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表題作枯れない花

今井 大学1年
引田 高校3年

その他の収録作品

  • 成人式のあとで…

あらすじ

2月── 今井は卒業式を待たず、大学の寮に入り、野球部の練習に参加し新しい生活をスタートさせた。引田も高校生活最後の1年を迎える。お互いの生活に距離ができ電話を待つ日々を過ごす中、久しぶりに会った今井に男っぽさを感じた引田は──。
『聞こえない声』『見えない星』に続くシリーズ第3弾、完結。
(出版社より)

作品情報

作品名
枯れない花
著者
京山あつき 
作画
京山あつき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
聞こえない声
発売日
ISBN
9784813052418
4.2

(66)

(40)

萌々

(7)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
18
得点
281
評価数
66
平均
4.2 / 5
神率
60.6%

レビュー投稿数18

BLでしか描けない

ホントに、これこそBLでしか描けない世界。
最初は、絵にあまり魅力を感じられなくて、随分長いこと1作目に手を出さずにいたのですが、このシリーズ、本当に読んでよかった。

野球部のスター選手の先輩・今井に、なぜか愛されてしまったぱっとしない後輩・引田。
この、引田の不細工さ、「いくら何でもBLでコレはない」レベルなんですが、その不細工であるところこそが、この作品のキモな訳で。

1巻、2巻と進んできて、この3巻目は、今井が卒業して、二人はなかなか会えない遠距離恋愛状態のお話です。
引田は、今井とちょっと物理的な距離があくことで、
男として、男らしい今井に憧れ、追いつきたい自分と
女のように、男らしい今井に、可愛がられ、愛されたい自分の、
両方の気持ちに気付いて揺れ動きます。
この揺れる気持ちを象徴するのが、クラスメイトの女子からもらった、綺麗にラッピングされたヴァレンタインのチョコであり、今井の沖縄土産の、むき出しのままのガラスの花。
このどちらの花も、絵的には、あまり花らしく、綺麗に、華やかに描かれません。
それでも、引田の心の中では、かわいくて、きれいな花なのです。

この、引田の心の動き、
これこそBLでしか描けない世界。

この、究極のBLマンガ
読まずにいたら、もったいないです。

12

会いたい

出ました完結編!!
まぁ、出たから1~読み始めたんだけど(。-∀-)ニヒッ
お話は、大学生になった先輩・今井と後輩・引田くんのお話。
これまでは、部活もろもろ距離が近かった二人ですが、先輩が大学生になりちょっと離れてしまう。あ!もちろん気持ちが離れてというわけではなく。
この絶妙な距離感。面白かった。
毎日電話する引田の表情とかしぐさが可愛い。
男らしくなりたいと思う反面、可愛いといってもらえることがうれしくて、女の子みたいに愛されたいと思ってしまう。そんな自分がもどかしいと言う引田。どうしてそんな表現がwwと思うほどちょっと感動した。
なんてイジラシイ。:゚(。ノω\。)゚・。(感激)
野球。これもどこまでやってくれるんだろうと思っていましたが、やり過ぎない程度がちょうどいい。これだけやってるんだから、一花咲かせてくれるのかと思えば、そうでもないw
でもがんばることが大事なんだよね。努力したからの今後だよ。うん。
先輩。逆に先輩が今回またツボでした。なんていうかなぁ、引田からの電話を待つその寂しげな後姿にかるいトキメキを覚えました。
年上なんだけど、先輩なんだけど、あんまりそれを感じさせないというか。
えらぶって見せないのが逆にいいというか。
“たくましくて いじらしいのが おれは好きだよ”
ここのシーンが一番好きです。ずっと可愛い。可愛いといい続けてきた今井のすべてが詰まってる気がする。もぉ、可愛くて仕方ないって気持ちがあふれて見えてしまいました。あんたたち二人ともイジラシイよ。
もう少し先、もう少し大人になった二人の姿が今後見ることができたらすごくうれしいなと思う。
ちゃんと挿入まで行けたのかも気になるところでもありますしwww
(↑結局そこかよ)

7

三部作すべて神です。

読み終えた瞬間に続きが読みたい、その後の2人が知りたいと切に願った作品です。ちょっと成長した二人の姿が最後の方にありますが、全然足りません。10年、20年と追い続けてもらいたいです。どの作品の題名(聞こえない声・見えない星・枯れない花)も素敵だったので4作目があるならどんな素敵な題名になるのか?本当に気になります。何度読み返しても神です。こんな素敵なシリーズはなかなかお目にかかれないと思います。読み返してみて分かるこの作品の素晴らしさ!

7

イケメンはツラだけではなかった。

「聞こえない声」「見えない星」に続く3作目にして完結作。
シリーズ通して読みました。

物語は多くが
ブサカワ引田くんの行動や悩みなどにより進んでいき
イケメン今井くんは惚れた弱みなのか 振り回される格好になっています。
黙って振り回される今井くん、男前です。
ピュアです。 フツーの10代の恋愛模様です。
部活や恋や人間関係や進路について 悩むのです。
でも
「恋人が男」だと言う事については悩みません。
しかし
「抱かれたいと思う自分」については悩みます。

結局、引田くんの悩みに きちんと向き合ってくれた今井くんが言った一言
「花は・・・キレイでカワイイだけじゃないぜ?」(続きは本を読んでね)
で 二人はより一層 絆を深める感じになり、物語は終わります。

絵は サラリとしていて 好みが分かれるかも知れませんが
それでも今井くんは男前だし(べらんめぇ口調だけど)
きめ細やかな心理描写が とても良かったです。



6

三冊あわせての神。

聞こえない声
見えない星
枯れない花

タイトルだけをとって見ても
素敵です。

今井が卒業する。
ちょこっと女性もからむ。
外見的にはかわらない引田も
確実に心は成長している。

気持ちを受け止めさらに
意識するようになり
その意識の理由を自覚する。

今井はずっとかわらなく見える。
きっとこの作品は今井ではなく
引田のための作品なのかと思ってしまった。
いや、そうじゃないかな。
引田を見守りたい作品かな。

ラストに成人後の2人が描かれているのですが
ゆるやかで優しい時間経過が
心地よい。

今井先輩はやっぱりかっこいいね。

2

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