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松下キック
茶鬼
この本の登場人物には、キスもなければエチもなく、色気のイの字も出てきません。 だけど、特別なんです。 自分にとっての特別な存在であり、相手にとっての特別な存在。 それは、一生彼等の間には、彼女とか女の子とか介在しないで、このままツルンでいってほしいと願いたいほどの、特別な何かが見えるからです。 また、それが胸をキュンと締め付けてやまないのですよね。 この彼等の恋未満の友情が、いつまでも続…
日向せいりょう
ネタバレ
この作家さんの絵って以前も思ったんですが、何か伏し目がちの絵が多いんですよね。 だからか登場人物が余り目線を合わせてない感じがして、でも逆に目を見開いた時のギャップがあって、それが感情表現になっているのかな?とも思えました。 この本は一冊まるごと『Mの劣情』でできています。 幼馴染の龍司と恵が大学で再会するところから始まって、恋人になるまでの前振り話と、なってからのお話の2部構成なんです…
先月は「ドSリーマン」そして今月は「ドMリーマン」 ”ドS”という表現を使うことに、先月は疑問を抱くような内容でしたが、果たして今月は? ・・・SとMは表裏一体なんだよな~と思いましたが、いや、こちらの方を”ドS”にしたほうがいいんでないか?という内容でした。 それはMを表現するのに、Sが必須という前提のもとで描かれているからでしょう。 やはり、こういったテーマものは、それぞれの作家さんの…
高遠琉加 金ひかる
04年のビブロス版に書き下ろしを1本入れた新装文庫版。 登場人物達が不器用で(特に受け)、その描写が動きになって頭にとても浮かんでくる、本当はシリアスなのに、とてもコミカルに読みやすい作品で、一気に読めてしまいます。 人見知りで奥手の鮎川は親友の不破と大学時代一度だけニアミスがあり、ずっと友達でいたかった為に、それをなかったことにしてきた鮎川と不破ですが、不破が手を骨折し、職業である作家業…
前2号は表紙付きでしたが、今号から他のアンソロと同じような装丁に。 そして少し厚みも増し、何と巻頭に今勢いのある作家「雲田はるこ特集!」 草間さかえ氏の「やぎさん郵便」←確かCab連載でしたよね?がこのシトロンにて再開。 この雑誌、好調のようです。 現在ファッション雑誌CLASSY誌上にて三浦しをん氏の「舟を編む」の挿絵を担当してらっしゃる雲田はるこさんなので、三浦しをん氏との対談が実…
吉田珠姫 みなみ恵夢
4年前の刊行『ピジョンブラッド』のスピンオフというか続編になるそうです。 男性器・女性器の両方を持つ”ふたなり”の、男を惹きつけてホネヌキにしてしまう特異体質の者たちを探しだし、その特性から理不尽な目に会っているところから救い出すという仕事をしているという、同じく両性具有の身体を持つ天使のようなサフィールという男性が本当の主人公なんですね。 この本は、そういった身体を持つ”ましろ”という青年と…
井上ナヲ
待ちに待った井上ナヲさんの2冊目の単行本。 CRAFTにて既読でしたが、今回の表紙装丁がどんな感じになるのかすごく楽しみでした♪ 丁度今の季節にぴったりのブルーが印象的に使われた表紙。 この作家さんの特徴の優しさが何気に表紙から溢れてきますね。 前作の時は、読者がかなり想像力をこらして読み説かなくてはならなかったんですが、今回はセリフも増え、コマも少し細かくなって登場人物達が身近に、訴…
高岡ミズミ 穂波ゆきね
”BLはファンタジー”と言いますが、まさにこれはファンタジーです。 でも高岡さんの淡々とした文体で綴られると、”ひょっとしてあるかも?”って思っちゃう。 いや、あるといいな~って思えるお話でした。 でも、、、、そんなに十数年も一途に一人の人を思い続けるって難しとは思うんですが。 だからそこもファンタジーなんですよね。 17歳の時、恋人を病で失くした啓一郎。 その亡くなった恋人・孝徳…
姫加戸りか
いやぁ、若いっていいっすね♪♪ それにこの若者たちの乙女なノートの切れはし手紙のやりとり☆ 相手を好きすぎて、好きすぎて、その気持ちが痛いほど伝わってくるのに、ソーローってどうよ!?(爆) 彼等には、色々試行錯誤して頑張って合体までやり遂げて欲しいですww まだキス止まりの千歌と怜。 やりたい盛りの青少年なのに、デキないのは、千歌がソーローだから。 ソーローなのに、攻めっていうのを…
鹿能リコ 緒田涼歌
「別れても好きな人」じゃないです。「忘れても好きな人」なんです。 記憶喪失モノで、産業スパイとかダブルスパイ、社内派閥争いも絡み・・・と書くと何やらシリアス?ドロドロ?と思いますが、鹿能リコさんなんで、そこは結構お手軽で軽いです。 ラスト、黒幕があまりにおバカで拍子抜けしてしまい、 いんや、こんなオヤジには、もっとお仕置きを!と思ったんですが、そこは事情が、、、ムニャムニャ。。。 緒田さん…