雀影さんのレビュー一覧

男子迷路 コミック

阿仁谷ユイジ 

ラブの渦中

あー…、
予想外に、やられちゃったなぁ…
阿仁谷さんって、こんなキュンキュンする、ラブい少女マンガ描く人だったのかぁ…

なんか、阿仁谷さんに関しては、暴力的なオバカ受けってイメージというか、トラウマがあって、今まで微妙にスルーしていた。
けど、cab誌で読んだ作品がおもしろかったので、久しぶりに読んだら、
やっ、なにコレ!
キュンキュンじゃん!
うるうるっと、頬を赤らめたり、涙ぐ…

1

イルミナシオン コミック

ヤマシタトモコ 

恋の成就するとき

が少女マンガ的な文体では全く訪れない、作品ばかりの作品集。

ヤマシタさんって、後書きでご自身がチラッと書いているように、作品が少女マンガの文体じゃなかったりする。
大抵のBLマンガは「最終的に恋愛の成就を目指す」少女マンガの文体でお話が展開されるわけだけれど、この本の中では、だれ一人、何一つとして、少女マンガ的な恋愛の成就は訪れない。
「誰かが誰かを恋している」のだけは確かだけれど、描か…

1

愛されすぎだというけれど 小説

中原一也  奈良千春 

しゃべるオヤジは好きだ!

楽しかった!
斑目は、下ネタオヤジギャグ満載だけど、それだけじゃなくて、必要なことも言う、どんどん言う。
臆面もなく言う。
強引なようでも、こうやって、ちゃんとしゃべるキャラは、ホントに楽しい。
対する坂下も、ただ流されているだけじゃなく、下ネタには反撃するし、ベッドの中では恥じらうしで、一方的な受け身になっていないところがいい。
そして、暴力には屈しない強さ。
受けの鑑や!!

3

エンドレスワールド コミック

蛇龍どくろ 

暴力と

ドラッグがあふれかえっている。

はっきり言って、BLの範疇の作品じゃないです。
最後に、ちゃんと愛の存在は示されていますが、甘いラブなファンタジーはここにはありません。
暴力でしか感情を表せない、言語以前の世界です。
作品の力はものすごいので、BLとして好きかって言われると、私は好きじゃないけど、でも、マンガとして好きかって言われると、好き嫌いじゃなくすごいって感服する。
蛇龍さんの…

3

執愛の契り 小説

華藤えれな  北畠あけ乃 

京都で、能で

華藤さん定番の、京都・伝統芸シリーズ。
今回は、能の宗家のお話ですが、別レーベルの京都シリーズとは設定が違います。
それにしても、出だしから、読んだことあるような…と思っていたら、前半部分は雑誌に発表済みで、後半部分を書き下ろしての刊行
道理で、読んでいるわけだ、
っていうか、雑誌発表時は、自分内で絶賛、華藤さんブーム中でコンプリ熱の高まりのまま、雑誌にも手を出していたような、、、
前半…

2

恋とはどんなものかしら コミック

夏水りつ 

表紙って

山田じゃないのか、、、、

下宿物ですが、微妙に設定が不親切で読みづらかったです。
百目鬼と二宮、それに彩賀。
この3人の関係だけのラブストーリーだとわかりやすいのですが、意味がわからないのが、管理人の実と、その弟の登場。
話の展開を広げる必要上、こういう押しかけキャラが出てきたのでしょうが、何だか登場の仕方が唐突。
この設定で連載を引き延ばしたかったにしても、強引すぎる気がする。

0

小説花丸 初夏の号( 2010年 07月号)(雑誌著者等複数) 小説

付録CDめあて

小林典雅原作「嘘と誤解は~」のオリジナルストーリーの続編CDが付録なので購入。
花丸さんの付録CDは、収録時間がしっかり長めで、満足度高いです。
今回も、いちゃいちゃと、甘~~~~い世界が展開されていて楽しかった。

肝心の本誌の内容の方は、雑誌と言うことで
「この続きは秋に書き下ろしを加えて刊行する文庫でね♪」的な作品だったり、連載の途中だったりと、微妙に物足りなさがありますが、その辺…

1

本音と妄想は恋のせい CD

真面目な大人ほど

たがが外れると、とんでもない物がダダ漏れるというお手本のような、、、

順調にお付き合いを続けて、「ラブラブ☆パラダイス」な二人のお話。
和久井の本音が聞きたくて、再びアンケートをお願いした結哉だったが、和久井が出した答える条件は、結哉をお膝抱っこして答えたい!?

ラブラブはわかったけど、和久井さん、それ、変態過ぎないか?
結哉、ホントにそいつでいいのか?
って心配になるくらい、甘…

1

Cab vol.8(アンソロジー著者他複数) コミック

この作品の

松本ケンタロウさんはよかった。

松本さん、この独特なラフな描線が、今までも一つ、馴染めなかったのですが、
今回の作品は、「この絵」ならではの良さが出ていて良かったと思いました。
余白や、大胆な黒バックを生かしたシャープなコマ割り、省略されまくった背景、多用されるトーンワーク。
実に美しい。
デッサン力は元々おありな方のようなので、このストーリーと、この画面構成は、キャラの描線の雰囲気…

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落花流水 小説

凪良ゆう  石原理 

ピュアラブ

石原さんのイラスト、
時代がかったタイトル、
帯の「大人しく抱かれろよ。そのかわり借金の片は俺がつけてやる」のコピー。

その総てを、斜めに裏切った、ピュアでロマンティックな、ラブいおとぎばなしでした。
BLファンタジーとして、こういう甘甘解決、好きです。
展開上、ヤクザ物なお道具立てはいろいろ登場しましたが、いい感じで登場したドSな変態ヤクザ・九条が、全部の結末をピュアラブな方向に押…

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