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40/50(合計:494件)
西田ヒガシ
むつこ
短編が三つ入ってます。 どれも失敗のない切ないお話ばかりです。 やっぱ表題作が一番良かった。 真面目な会社人間(攻め)と、天真爛漫なその異母弟(受け)の切ないラブストーリー。 性格が180度違うこの兄弟は、とても仲がいい。 弟は兄に迷惑ばかりかけてるんだけど、兄は弟の明るさに救われている。そして、お互いに恋している。 そんなある日、酔った勢いで越えちゃいけない一線を越えてしまう。 最後まで切なく…
今市子
某ブログでオススメされてたので読んでみました。余談ですがここのブログ主は、私の趣味をハズしたことが2回しかない。めっちゃ面白かったです。オススメです。 ちょっと変わった作品なんですが、万人にオススメできます。 主人公はノンケです。最後までノンケ。 ゲイに目覚めた父親と母親は、主人公が五歳のときに離婚してます。でも両親は今でも仲良しで、母親は父親の恋の相談をしばしば受けている。 ある日父親が約20…
かなり痛いシーンが連続して起きる第二巻。痛さも切なさも倍増です。 容赦なさすぎ。 ピアニストの恋したヤクザは、敵対組織のキモクソジジイに拉致され、クスリを打たれて強姦される。 ピアニストくんは身をていして彼を救い出すんですが、クスリの後遺症でボロボロ。 彼が立ち直るために必死でピアノを弾く。それしかできないからだ。 何度か、『このヤクザ、ピアニストくんのことが好きなんじゃないかな…』と思うシー…
西田東さんの漫画のなかで一番好きな作品がこれです。みんなに勧めてまわりたいぐらい大好きです。 主人公は下手なピアニストです。 そんな彼が、ヤクザに恋してしまったところから物語は始まります。 このヤクザはエキセントリックな性格をしてます。人間として歪つ。ネジがゆるんでるというか、タガが外れてるというか。ヤクザとしての顔のときは鬼畜。命にすら執着心がない。常識もない。けど、時折見せる奇妙な行動の一つ…
高遠春加 東山紫稀
番外編の神っぷりに精神力のすべてを持っていかれました。 泣いて泣いて泣きじゃくって、文章読めなくなって、嗚咽しながら読み終えました。 なんだこの作品は。 なんだこの作品は。 このシリーズは、高遠琉加(春加)さんにしたら、どちらかというとポップで可愛い感じの小説だったから、この番外編にはやられました。予測不可能な場所からアッパーカットされてノックダウンです。 番外編は、本編の主役の一人である匡一の…
萩尾望都
傑作です。 10代の多感な時期に読み、心どころか魂まるごと震えた作品です。 同作者の『ポーの一族』よりも好きでした。 読むたびに印象が変わる作品でした。くだらないと思うこともあったし、ただただ悲しくも美しい物語だと思うこともあったし。 『これがぼくの愛。これがぼくの心臓の音。きみにはわかっているはず』 トーマという少年の死からはじまる物語です。なぜ死ななければならなかったのか、そこにある10代前…
『ポーの一族』は、後世の作家さんたちにめちゃくちゃ影響を与えてると思う。漫画、小説、映画、舞台、あらゆるジャンルにおいて。 吸血鬼ネタがBLに多いのも、この作品があったからこそという気がします。 宮部みゆきさんも書いてましたが、『インタビュー・ウィズ・バンパイア』の作者は、間違いなくこの作品を読んでると思うw 時系列順に並んでないし、登場人物の関係が複雑なので(年取ってたり、誰かの子孫だったり)…
昔むかしに読んだ漫画を再読しました。 BLではないです。 ニオイ系ですが、そう呼ぶのもなんか違う気がする。ジャンル分けが存在しなかった頃の作品だし。 BLとか少年愛とかまったく意識しないで読んでいた。 けど、主役のエドガーとアランが好きで、メリーベルのことはそんなに好きじゃなかったので、萌えはたしかに男同士に感じていた。 名作です。 草分け的な作品となったのは間違いないし、ストーリーの深みは、昨…
この作品のテーマは一貫している。 孤独だ。 はからずもバンパネラとなった年齢が成長期の14歳だったせいで、エドガーもアランも、成人したバンパネラ以上に、同じ場所に長くとどまることができないのだ。永久に旅を続けるしかない。恋もできない。友達も作れない。 二人が真実気を抜いてやすらげる場所は、ひたすらお互いの中にしかない。 結末も寂しかったな。 今の漫画家さんなら、もうちょいラストでアレコレとサービ…
中村明日美子
『Jの総て』に登場した、モーガンとポールの中等時代の話です。 『Jの総て』も面白かったんですが、この作品は更に面白かったです。 切なくて切なくて、死にそうになった。モーガンの長くて報われることない片思いが、ここから始まってたんだなァと感慨深かったです。 作品の傾向がぜんぜん違うので、『Jの総て』が苦手だった方にもオススメしたいです。 どちらかというと、中村明日美子さんのあの名作『同級生』みたいな、…