茶鬼さんのレビュー一覧

エイジ・コールド・ブルー コミック

えすとえむ 

80年代のカルトムービーのような

ミュージシャンを主人公にした作品、えすとえむさんの世界観って独特で個性が強いんですが、映画みたいで好きなんですよね。
多分UKのミュージックシーンだと思うのですが、妙にリアルに自分の中に入ってきます。
かつてのジムジャームッシュの映画をほうふつしてしまったのは、あくまでの個人的趣味か?

才能があるのに、破滅的な生活を送るニックの行動の理由はギターのビリーが好きだけど報われないからだと思う…

1

執務室の秘密 小説

うえだ真由  高宮東 

静かに進行する見守る恋

最初読み始めた時、検事という固い仕事の話ということもあり、もう少し男っぽいキャラで、固い文章などが登場するのかと思いましたら、文章は女性作家らしく優しい文体で思ったのとは違うなと思いました。

導入からしばらく、丁寧過ぎる主人公・歩巳と主人公の恋人・毅に関する記述、起伏のない成り行きにちょっと苦手かもしれない。と感じました。
しかし、主人公に付け込んでカラダの関係を持つ年上の検事・御森が登場…

1

窓際の林檎ちゃん コミック

恋煩シビト 

BL脳の擬人化は最高です。

8編のうち、4編が擬人化。しかもおなじみのモノ達なので、これからそれらのモノを目にした時にまともに見られなくなるのでは?と心配になりますぅぅぅ~
☆「窓際の林檎ちゃん」
winさんとappleさんですね♪お笑い芸人のコントネタにもなっていましたが、この恋煩さん編のほうが萌えるし楽しいです。
winくんは見るからにカッチリ・キッチリ、でもどうしてフッシュバーガーなのかな?
林檎くんはスタイリ…

3

恋とはどんなものかしら コミック

夏水りつ 

表紙のフェロモンにやられました

初読みの作家さんだったのですが、表紙の今にも泣きそうな顔につい手が伸びて、でも裏切らない面白さでした!
おまけペーパー付きを買うことができたので、この顔の理由がわかって笑ってしまいましたが、これはこの作品の冒頭に繋がる理由になると思いますよ。

二宮さんはメガネ男子なんですが、その登場が面白かったです。
主人公百目鬼(ドウメキといえばマンガHOLI●●××を思い出した自分)が新しく入った寮…

4

今宵、雲の上のキッチンで 小説

ひちわゆか  紺野けい子 

素直になれない同士とはツンデレ同士、これいかに?

ちるちる評価がよかったので、読んでみましたがとってもよかったです!
ひちわゆかさん初読みだったんですが、他の作品も気になります。

その笑顔で全ての人をとりこにするギャルソンの新の笑顔は実は氷の微笑(?)で毒舌を吐く。
片や実業家の眞宮は、やり手なのに本当に好きな人には心にもない事を言ってしまう天の邪鬼。
読み手は眞宮がわかるから、心にもないことを言う彼を、子供っぽくてちょっと可愛いとさ…

5

砂の下の水脈 コミック

深井結己 

ずっしりと心に響きます

もしこの表題作だけで一冊だったら、ものすごく重くて暗くていたたまれなかったかもしれませんが、心をえぐるドラマの造りが素晴らしいです。
何度も書いてしつこいようですが、深井さんのストーリーは本当に上手いです。

主人公、絹一郎が目を覚ますと大人になっていて、慕っていたお兄ちゃんの基哉は高校生だったのにもっと大人になっていた。
タイムスリップでも何でもなく、絹一郎の嫌な時代の過去の記憶が一切飛…

0

萌え男子がたり コミック

萌える男子がよりどりみどりです。

この本は、モテない女子のたまり場というコンセプトの「女子nikomi」というサイトに掲載されていた、各漫画家さんの描く萌え男子を一挙に載せたとってもお得な、オールカラーのイラスト集&エッセイ集です。
漫画家さんは、ほとんどがBLでおなじみの作家さんばかりですが、中には初めて名前と絵を見る作家さんもあるかも?

見開き2pにイラストと萌え解説。
いろんな男子が拝めますので(?)お気に入りを探…

5

永遠に咲く花のように 小説

須藤安寿  こっこ 

ホムンクルス・感情のある人形と聞いてアレ等を連想した方はこれが好きかもしれません。

ゴスエロで創刊したタナトスから2冊目の刊行作品です。
ここは、新人作家さんばかりを発掘していく路線なのでしょうか?
ジャンルは隔たってますが、新人さん注目にはいいレーベルかもしれません。

さて、お話はアンデルセンの「ナイチンゲール(王子と小鳥)」をベースに作られております。
王子はそのままレオパルド国王、生身のナイチンゲールは10年前に処刑された王子の情人フェルナンディド、機械仕掛けの…

3

金色の龍を抱け 小説

水原とほる  高階佑 

今回は鬼畜はありません、格闘技です。

水原さん縁の地、横浜を舞台にした華僑の話ですが、7割方拳法とか格闘技の試合とかそんな割合で、いつもと違った毛色で、そこが楽しめました。
しかも今回はいつもの、健気な流され受けや鬼畜攻めも出番はなく、攻め様は少しヘタレ(優しいとも言う)で、受け様のトラウマなところが水原臭を漂わせるだけで、新鮮でだったかもしれません。

主人公の姿彗(ツゥフェイ)は子供の時に母親と大陸から渡ってきた華僑です。

2

ヒロイックエゴイスト コミック

斐火サキア 

ハード&ディープなエゴイスト

ロマンティックエゴイストの続編、ミサキとマトーは相変わらずデープでハードですが、そこへ”ロマンティック”で登場した前科者で流れ者の皆桐が絡んでよりストーリーもダイナミックに動き始めました。

浴衣を着たマトーはフェロモンまきちらしで、二丁目に近い神社(といえば花園神社?)の夜祭りで金魚すくいに興じるも、数々の男に狙われ危険な目に。
しかしオレ様ミサキにかかれば、衆人環視プレイに!?
そして…

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