茶鬼さんのレビュー一覧

パラダイスベイビー コミック

大槻ミゥ 

友人と恋人、どっちも大事にしたい

大月ミゥさんは、阿仁谷ユイジさんに近い色気を振りまく表情が好きです。
今回もエロ可愛い沢くんを堪能させてもらいまして、ありがたや~です。

表題はパラダイスシリーズで4編からなります。
沢と城井は恋人同士、いつも一緒にいたい城井だけど、ついうっかり沢は親友のみっちゃんを呼んじゃう。
親友だってわかっているけど、二人きりになりたいんだよね、城井くん。
でも城井くんは、そんな沢くんを決して…

3

ばかいぬ~制服のわんことキャリア姫~ 小説

二條暁巳   

愛に突っ走るバカワンコはBL界の「こち亀」かと思ったよ。

タイトル通りのバカイヌが大活躍のしっちゃかめっちゃかラブコメです。
最初からハイテンションで、思わずお前は両さんなのか!?とあせりました。

警察内の悪を容赦なく摘発するため、皆から”悪魔のロキ”と恐れられる美形のメガネ(腕カバーをつければ役所の戸籍係り)監察官等々力。
職務規定違反で警官を一人連行する際、街頭でピーポくんの着ぐるみが、窃盗犯を捕まえる現場に遭遇。
いきなりハチャメチャで…

0

華の涙 小説

剛しいら  御園えりい 

人生良いことと悪いことは半分づつ

パラパラっと見るだけだったつもりが、一気にいってしまった本作。
関東大震災を始まりに、身売りされてしまった少年の不幸から下剋上チックなラストまで、結構引き込まれてしまいました。

学校にいたために震災の難を逃れた乙矢ですが、浅草で小間物屋を営む家は火事で燃え尽き、家族も皆亡くなってしまいます。
そこへ現れた父の従兄という島田という男に騙されて、深川の材木商・森谷に売られてしまうのです。

2

願い叶えたまえ(1) コミック

西田ヒガシ 

愛情表現を知らない壊れた男が変わっていく感動ストーリー

ただ一途で優しい下手なピアニスト・祐介が、人間的の情の部分を捨てて壊れてしまったかのようなヤクザの深見と出会い、それでも恋をして、ただひたすらに報われなくても愛をささげ続けていくという、感動的なヒューマンストーリーの第1巻。
こんな二人に恋愛はありうるのか?とさえ思える展開ですが、そこに交錯するそれぞれの想いが、切なく苦しく、胸を打ちます。

バーでピアノを弾く祐介をいつもじっと見ている深見…

9

喪服のディナーパーティ コミック

神楽坂はん子 

殺人のないサスペンス劇場は、運命の一目ぼれと命を賭けた恋

一言で表すなら、タイトルの如くなのですが、更にプラスするなら
”呪縛から解き放たれる日”とでもいいましょうか。
ただ偶然が重なっただけで、本当に呪いはあったと思えませんが、きっと亡くなった李の想いはその姿を現していたのは本当かもしれません。
一体どうなるのだろうと、グイグイ引き込まれ夢中になる作品であり、最後の結末とモノローグに心打たれました。

兄・李の死亡の真相を探ろうと、体を張った…

2

アネモネ ~失われた赤~ 小説

竹内照菜  祐也 

不遜すぎる男の愛は最初はよくても重苦しすぎる。

初読みの作家さん、今月から4カ月連続で計4巻で構成されるこの「アネモネ」シリーズの第一作目です。
不自由なく育った不遜で我儘な攻め様=威琉と、複雑な家庭環境から理由ありそうな、でも純粋で一途な受け様=理久の時には甘く、でも痛くて切ない恋愛模様が綴られていました。

昼は花屋で、夜は花屋のオーナーの経営するバーでアルバイトしている理久。
昼間店にいると、不遜な態度の男・威琉がやってきます。

2

美・MENSパーティ この美メン、ヘタレにつき 小説

  牧山とも  椎名咲月 

あまりの超絶ヘタレの天然に笑いがとまりません。

思いっきり笑わせてもらいました!こんな天然超ヘタレ、エロイはずのエチシーンまでお笑いになってしまって、、、愉快でしたよ。
BL界のお笑い担当は小林典雅と樹生かなめの二大作家様だと思っておりましたが、この牧山さんもはいるかも!?
帯の「野々宮ユリカ先生も絶賛」というのは実は主人公の妹のBL漫画家のことです。

黙って何もしなければ、その超絶美形で老若男女とわず見とれてしまう海老原慶士は、実状…

2

快感☆サプリ コミック

神奈アズミ 

禁忌モノなのに、この底抜けな爽やかさ!

携帯で配信されていた作品なんですね。初読みの作家さんです。
表紙は白っぽくて爽やかな感じ、しかし帯には
「ヤりたい盛りで万年発情中(対・兄)」
エロエロなんだけどやっぱり表紙のように中身もさわやかです。

両親の離婚でアメリカに行った父に引き取られた弟が高校の夏休みを使って日本に帰ってきた。
いきなりのキスに、アメリカでは挨拶だし と言われて納得しちゃうお兄ちゃん(オバカか?)
お兄…

0

真音 2 小説

谷崎泉  麻生海 

少し二人の姿が見えてきて、少し近づきました

淡々と進んだ、谷崎さんの小説の真髄のような文章で進んだ「真音」の2巻が出ました。
とても渋い内容で、派手な盛り上がりもない地味な作品ですが、自分はとても気に入っています。全く明らかにならない、男達の理由 みたいなものが、この巻で少しその姿を表してきました。

矯正施設を出て、工場で働いていた進藤を見つけたのが諏訪組の槙原、その進藤を気に入ったのが本部長の富樫。
その富樫にとうとう体を繋げら…

5

芸術家の初恋 小説

遠野春日  穂波ゆきね 

先生、本当に38歳?という仙人のような受け様でした。

今回のカプは年下ワンコ攻め、受け様は・・・天然?というかおっとりして、浮世離れ?でもないし、枯れ果てたおやじというには余りにキレイで、不思議ちゃんなのかな?ふんわかした雰囲気の人だったので、ほのぼのしたお話でした。
表紙を見ると、左の和装の方が38歳なんですが、文章中にも”25歳で年齢が止まったような”とある通りのお方が受け様です。

慶介は高校の時に隣に住む伸彦を好きになり、それからずっと…

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