茶鬼さんのレビュー一覧

沈黙の夜に・・・ コミック

鷹丘モトナリ 

「親友」だから言えない

この本の中のカプ、キーワードは「親友」でしたね。
親友だから言えない、だから思いっきり遠回りして、グルグルして、傷ついたり、疑ったり、
片やヤクザと医者、片や美容師と編集者、裏の世界と表の世界の違いはあれど、思い込みによるすれ違いは一緒。
パターンを変えてというテクニックを見せられたような二本でした。

組のイザコザで出たけが人を運んだモグリの医院にいたのが中学高校と宮本と一緒だった小泉…

3

恋を語らない唇 コミック

ナナメグリ 

好きと言わない、気持ちで通じる恋

エロもエチもない作品というのはよくあります。
キスすらないものもたまにあります。
しかし、この本には相手に「好き」と伝える言葉もありません。
決してツンデレというわけではなく、視線で、態度で、それを語り、『恋を語らない唇』まさにそのままの短編集でした。

『流星下で』これは失恋物語、でもバッドエンドではないのです。
いつも一夜限りの付き合いしかしてこなかった男が、ある男の秘めた一途な思…

3

ティアドロップ コミック

麻生ミツ晃 

視覚効果と泣き顔が印象的☆

これが二冊目かと思うほどに、独自の世界を確立している作家さんだな~と、ちょっとしんみり、だけどあったかい、そんな空気感が溢れた作品でした。
小説の挿絵を描いていること、それがストーリーの充実に役立ってもいるのかな?そんな活躍を感じさせる作家さんですよね。

ゲイの出会い系サイトで都市伝説化している書き込みで、待ち合わせの場所にやってきた剛毅と大学生の悠介の出会い。
辛い別れを経験して、もう…

5

物の怪小町 小説

綺月陣  羽根田実 

男であること、男に愛されること

オカマバー&ショーパブ「物の怪小町」を舞台にしたお話は、それはそれはエグいオカマが勢揃いして、お下劣を連発しお笑いのような顔をしているのに、実は男なのに男でない、女なのに女でない、そんな悲哀を多分に含んだオカマバーの人々の話にもなっている。
素直になれない主人公・京一がオカマの面々に助けられて自分に素直になるという大筋なのであるが、バーのメンバーみんなが主人公のようでもあり、こんな面白い話なのに…

4

Baby Vol.15 恥ずかしいエロス(アンソロジー著者等複数) コミック

恥ずいからエロいのか?エロいから恥ずいのか?

今回のBabyはお題が「恥ずかしいエロス」だけにエロがてんこ盛りですww
一見かわいい表紙も良く見ると、着ぐるみがいたいけな少年達を悪戯しているーー!!何てエロイの!?しかも帯が「男を辱める」だってwww
九號さんのエロというのは、単行本ではお目にかかれていないので、ある種貴重なイラストかもです♪

作品は今回はどれも甲乙つけがたく、どれも当り♪飽きない作品ばかりです。
お題の捉え方も、…

0

フェティシズム同盟 コミック

黒沢椎 

あなたフェチv

マニアック展開を期待しましたが、ノーマルでした。
フェチの形を借りながら、「恋愛」という部分をちゃんとクローズアップした作りなのでガッカリ感はありませんでした。
きっかけはフェチでも、やはり中身ですもんね♪

『メガネ編』
眼鏡フェチの瑞原の好みにぴったりの眼鏡がバイト先に客で来た野崎。
思わず野崎からアプローチされる形でお付き合いが始まる。
眼鏡フェチと手フェチv
眼鏡が似合えば…

1

淫らな神は罪に溺れる 小説

凛紫水 

弱さゆえの罪を赦す

離島の邪神信仰と巫女モノですww
しかし、そこには神様的な特殊能力やらよくある触手やらは出て来ずに、怖いのは人の心だよ、とあくまでも人間をクローズアップした物語展開は大変に面白くよい出来だと思います。
ただ、、、
この作家さん初読みなんですが、この方の特徴なんでしょうか?
やけに回りくどいというか、漢字の多いもったいぶった大げさな表現が多く、それがおどろおどろしさを演出しようとする意図なの…

1

Split コミック

しもがやぴくす  みらい戻 

痛くて重いといえば、やはりこの作家さん

この作家さんの痛さはレーベルが違っても変わらないですよね。
エロについても容赦ないし、流血当たり前だし、強姦当たり前だし、やっぱり長生きしなさそうな主人公達ばかり。
刹那的な雰囲気がプンプン漂うww

表題は、二重人格のお話。
苛められっ子の雅巳が正反対の性格を持つイズカという少年になって、幼なじみ和行の前に現れる。
ここで何故イズカか?という疑問なんですが、ひょっとして名字じゃなかろ…

0

Un roman de I'amour 高遠琉加2ヶ月連続刊行記念小冊子 特典

若き日の主人公達

高遠さんのルビー文庫2ヶ月連続刊行記念の小冊子はモノトーンに赤が印象的なモダンな表紙で、思わず高遠さんらしいな~、どちらかというと成澤准教授のイメージ?と思ってしまいました。
それぞれ、高校時代のエピソードが。

『屋上のスタンダール』
成澤は高校の頃からキザだったんですね。
でもそれは天然の意図しないキザ。
友人となった葛城も最初は彼が気に入らなかったようです。
でも彼の読むフラン…

3

ドクターの密かな楽しみ コミック

高沢たえこ 

ツンデレはドSの大好物w

この医者の”変なヒト”具合が超好み!!
ツンデレ高校生にちょっと天然が入っているから、いい反応が出ることww
これ、2本なんですが、展開としてせめて前中後の3本展開にしてほしかったな~と思う面白さでした♪

平凡な日常に飽きていた医者の元、偶然見つけた怪我をした高校生。
ちょっと突っ張って反抗的なのが苛め甲斐がありそうと踏むと、痛みに弱いらしくてお気に入りにv
そりゃ専門医ですから適格…

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