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柚木南保
茶鬼
何だかベタちっくで端正な絵に、大竹直子風をイメージしましたが、中身は全くのラブコメ。 何だか味があって、携帯配信の作品ということもあってわかりやすく面白いです。 表題作と「恋仲なんです!」は龍円会の息子・真斗と若頭の刃の物語。 真斗は高校生で、幼い頃から面倒を見てくれている刃が好きなんです。 授業中に刃とのエチシーンを夢見て、「僕は変態だ~!」と教室を飛び出し、悩んでいると、相談に乗っ…
大槻ミゥ
大月ミゥさんは、阿仁谷ユイジさんに近い色気を振りまく表情が好きです。 今回もエロ可愛い沢くんを堪能させてもらいまして、ありがたや~です。 表題はパラダイスシリーズで4編からなります。 沢と城井は恋人同士、いつも一緒にいたい城井だけど、ついうっかり沢は親友のみっちゃんを呼んじゃう。 親友だってわかっているけど、二人きりになりたいんだよね、城井くん。 でも城井くんは、そんな沢くんを決して…
剛しいら 御園えりい
パラパラっと見るだけだったつもりが、一気にいってしまった本作。 関東大震災を始まりに、身売りされてしまった少年の不幸から下剋上チックなラストまで、結構引き込まれてしまいました。 学校にいたために震災の難を逃れた乙矢ですが、浅草で小間物屋を営む家は火事で燃え尽き、家族も皆亡くなってしまいます。 そこへ現れた父の従兄という島田という男に騙されて、深川の材木商・森谷に売られてしまうのです。 …
神楽坂はん子
ネタバレ
一言で表すなら、タイトルの如くなのですが、更にプラスするなら ”呪縛から解き放たれる日”とでもいいましょうか。 ただ偶然が重なっただけで、本当に呪いはあったと思えませんが、きっと亡くなった李の想いはその姿を現していたのは本当かもしれません。 一体どうなるのだろうと、グイグイ引き込まれ夢中になる作品であり、最後の結末とモノローグに心打たれました。 兄・李の死亡の真相を探ろうと、体を張った…
竹内照菜 祐也
初読みの作家さん、今月から4カ月連続で計4巻で構成されるこの「アネモネ」シリーズの第一作目です。 不自由なく育った不遜で我儘な攻め様=威琉と、複雑な家庭環境から理由ありそうな、でも純粋で一途な受け様=理久の時には甘く、でも痛くて切ない恋愛模様が綴られていました。 昼は花屋で、夜は花屋のオーナーの経営するバーでアルバイトしている理久。 昼間店にいると、不遜な態度の男・威琉がやってきます。 …
牧山とも 椎名咲月
思いっきり笑わせてもらいました!こんな天然超ヘタレ、エロイはずのエチシーンまでお笑いになってしまって、、、愉快でしたよ。 BL界のお笑い担当は小林典雅と樹生かなめの二大作家様だと思っておりましたが、この牧山さんもはいるかも!? 帯の「野々宮ユリカ先生も絶賛」というのは実は主人公の妹のBL漫画家のことです。 黙って何もしなければ、その超絶美形で老若男女とわず見とれてしまう海老原慶士は、実状…
神奈アズミ
携帯で配信されていた作品なんですね。初読みの作家さんです。 表紙は白っぽくて爽やかな感じ、しかし帯には 「ヤりたい盛りで万年発情中(対・兄)」 エロエロなんだけどやっぱり表紙のように中身もさわやかです。 両親の離婚でアメリカに行った父に引き取られた弟が高校の夏休みを使って日本に帰ってきた。 いきなりのキスに、アメリカでは挨拶だし と言われて納得しちゃうお兄ちゃん(オバカか?) お兄…
谷崎泉 麻生海
淡々と進んだ、谷崎さんの小説の真髄のような文章で進んだ「真音」の2巻が出ました。 とても渋い内容で、派手な盛り上がりもない地味な作品ですが、自分はとても気に入っています。全く明らかにならない、男達の理由 みたいなものが、この巻で少しその姿を表してきました。 矯正施設を出て、工場で働いていた進藤を見つけたのが諏訪組の槙原、その進藤を気に入ったのが本部長の富樫。 その富樫にとうとう体を繋げら…
黒山メッキ
この作家さんのデビューコミックなんですね! 黒のベタがとても艶っぽくて印象的です。 とても好みの絵なのと、ストリーもおもしろかったのですきになりそうです。 表題作 アタックしまくる三輪がテンション高くて異常に好きかも!? 樋口、流されておきなさいフッフッフ、、、 気に行ってしまったのが、「キャットコール」 猫がヤキモチをやいて、いかせてしまうなんて・・・ バター犬ならぬバタ…
河井英槻
河井さんの漫画は少女漫画の線をそのまま引き継いで、センチメンタルに少しノスタルジックも含んだ少年達の姿が魅力です。 この作品も同人で出したものを再編集したものですが、切ない雰囲気にありながら、希望を持たせる若者の姿が染みいります。 中学の頃水泳で優勝した経験のある九条は、わけあって普通の高校へ入学しました。 水泳部で期待の星として活躍している九条に声をかけたのが3年生の水村。 彼の家は…