茶鬼さんのレビュー一覧

壁際のキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

不器用・頑固が何故モテる?

「壁際のキス」ラストに至るまではいつも追いつめられているから”壁際”なんだな、っていうそんな押しの強い年下攻めと、押される年上。
作家さんは「いつもより華やかに、別荘で二人きり」というシチュ目標があったらしいですが、まぁ、華やかっていえばそういう業界も出てきますがいかんせん主人公が地味で(苦笑)
まだ26歳設定なのに、やけにおっさん臭い真面目で固い地味受けが結構好みでしたww

主人公の哲…

1

枯れない花 コミック

京山あつき 

ゆっくり、じんわり心にしみわたるお話でした。

この巻で完結なのですよね?
このお話、BL再デビューの頃アマゾンの高評価に惹かれて購入したのですが、当時プラトニックや学園ものを素直に受け入れられない部分があり、さほどトキメキを得られなかったのですが、色々な作品を読むうちに、こうしたじわりじわりとしたモノの良さがわかってきて、、、
この「枯れない花」も読んで切ないというよりは、ものすごくあったかい気持ちにさせてくれる作品でありました。

1

きみに飼われたい 小説

牧山とも  杉原チャコ 

鈍感選手権優勝男?

「きみに飼われたい」なる題名ですが、ちょっと内容は違うかな?
恋の相手が獣医さんですからそうならないでもないですが、雰囲気としては鈍感男と人間通訳機(?)みたいな。
そんな男が相手なんで一緒にいないと不安でしようがないって甘甘なお話です。

書店で働く人気の店員・礼人は、幼なじみで中学の頃から好きって意識してきた獣医の一真に絶賛片思い中。
一真は口数も少なければ表情も乏しく、感情を顔に出…

3

こめかみひょうひょう コミック

雁須磨子 

するめイカか昆布のような噛めば噛むほど味のある。

何度も読み返してしまいました!
本当、読むほどに味のある、その味わい深さが胸をキュンキュンさせてやみません。

叶うはずがないから、また以前みたいになってはいけないからと、手に入れられないものは、写真の中だけに自分のものとしてとどめておこうとした橘高の切ない恋心。
恋愛したい気持ちはとめられなくて、でも怖くて、、
そんな橘高の心が痛いほど胸に染みいってくるのです。
しかし、その想いは芳…

1

Citron VOL.1(アンソロジー著者等複数) コミック

ボーイズラブ+αということで創刊しました

リブレから新しく立ち上がった「シトロン」ですが、実際に手に取って見て、その中身は東京漫画社の「Cab」にほぼ近いものがありました。
思わず、だから「Cab」が薄くなったの?というくらい作家陣も重複しております。
誌名の通り、甘酸っぱくてホロ苦いをテーマに恋愛にからんだ、また恋愛未満みたいなお話も展開していくのでしょうかね?

紙面は今回が連載第一回な作品が多いので導入部分がほとんどですが、…

6

月刺 コミック

DUO BRAND. 

極上の時代劇です!!

ここのところ刀ものに興味が向いているのだが、その中でダントツの出来のモノに出会いました♪
刀モノといっても妖刀ではなく、刀を握る人の心に重点を置いた、そして刀を握るものとしての業を描いた作品になっております。

赤毛の為居場所がない自分を拾ってくれた刀鍛冶への恩から、その刀を”月刺”にするべく人斬りをする朔。
その昔、主の為に無情の殺生で300人を殺し、刀”月刺”の狂気に飲み込まれ主さえも…

3

仁義なき課外授業 小説

中原一也  新藤まゆり 

勢いが空回りしている感じです

秋口から中原作品立て続けの刊行ですが、意外にもChara文庫は初登場だったのですね。
ということでお得意のオヤジものなんですが、キャラが先月リブレから出た「雀荘恋愛事情」とかぶっていて、トーンもドタバタもの。
実に惜しいことに惰性な感じがして、この作品はちょっと~な評価でした。

ある事情で教職を辞めなくてはならなくなった若名に舞い込んだ臨時の就職先が定時制高校の教師。
登校するとそこに…

2

猫が箱の中 コミック

雁須磨子 

小学生にときめく高校生は天然ボケ

CRAFT掲載でしたが、最終話を読んでいなかったので気になっていました。
やっとわかったよーーー!
ノブは絶対イイ男になるって信じてましたが、あそこまでデカくなるとは(汗、)

高校生の松井が箱に入った捨て猫を見つけた時に出会ったのが小学5年生の北原君。
最後の一匹は松井が飼うことになり、それから北原君が家に来るように。
小学生なのにカッコイイ(性格が男前な)北原君に何故か胸がキュンと…

1

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

胸が痛かった

「愛と混乱のレストラン」パティシエ・一のお話待ってました!
本編でチョロっとほのめかされていた少年院に入っていた話。
先生との同居の理由。
そしてその先生とはどういう関係なのか。
実に10年近い年月をかけてゆっくりとゆっくりと綴られた本作品、もう胸が痛くて締め付けられて。
無口で地味な二人だけに、その深さはウルっとくることしばしばでした。

一の家族の、特に母親との関係が彼の性格をつ…

4

松前先生と美貌の作家(ぼく) 小説

遠野春日  木下けい子 

豪華ゲスト出演で楽しさが増しました

本の絵は木下けい子さん、帯には六車君と由利先生と平蔵、そして「六車くんも応援中~」なる文字が・・・
『由利先生シリーズ』大好きとしては見逃せません!
遠野さんが由利先生シリーズのファンなことから、その時代と出版業界を背景にして出来上がったこの作品、もちろん特別ゲストで六車くんも出演。

自分が美貌であることを承知していて、家柄もよく、何の苦労もなく人気作家になった櫻井若様が天の邪鬼なことか…

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