snowblackさんのレビュー一覧

再録集 three-piece 小説

遠野春日 

やっぱり茅島氏には誰も勝てない!

2009年から2012年にかけて発行した同人誌からの再録集。
摩天楼シリーズ、茅島氏シリーズ、砂楼の花嫁、の番外編が収められている。

大好きな茅島氏シリーズの「子猫と茅島氏には誰も勝てない」が読みたくて手に取った。
摩天楼シリーズは未読だったが、それでも面白く読める。
二篇目は、NYから主役二人が茅島邸の庭園を訪れるコラボ作品。

お目当ての茅島氏の番外は、庭師がコッソリ黒い子ネコ…

2

花のみやこで コミック

宝井理人 

スピンオフと知らずに読み……

読み終わってから、これが評判の高い『花のみぞ知る』の番外編であることが判明。
ということで、全く新(さら)で読んだ感想なので
先に『花のみぞ〜』を読んでいると、また違った思いを持つのかもしれない。

古い時代の悲恋。
表題作は一言で言ってしまえば、そんな感じ。
親友という設定だが、物語は既に互いに恋愛感情を抱いて始まり
ある意味、オチの見える話だった。

儚い青年期の実らない恋模…

6

キスは痛いくらいがちょうどいい 小説

千地イチ  奈良千春 

人間模様として、面白い

才能はあるのにずるずるとした生活を送っているだめんず美大生の小菅、
そんな彼がバイト先のデザイン事務所で出会ったのは、
誰とも口を聞かず目も合わせない不思議で迫力のある美形ハコイチ。

千地さんの話の、スタイリッシュで、ニューマンドラマな
不思議なリアリティの感覚はこのデビュー作から特徴的。

受け攻め(ってこれがどっちか分からないのも魅力?)のどちらも
ダメさや不器用さも含めて人…

4

ひだまりの猫 小説

結城瑛朱  小路龍流 

家出少年とおっさん

結城瑛朱先生初読み。
大切な人を失った痛みや、すれ違う思いの哀しみ故に
前を向いて生き生きと歩くことが出来なかった二人が、
出会って共に暮す中で癒されて、止まっていた時計が動き出していく様が、
ゆったりとした味のある雰囲気で綴られる物語。

事故で妻を亡くした痛みを、7年経っても乗り越えられずにいる眞分。
母の再婚によって新しくできた家族の中で、居場所を見つけられない潤。

大学…

3

どうしても触れたくない コミック

ヨネダコウ 

再読して……

以前読んだ時、いい話だが何故それ程大絶賛されるのか分からなかった作品。
今回「それでも、やさしい恋をする」を読んで、再読してみました。

よくできた作品……というのが、再読しての感想。
ただ、何か特別な思いを残すか?と言われたら、残念ながら私にとっては違いました。

以前に読んだ時にも感じた、映画的な作りやセリフの秀逸さは流石。
表情や行間を読ませる描写は好きですし、全体のまとまりも…

11

華蜜の斎王 小説

谷崎泉  稲荷家房之介 

世界観が魅力

谷崎さんの初ファンタジー&稲荷家さんの挿絵というだけで
そそられる人も多いのでは?という作品。

作り込まれた世界観の、かなり詳しい描写で始まる本作。
ファンタジー本に時折見られる地図が欲しい……!
(ええ、ないので、自前で描きましたとも!)


まるでラピュタのように空に浮き風に乗って現れる国「華蜜」。
伝説のように語られるその国を、使命をもって訪れた疾風の国の王子・青…

2

富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 銀の匙のサンバ 小説

秋月こお  後藤星 

外伝という名で続く……

本編終了後、締まりの悪い蛇口よろしく
チョロチョロと外伝が続いている「富士見シリーズ」、その4。
そのやり方にムカつきながらも、ああ!やっぱり読んじゃうんだよねぇ。

表題作をはじめ書き下ろしの短編が3つ+小冊子からの再録が1つ。

「母親たちの午後」
桐ノ院が逮捕された時、彼の母と高嶺のマムが
サムソングループ総帥、妖婆ミランダを訊ねた時の話。
本編では具体的には明らかにされな…

2

甘い手、長い腕 小説

一穂ミチ  雨隠ギド 

赤い毛糸を操る、甘い手で僕に触れて♪

東京でバリバリのエリートだった理一は、もらい事故で退職し、
顔も憶えていない離別した父親の見舞いで故郷を訪れる。

東京から2時間、どことも知れぬ変哲もない地方都市、
父の営むシャツ工場を、期せずして手伝うことになった理一は、
父に懐いている真尋や、故郷の人たちと触れ合う中で、
少しずつ自分の生き方を見つめ直していく……

大きな事件が起こる訳でもなく、
話自体はどちらかというと…

8

三国一の幸せもの 小説

樋口美沙緒 

変態入った濡れ場

クロオオアリの綾人と、クロシジミの里久。
関連子会社に左遷されちゃった綾人となかなか会えない里久の
温泉露天風呂でのラブラブが、すっかり綾人に心酔している同僚視点で描かれる。
ええ、つまりは、この同僚の有村氏の「覗き」でありますw

この二人は虫シリーズのエロ担当って気もするが、
なんだかマニアックなプレイをしていますよねぇ、いつも。
クロオオアリとクロシジミの生態による「甘露」って…

3

信じてないからキスをして 小説

火崎勇  梨とりこ 

対等なかんじ

シリアスな事件もの。
検事である千条秋保と、刑事の加倉井清和。
同じ事件を、時に対立しながらも追う立場の二人。

とある事件、実はの過去が絡んでいる事件を二人で追う2日間。
その間に縮まる距離。

攻めの刑事のイタリア男と評されるいかにもなキャラもいいんだけれど、
何と言っても受けの検事の、冷静で揺るぎなく芯の通った感じが好き。
でもツンデレじゃあなくて、迫られると「本気なら考え…

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