茶鬼さんのレビュー一覧

ファーマーのたまご 小説

玉木ゆら  七海 

ダチョウに求愛される男

この方の本って、マンガを読んでるみたいな錯覚に陥るほどわかりやすい。
今回、七海さんのイラストも登場人物達にぴったりだったせいか、それらが頭の中で動いて物語を進めて行ってくれました。
そして何より胸がキュンキュンすること何度も訪れて、「青春っていいよな~」など柄にもなく懐かしんでしまいました。

舞台は農学部、主人公達は動物資源科学科という学科の学生です。
そうそう、大学って最初のオリテ…

3

Clean a Wound コミック

松本ケンタロウ 

長雨が終わって、雲間から光が差し込むようなイメージ

とがった鼻と鋭い目、表紙だけ見ると中村明日美子さん的風な感じの絵ですが、この方の絵もまた、流してしまうと雑な印象しか受けないのですが読み込むと、その独特の風合いが癖になりそうな、引きこまれる魅力をもった作家さんです。

この話はAct毎に時間が前後しているので、それを繋げて一冊読んで初めて全てが繋がる作りになっています。

親に愛されず、たった二人で親に与えられない愛を補いあってきた双子が…

8

恋するバンビーノ 小説

高尾理一  大和名瀬 

擬態非童貞の苦労物語

童貞ものって、どうしてこう面白いのでしょうか。
今回も高尾さんの童貞ものは笑わせてくれるコメディに仕上がっています。
随所で吹き出してしまって、スイスイ読める一冊。
もちろん後味爽快で、その先も妄想させてくれる楽しいお話でした♪

剛虎は小学5年にして170センチの身長に、下半身はすでに先端は剥けていて(!)そのイチモツのでかさに、非童貞の噂が独り歩き。
中学で何股もかけすごい女性遍歴…

5

もう少し夜が永ければ コミック

春日直加 

SとMの需要と供給

伊川ボクシングジムシリーズの2冊目♪
今回はまるっと伊川×佐倉なんで、エロエロですよ~ん。

佐倉は丸きり日陰の女みたいで、「愛人」っていうままならない位置が悲しくて、ちょっと女々しいのです。
伊川は俺様だから、自分の都合のいいように佐倉を扱ってるみたいだけど、ちゃんと要所要所には来るんですよ。
五月が佐倉に発情して犯っちゃおうとしたところへ都合よく来ちゃいますからww
しっかし、五月…

4

煌めきは貴族を陥れる 小説

剛しいら  海老原由里 

戯曲のような仕上がり

英国ミルククラウン社の19世紀末のお話。
シリーズものみたいですが、時代が飛んでますから全く単品で大丈夫。
舞台は主人公アーネストの屋敷と船の中、茶園のあるインドと3か所だけ。
2/3は屋敷と船中なので、そこでダニエルとの恋愛が成立する部分がギュっと凝縮されていますし、登場人物の喋り方、小説の文体が翻訳ものの海外小説のような風体なので、まるで戯曲のようでした。

インドに大きな茶園を持ち…

2

雀荘恋愛事情 小説

中原一也  宮本佳野 

エロオヤジ度200%爆走!

やっぱり中原さんの描くエロオヤジに優るエロオヤジはいない!
設定が伝説の元サオ師というだけに、下ネタ発言満載のエロオヤジが満腹になるほど堪能できます。
雀荘が舞台だけど、麻雀知らなくても全然楽しめます。

頭はいいけどボンヤリしていて昼行燈と呼ばれる雀荘経営の蒼井と、伝説の元サオ師の桃田のお話。
ギャンブル好きの叔父が亡くなり、その遺産と意思を継いで雀荘を経営しだした蒼井。
その叔父の…

2

僕のご主人さま。 コミック

おおきぼん太 

フェアリーな雰囲気の作品は優れたつくりです。

おおきぼん太って、お笑いの人みたいな名前ですが、作家さんの名前です。
その名前に相反するような、儚く、淡く、可憐な絵に魅了されました。
ショタ系萌え絵ですよね。
以前はこれ系は苦手だったのですが、この方のは変にストーリーを作ろうとか、つじつま合わせをしようとか、そんな工夫はなく、ごくごくシンプルに題材を特化して、それのみを抜き出して描いているので、雰囲気仕上げになっていて、この絵の特徴が引き…

0

ただひとつの光 小説

李丘那岐  雪広うたこ 

野良猫具合がとても愛おしかったです

それぞれに事情を抱えたグレてた二人、大型ワンコと野良猫の癒し物語な感じに仕上がっています。
前回の作品は今一つノレませんでしたが、今回はイイ感じに仕上がっているのではないでしょうか。

連人が日向と高校で初めて対峙した時、彼のNGワード”親”という言葉を発した為にケンカになるのですが、その中で親に対しての彼のトラウマらしきものを聞き、光が見えた気がして、それから連人が気に入るのです。
彼の…

2
二次創作

そこそこサディスティック コミック

文月ナナ 

おくち攻め本

文月ナナさん、他にも色々な二次同人描かれてますが、これは銀魂の3Z本。
この前の本「それなりにサディスティック」は股間いじり倒しでしたが、今回はフェラしまくり本でした。
・・・手順ふんでないんだよー!!キスもしてないんだよー!!

普通、土方君のキャラはツンデレなんですけど、これはヘタレ全面出し。
銀八先生にやられまくってます。
なので、銀八先生の鬼畜本?それはそれで嬉しいですがねww…

0

高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

美しいけれど、寂しい花

心にどこか寂しさを抱えた人、ヤンデレがとても読み応えのある砂原さん作品、今回もグイグイとひきこまれました。
読み応えという部分では神に近い萌えです。

子供の頃ちょっとしたきっかけで仲良くなった裏に住むゴミ屋敷のジジイが、車に轢かれて亡くなった。
慕っていた弟と一緒に、絶対復讐してやる!との誓いを守るように5年後、その加害者である男へと接触するのだが、その男には奪うものは何もないほどに寂し…

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