茶鬼さんのレビュー一覧

お前とだけはつきあえません。 小説

櫛野ゆい  桜城やや 

これぞ学園モノBL

とタイトル通り思うほどに思った作品。
ストーリーやキャラをまず置いておいて作風に触れると、お手本のような王道な文章と展開、優等生のよくできたモノのような印象を受けます。
冒頭に人物の外観描写、出会い、隠された謎のチラ見せ、気持ちの動き、ヤマ、円団。
セリフのやり取りが多く、モノローグや解説めいた文章が少ない。
そんな点でもとても非常~にわかりやすいです。
櫛野さん、リブレでしか書いてない…

1

幽霊退治はじめました コミック

砂河深紅 

もっとラブ甘も見たいかな~♪

一見すると青年漫画風の絵柄だったりするので、ひょっとすると好き嫌いの好みの分かれる漫画家さんかもしれないんですが、
ガチムチでないしっかりした男の身体を描かれる、いい作家さんです(ちょっとヒイキ目)
ストーリーも無駄を削ぎ落として非常にわかりやすいです。
今回は霊などが見えてしまう町役場の職員で寺の息子と、大学の民俗学助教のコンビのお話。
これってこれで終わりなのかな?
すごくいいコンビ…

4

お星様キラキラ コミック

志々藤からり 

キャラと設定が今ひとつな感じで。。。

口下手ゆえに人から誤解される親友は、本当はスゴイいいやつなんだよ。
他の人は誤解してるけど、それがわかるのは自分だけ。
意識しちゃったら、、ほかの人に取られたくないって思って。
同級生女子のストーカー用心棒というひとつの出来事を通して叶う不器用なちょっと勘違いで想いこみな恋。
という、一見するとキュンを催す可愛らしいお話だったのですが・・・
どうにも自分にはこの赤嶺の口下手設定が、うまく…

2

悪い先輩宅の居候事情 コミック

魚ともみ 

魚さんは濃厚なので、てんこ盛りではいらないです(汗)

魚ともみさん、エロいし面白いし、勢いあるし、悪くないんですが、
今回表題の他に短編が4本もあって、しかも本当に短い短編。
こうなると、登場人物の似かよりやシチュの似かよりエッチの似かより、そんなマイナスの相乗効果が働いて、コマいっぱいにきちんと書き込まれた漫画がクドく感じられて胃もたれをおこしてしまう。
ああ~もういいや。。。思わずエロエロのJUNEピアスとか思っちゃうw
シリーズが2本と…

4

くろねこ屋歳時記(クロニクル) コミック

夏目くも(くも)  椹野道流 

素朴さが魅力的

この作品、Cannaが創刊されたとき、一番始めはくろねこ屋店長とヒイラギ君の出会いや周囲の人々の話が椹野さんの小説・くもさんの挿絵で2話ほど掲載されて、それからくもさんの漫画へといったのですよね。
椹野さんの小説も同時発売になればよかったのに、、とちょっとそれが惜しいです。

さて、こちらの漫画はその主人が好きなときにお茶が飲みたいという趣味で開いている喫茶店(?)くろねこ屋に来る客、くろね…

2

こばめないキミの体温 コミック

紫妲たかゆき 

温度差が・・・

初オリジナルBLコミックだそうです。
なのでか、属性と萌えシチュが優先されているために、恋愛過程とか設定の流れが不自然で、えっ!?という事に。
登場人物達の気持ちの温度差がありすぎてラストのハッピーエンドを迎えるのに違和感がありすぎて、どうにも入り込めなさが・・・

表題は、家が弓道の道場をしていたという一矢の家の軒先で雨宿りをしていたのは同級生の久沼。しかも喫煙していた!?
一矢の道着…

1

うさんくさい男 小説

松雪奈々  街子マドカ 

ひょっとしてツンデレ勝負?

超ブラコン兄・連が弟を思うあまりミイラ取りがミイラになって仁科という男と恋人になるまでのお話の続き。
今回の目指すところは、脱ブラコン?それともより硬い結びつき?
何かズルいな~と思ったのはフェアのSSカードのショートを作中にほのめかし、そんな事があったんだよなエピソードとして盛り込んで、似たようなシチュが繰り返されること。
多分、弟に恋人ができたことで少しはブラコンも軽くなり、
そしてラ…

3

臆病者は恋をする コミック

上田にく 

健気で臆病な人たち

作者さんの初コミックのようです。
あっさりとした絵柄は宮城とおこさんとか宝井理人さんな雰囲気に似ています。
どの作品も”健気”と”臆病”がどこかしらに見えて、でもそれぞれに違った味を見せる作品集でした。
切なさと優しさがつまっているような雰囲気なので、これからもっと他誌などでも活躍して色々なカラーの作品を見せて欲しい作家さんだな、と期待したくなります。

表題、同じバイト先の明戸が本当は…

4

うちの専属執事サマ コミック

青木林子 

公私がはっきりしてる執事サマ

電子配信の作品で、この執事と主人公の大学生を中心とした話と関連のあるスピンオフでまとめられた一冊。
どうやら続篇があるらしいです☆

大企業の高槻家では長男は跡目を継ぐ為に優遇され、次男は英才教育は受けずに自由にしていたが、そんな事情で兄弟格差があっても仕方ないと思っていた次男の澪だが、
いつも長男専属に執事兼秘書がついているのが羨ましくて、今度の誕生にこの執事の森山を一日貸してほしいと希…

3

しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

おっさんとはかわいい生き物なのだ

作者さんの初連載作品の初コミックです。
多分『泣けるBL』で榎田尤利さん原作でコラボされていた作家さんと言われると”ああ!”と思い当たる方が多いのでは。
なので帯の推薦も榎田さんになってます。

専攻の科は違うけど、学生と准教授という先生生徒の間柄。
20台前半と30台後半という年の差。
だけど、そのいろいろな差というのは恋には関係ないんだよ、と思わせる梶=おっさんの恋へ至るまでに見せ…

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