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表題作執務室の秘密

御森涼介
34歳,東京地検検事
岩崎歩巳
29歳,東京地検検事

あらすじ

東京地検の検事・歩己は、同期の毅と密かに交際中。しかし真面目な毅は、本当につき合うのは自分が弁護士に転職してからだといって、キスまでしかしようとはしなかった。その言葉を信じていた歩己だったが、年上の卸森検事と食事に行った日に、酔って無防備になったところを襲われてしまう。最初は拒んでいた歩己だったが、卸森の手管には敵わず…。その後も写真で脅し、関係を迫る卸森。毅への裏切りだと思いながらも抱かれてしまう歩己の胸中は…?
出版社より

作品情報

作品名
執務室の秘密
著者
うえだ真由 
イラスト
高宮東 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813012054
3.2

(19)

(6)

萌々

(2)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
6
得点
57
評価数
19
平均
3.2 / 5
神率
31.6%

レビュー投稿数6

引っかかる点が多いけど、気になる二人

色々気になることが多くて…評価に悩んでます。

検事同士のお話。
受けは同僚で大好きな彼氏と付き合っているものの、ノンケの彼氏が関係を隠したいというのでプラトニックな付き合いを一年。
それでもお互いに幸せそうなのに…身体の関係がないことで隙があったと、酔い潰れた日に先輩検事の攻めに強引に抱かれてしまう。

酔い潰れたし、家に上がってしまったし、自分も悪かったとか言うけれど、やはり強姦だと思う。でも拒否の仕方は確かに微妙なところ…。
しかも、その後写真撮られて、彼氏に言うぞと仄めかされて、何度も身体を重ねる。

検事だろ!?清廉潔白であれとは言わないけど…なんか…犯罪行為だよねって気持ちがずっと拭えず。

前半受けは攻めに塩対応なので、ここからどう展開して二人がくっつくのか本気で謎でした。
思う以上に暗くてシリアスな雰囲気。
でも先が気になる…!と読まずにいられず。

結局徐々に絆されていって、夢中になってた時は見えなかった彼氏の粗や違和感も見えるようになってきてお別れ。
後半にかけて攻めを盛り返すために彼氏の粗が出てきたように感じて、それが少し残念。

攻めとの遊園地デートはよかったけれど、もっと攻めの生々しい性格とか感情とか見たかった気もします。もちろん感情が出る描写はあったけど、飄々としたタイプだからか攻めのキャラクターが見えにくかった。

並行して受けが扱った事件も結局モヤモヤの残る結末。致し方ないよな社会ってなと思いつつ、やはりスッキリはしない。

少し古い作品なので、この感想は今の時代の感覚が更にそう思わせるのかもしれないと思いつつ、でもなんか気になる話で気になる二人で、嫌いになれない。続編の同人誌があると知って読みたくなってる私です。

なので評価ひとつ上げます。

0

浮気はダメ

もしかしたら表現が悪いかもしれませんが、寝取られ系と呼べるタイプのお話でした。私にはちょっと合わなかったです・・・。
寝取られがダメなわけでなくて、寝取った方も抱かれた方も本来の恋人に対して裏切りを働いていて、不誠実だと感じたからです。

検事の歩己は同期の毅と付き合って一年ですが、検事という職業柄、周りにはばれないようにと今だデートとキスのみの清いお付き合いをしています。
そんなとき先輩検事の御森に酔わされ、部屋に連れ込まれ強姦され、写真を撮られ、次の日からはその写真をネタにゆすられる…。
とにかくまずここで検事にしてこの行動は!と愕然としました^^;

同性愛は違法ではないけど、強姦暴行・ゆすりは違法ですよね。それを検事さんがしれっと。
とにかく攻めの御森に対する心証が良くなかったです。

その後も歩己は写真をネタに、恋人の毅を裏切り何度も御森と体を重ねます。しかし・・・歩己が本気で抵抗しているように見えない!
BLのセオリーなのかもしれませんが、ナイフなどで脅されているわけでないのに「いやいや」言いながら抱かれてしまうのがなんとも…。
独り身ならともかく、恋人がいて、しかも恋人とまだ一度もしたことないのならもっと本気で抵抗しそうなものです。というか、ここまできたら毅に隠し通さずに助けてもらったほうが自然な展開な気がしました。

お話はその後、暴行事件を歩己が取り調べる展開になり、恋愛ものより半分は事件ものという感じでした。
取調べの対象になったのはとある大臣の息子で、後ろ盾が完璧だからと周りは不起訴を勧めますが、歩己は自分の正義を貫こうとします。
この姿はりりしくて正義感がありかっこよかったです。

しかし、御森も自分の貫く正義があるようですが、結局御森も毅も手を貸してくれるかというとそうではなく・・・。
結果的にこの事件が毅との別れにつながります。

御森は歩己の身体を卑怯なことをしてを手に入れたと分かっています。
「卑怯なことは卑怯と知ったうえでやる」「自分の気持ちにはまっすぐ」など一見御森に対してカッコイイことを書いてるように見えるのですが、全然かカッコよくないよ!と思いました^^;
だってこれどう見ても強姦・脅しでなので・・・私には最初から最後まで御森は単なる性犯罪者に見えました…。
事件がほとんどだったので、抱かれてるシーン意外で御森と交流を深めるシーンがあまりなく、攻めキャラとしての印象が薄かったせいでしょうか。御森の一体どこを好きになったんだろうかと思いました。
私は一年も清いお付き合いをしている毅がそんなに悪い恋人には見えなかったので。

この先はネタバレになりますが、結局、歩己は「毅は自分を抱いてくれない」と言って御森のもとに走ります。
こっちから告白し、こっちから裏切った恋人を自分の浮気は棚に上げて「抱いてくれないなら抱いてくれる人のところへ行く」と御森と寝た事を暴露して捨てるなんてとても身勝手に見えました。

抱いてくれないってそんなに悪いことでしょうか?
ノンケの人が男性と行為を持つって勇気がいると思います。何年もたってないのに、それは時間をかけていくものじゃないかと思ったのですが…。毅はゲイじゃないのに、告白した歩巳を受け入れてくれて、今は公にできない関係だけどいずれ弁護士になったら連れていくからそれまで待ってといってくれて、周りにもかくさず「可愛い恋人がいる」と言ってくれてたのに。
抱く決心がつくまで2人で共に歩んでいくのが愛ではないの??と思いました。これでは、自分から告白したのに、他の男の人に抱かれたらそっちのほうが良くなってしまったという身体が優先な子に見えてしまいました。

毅に対しては5年以上の片思いだったのに、御森に対しては抱かれてからまだ数日という関係なのも気になります。結局は、歩巳のほうが毅を心から愛していなかったということなんでしょうか・・・。
事件も、きちんと望むとおりに解決したかというとそうでなく、結局あの犯人は不起訴でまた同じことを繰り返すのかと思うと悶々します。

検事の世界は正義だけが通らない、というリアルさを描いていて、歩巳はそれに一人で立ち向かい、そのあたりは素晴らしかったと思います。
しかし、事件もスッキリしない終わり方で、毅とは別れ、歩巳は退職。どちらかというと少し暗めのお話でした(歩巳は新しい恋人を手に入れますが)

私には結果的に恋人を裏切って浮気し、成就したカップルのお話に見えてしまいまして、なんだか虚しい後味でした。

5

もう少し灯りを

一人で勝手にうえだ先生祭りをやっておりますが、この作品は・・、うーん、ちょっと暗く地味でした。

主人公達が検事なので、とある傷害事件が出てきますが、この事件の内容がとにかくえげつないし、加害者が全く反省していないので、後味が悪すぎる。
一方、登場人物達も、検事という職業柄仕方ないんでしょうが、皆それぞれに「弱さ」を抱えており、理想と現実とのギャップに苦しみながら、悩み迷っているので、只でさえ事件のせいで暗いのに、作品全体を覆う閉塞感や陰鬱感が払拭されるばかりか余計に広がる始末。

絵空事すぎる世界もどうかと思いますが、この作品に至っては、第三者とかでもいいので、一人ぐらい、何かこうスカッと出来る清涼感のある人物の登場が欲しかったかなぁ。
攻めの御森も決して暗くはないんだけれど、正攻法ではないやり方で相手を絡めとる感じがどうも。二人でテーマパークで遊ぶ描写は良かったのですが。

とは言え、検事さん達のリアルな世界を垣間見れたし、恐らく現実もこんな感じなんだろうなと色々勉強になりました。
萌えてはいないので評価は少し迷いつつも、やっぱり先生の丁寧なお仕事描写が好きなので、萌えとします。

2

わりと好き

攻めが曲者でよかったですね。
二股というか、受けの優柔不断さを切なさに思うかどうかで評価は分かれそう。わたしは好きです。
イラストもあってました。

0

強引な攻め

同期同士で付き合ってて、でもプラトニックでキス止まり。この二人が、だんだんと愛を深めていくお話なのね……と思いきや、全く違ってたっ!!!
5つ年上の男がさっと現れ、あっという間に攫って行っちゃったよ。
そうですっ! 略奪愛です!!
しかも、攫った相手の気持ちなんかお構いなし。チャンスと見たらそれを逃がさない。
いやはや、こんな強引な攻め、初めてでした。
ってか、略奪愛も初めてかもしれない。

最初は、付き合っている相手がいて、その相手もちゃんとわかっているのに、自分の気持ちに正直になって歩己に迫る御森を「何だ、コイツ」と思ってましたが、真剣に好きだったんですよね。
だから、降って沸いたチャンスを無駄にしなかった。やり方はどうかと思いますが。

それに比べ毅ですよ。もちろん、歩己を好きだという気持ちに嘘はなかったと思うんです。
ですが、肝心なところで腰が引けてちゃ、恋人も離れていくってもんですよ。
やっぱり、男同士の恋愛には思い切れなかったってことが敗因でしょうか。ノンケだったわけですから、これ以上責めるわけにもいきません。
まぁ、割り込んできた相手が悪かったんだと言うことで。

歩己だって、自分の気持ちの隙をつかれたとは言うものの、ちゃんと御森の気持ちはわかるし、自分のこともわかってくれるし、愛される心地よさだって知っちゃったら、何もしてくれない毅を見限っちゃったんだろうなぁ。
しかも、気が付いてなかった嫌な面を見せつけられちゃったら……ねぇ?

そしてラスト。さりげない御森の思いやりというか優しさというか、あ~やられた。

歩己が取り調べた青年とか、訴えた相手とか、もちろん歩己や毅等々、ナチュラルでリアリティーがあったなぁ。

6

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