×歴也』にしていいのか迷う作品なんですよね。
彰は羽鳥と付き…

0

歯科医の憂鬱 小説

榎田尤利  高久尚子 

切なくて面白い

二重人格でクールビューティな歯科医と、元ヤンの鈑金屋、180度違う二人の恋のお話です。
地に足をつけて働いてるオトナばかりが登場するこの藤井沢商店街シリーズですが、この作品は、二人のそれぞれに方向性の違う不器用な個性が絡みあって、とてもあたたかくて切なくて面白い作品に仕上がっていました。
なんでこんなにカワイイんだろうと思うほど、クールビューティな歯科医の三和がカワイイ。相手のためを思ってやってる…

2

あいの、うた 小説

木原音瀬  宮本佳野 

アイアム木原フリーク

万人にはオススメしません。
夢を失うことの怖さがリアルでした。
この、フンづまりのような展開…嫌いな人は嫌いなんだろうなァ。個人ブログやAmazonでレビューを見てると、木原音瀬さんを苦手にしてる人も相当数いるみたいですが、木原音瀬フリークな私からしても、『分かる分かる』と思ってしまいますw
つくづく木原音瀬節です。
売れないミュージシャンや一発屋のミュージシャンを、とことん突き落として突き落とし…

5

見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

なんて下手な絵なんだ

絵が下手です。
でも話が超好きです。
過去にレビュー書いたみなさんが、神評価してるのに納得しました。
リーマンものを描かせたら右に出る者はいないといわれる西田東さん。ほんとその通りだと思った。どこにでもいそうなただのオヤジを、可愛げのある愛しいオヤジだと思わせてくれる。オヤジにときめく。キュンとなる。胸が苦しくなる。

受はどこからどう見てもパープリンのイマドキの若者です。
で、お互いに『相手は本…

11

告白 scent of declaration 小説

高遠春加  ひびき玲音 

高遠琉加ワールド

「神様、どうかこの人を俺に下さい」

14歳の少年が28歳のオトナに対して抱いた必死な祈りが、胸を刺した。
ヒリヒリするような痛みを胸に引き起こすストーリーでした。
ああ、高遠琉加さんの世界だ…と思った。切なくて悲しくて大好きな空気感。

母をなくした少年が、父親を訪ねてくるところから物語は始まります。
彼は父親が13歳のときにできた子供で、その父親は少年を認知もしてないし、存在すらも知らなかった…

3

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

すごい説得力です

泣いた。
登場人物の心情の移り変わりに、物凄い説得力を感じました。
さすが西田東さんだ。

舞台は病院です。
中道という医者には、恋人がいた。その病院の院長だった男だ。彼が脳梗塞で倒れ、そこに息子がやってくる。
息子は最初、中道を恨んでいる。確かに自分の父親のホモの愛人なんて、受け入れられるはずがないよね。
そして、院長が死ぬ。
息子やその母親がたんたんと院長を見送るなか、愛人の中道だけが心から院…

4
非BL作品

風と木の詩(1) コミック

竹宮恵子 

金字塔

名作です。
この手のジャンルの作品では、後世に与えた影響ナンバーワンとも言われる作品です。
2ちゃんねるのヤオイ板に匿名のままで書き込むと必ず『風と木の名無しさん』になってしまうのは、この作品ゆえw
寺山修司が「これからのコミックは、たぶん『風と木の詩』以後という呼び方で、かわってゆくことだろう」と書いてましたが、呼び方ではなくて「これからのコミックは、『風と木の詩』の洗礼を受けている」という意味…

8
非BL作品

風と木の詩(2) コミック

竹宮恵子 

金字塔

セルジュはとてもイイ子です。
彼にも複雑な家庭の事情があることは、チラホラ出てくるエピソードで何となくわかるんですが、そういうものを感じさせないぐらい真っ直ぐに育っている。
そんなセルジュがジルベールに囚われてゆく。かつて娼婦と駆け落ちまでした父親と似たような激情が、おそらくセルジュの中にも眠っているのだ。
でも彼はそんな自分をうまく受け止められない。ジルベールに見とれ、見とれた自分に衝撃を受ける…

2
非BL作品

風と木の詩(3) コミック

竹宮恵子 

小悪魔ジルベールの過去

物語の舞台が変わり、時間が巻き戻されます。
ゆるゆると、ジルベールと、その養父オーギュストの過去が明らかになる。
父子の近親相姦な上に、ショタでレイプと、衝撃的な場面てんこもりです。

『頭の先から足のつま先までわたしの思うがままに創られた…わたしの人形ジルベール!!』
イカレポンチな養父オーギュストは、誰からも愛されることなく育った、孤独な七歳の甥(実は我が子)のジルベールを洗脳していきます。オ…

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