茶鬼さんのレビュー一覧

迷い猫と恋のあしあと コミック

椿 

王道路線でした

先生と生徒、わりと全うに進行してこれと行った目新しさはそんなに感じませんでした。
ただ、絵がきれいなので、目を引くものがあります。

初等部のとき転校した学校の高等部へ戻ってきた主人公の心。
彼は自分が名付け親になった野良猫の「ちゃんこ」を探しに庭に出たとき、保険医の柊と出会います。
彼もまた猫の名前を自分しかしらないはずなのに「ちゃんこ」と呼んでいて。
実は、この猫を見つけ名前をつけ…

3

間宮書店の秘めごと(表題作 episode1、2 草太くんと太郎くん) コミック

星た 

あこがれのホモ書店♪

駅から徒歩5分の小型店舗の間宮書店を舞台にした、3カプ出来上がるおはなし。
電子配信ものだと、つい軽いイメージがついてくるんですがそんなイメージを払拭する作品でした。
それぞれに登場するキャラクターも特徴的で、とっても好感度が高いです。

【草太くんと太郎くん】
新人バイトの草太くんは太郎くんにアプローチしまくって迷惑がられてるんですが、友達がいない太郎くんは、そうやって絡んできたり、好…

1

秘密は夜にうまれてる(表題作 リア充ごっこ) コミック

茨芽ヒサ 

痛いけど、ものすごく印象的です!

松本ケンタローさんとかたりらびーさんみたいな印象的な絵柄の作家さんです。
表題はなく、配信されていた漫画2シリーズと、描き下ろしで構成されています。
この2シリーズ、登場人物の性格が痛い設定があり、もう痛いよー辛いよーと読んでいて苦しくなるのですが、そこに正しいか間違っているか、でも救いのあるラストが待っています。
そういう意味で考えさせられながら読んでしまいます。
絵柄も物語も非常に個性…

6

銀狼執事 小説

伊郷ルウ  琥狗ハヤテ 

よくあるものですが、まさかそれは?の意外もありました

プリズム文庫は、安易すぎてもう購入を止めたレーベルですが、琥狗ハヤテさんのケモ耳しっぽ絵に負けました。
ケモ耳尻尾モフモフの主従モノ+エッチの時はS気味の下克上テイスト。
内容は非常に簡単です。

元伯爵である父親を半年前になくしあとを継いだ一人息子の怜也。
彼はコックと、父に使えた10歳の時に孤児院から引き取って育てたヴォルフガングという執事だけを屋敷に残して住んでいます。
怜也はヴ…

2

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

自分的には全然アリなのです!

これはBLじゃない!と真っ向否定しまうには非常に惜しい作品。
萌えってどこにあるの?って言われてしまうと返答に困るほどに恋愛の話ではあるけれど、単純に恋愛の話じゃないんです。
元々恋愛にその人の生き方や背負ったもの、性格や価値観、色々なものが加味されて物語が構成されていくんだけど、ウエイトはどこにあるかといえば、全編をとおしてその恋愛に至る以前のその付随するものが中心になっているような気がする…

8

ちるちる5万レビュー突破記念小冊子 特典

おめでとうございます

5万レビュー突破記念でこんな太っ腹な小冊子を刊行してしまうちるちるさん。
その苦難の道のりを実はそっと見守らせていただいていた自分からは、よく頑張ったなと思います。
google先生の検索でトップに上がってくるほどになりましたもんね。
今度は百合式をオープンされて、頑張ってください
ちなみに、自分百合も足つっこみましたが、どうにも普通のは面白くなくて、男性作家が描くエロエロ百合が面白いです…

4

ドロシーの指輪(4) 砂糖細工のマリア 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

邑さん、健気なの

骨董屋「尾形」の店主・邑をはじめとして、一癖も二癖もありそうなキャラが織り成す、骨董にまつわる色々なおはなしの第4作目。
今回はなんと!福引で一等賞=豪華ホテルでのペア宿泊券とお食事券が当たった三本木と邑が、ちょっと甘い雰囲気になる?
いつもよりラブ多め?
邑が三本木が好きで仕方ないんだよ~な男の純情を見せる部分がいつもの飄々とした作務衣にドテラの無精者から想像できない繊細さをみせて、思わず…

5

明日が世界の終わりでも 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

大切な約束

この表題作の終わりに
「玲、たとえ明日が世界の終わりでも、僕はきみを待ち続けている」
という文でおわっております。
このあとに書き下ろしで【約束】【集い】という主人公を表題の友人に変えた作品が載っているのですが、ここでこの冒頭の文が回収されていました。
「もし相手の命が明日までだとしても、世界は続く。その続いている世界に相手がいないだけ。
もし、相手が死んでしまったら彼がいない世界で自分…

2

HARD TIME ~ DEADLOCK外伝 小説

英田サキ  高階佑 

ゲイの恋愛観・ノンケの恋愛観

Charaの周年記念単行本にこの人気作品の外伝を持ってきたのはいったいどうだろうか?
それとも、たぶんものすごくたくさんある番外短編(同人も含め)を集約して一冊にしたうえでこの外伝だったらきっと大満足だったとはおもうのだが、そこは卵か鶏か?
多分、新規取り込みも含めの戦略ならば多分この外伝で間違いなかったのだろう。
確かにいえることは、ディックとユウトのコミュニティ(ゲイコミ?)が広がる話で…

7

ストロボスコープ コミック

ヤマシタトモコ 

ヤマシタトモコの過去と未来

3年ぶりの単行本というこだが、昨年頃からボツボツと単発掲載をされ始めて、このたび他紙であるが連載が始まったことからも、凱旋的意味合いの単行本なのかもしれませんね。
そういう意味で、この本は過去と現在が混在して、彼女の変遷を見るようです。
エッセイ漫画の中にも当然含まれていて、そこの中で彼女のbl感が語られるときに、今年OnBLUEで見た、先日BLTで見た、彼女のいんたびゅーの文面が思い出される…

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