茶鬼さんのレビュー一覧

夜の乱入者 小説

椹野道流  琥狗ハヤテ 

まいど、猫です。猫の恩返しやで~

「センチメンタルガーデンラバー」ではまった猫変化もの、その中でこれはちょっとウルっときたりしてお気に入りの一冊です。
大阪弁の猫、しかも猫神様。
主人公と一緒に癒されてください。

過去のトラウマでひきこもり生活をしている、他者とのコミュニケーションを全くの苦手としている小説家の和。
弱っている黒猫の面倒を見たことから、頻繁に家に通ってくるようになります。
そしてある晩、変質者のように…

1

二重螺旋 2 愛情鎖縛 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

さらにドロドロが拡大し、執着は激しく

父の不倫・家出に母の自殺、兄と母の関係に兄と弟の関係と、泥沼の篠宮家に執着し続ける兄弟達にさらに試練の事件が!

兄雅紀をつなぎとめておきたい尚人の気持ちを利用して、関係を続ける雅紀。
また強要されているような関係でありながら、自分のものだという安心感をえる尚人。
二人のSEXは禁忌なだけに、より一層の淫猥さと深さを増しています。
一見人当たりのよさそうな尚人ですが、父の不倫相手の妹がや…

8

調香師の香る罠 小説

花川戸菖蒲  高城たくみ 

言葉巧みな誘導にうならされました

さほど期待もせずに積んであった本作ですが、読み始めたら面白くて一気にいってしまいました!
話術が巧みというか、Mっ気をうまくSが誘導してという心の引き出し方がうまくて、また主人公の成長という部分もきちんと周到されていて、最後まで飽きさせないストーリーでした。

外見も頭もそこそこだと自負さえある春生は、もう6年目になるのに、ちっとも責任のある仕事を任されないことに不満をもつゲイの男子でした。…

0

あなたをひとりじめ コミック

内田かおる 

先生、教師なのに生徒に翻弄

内田かおるさんのおやじ受けって、何か~ほっとするんですよ。
こんなにガタイがよくてむさいのに、愛おしくって、癒し系ってやつです。
それは、みんな人が良い人達だからなんですね。

表題作と「ぼくの倖せ」「ハチミツなめたい」は同じ高校が舞台でリンクしています。
寮監で先生の安住と、めちゃモテの寮生・貴丸は恋人だけどHはまだ。
苦難を乗り越えて、やっと寮監部屋で初エッチ、、安住先生のほうが貴…

1

二重螺旋 2 愛情鎖縛 CD

三木×緑川絶好調、遊佐さんの高校生!?

二重螺旋も2巻に入りガッツリ2枚組の本作は、雅紀@三木さんと尚人@緑川さんの絡みの色気が倍増してゾクゾクさせられます。
そして、尚人のクラスメイト"尚人の番犬"と呼ばれる桜坂@遊佐さんが登場!
最初の登場は、ぶっきらぼうにドスを効かせた声ですが、何せ高校生役、同じ友人の中野@近藤さん、山下@大畑さんに比べるとオヤジくさ~い!
でも時々うろたえて間抜けな声を出したり、シリア…

4

奪う男 コミック

西田ヒガシ 

リーマン萌えといったら、やはり西田作品

西田東さんのファーストコミック。
投稿作の「LOOK LIKE」の絵が新鮮です!
題名が全てまさにズバリ!っていうのが気持ちいいですね。

表題作は、学生の頃から自分の後をついて、部活のレギュラーは奪われる、大学も一緒、自分より見目もよく、自分の彼女を奪ったり、しかも同じ会社の同じ部署にきてしまった男=奪う男
彼の本当に欲しいものは奪われた男だったんですね。
結局その奪う男が上司になっ…

5

淫花 小説

七宮エリカ  小菅久実 

耐えて忍んで報われる

大正~昭和初期の匂いが漂う、あのけだるげな雰囲気を背負って耽美に進む、日本が舞台のメロドラマ。
これではかなげさや、健気さがなければBL版"花登こばこ"の根性ものになるところだな、、とかすかに思う。

その美貌と、ふたなりといわれる両性を併せ持った体の為見世物小屋で太夫をしている類は、その体を売り物にするのではなく、誰もしたことのない技を得得して認められようと、努力してい…

3

ANIMAL PLAY コミック

BENNY'S 

顔射顔アップ表紙って衝撃!

"魂の双子""襲え"なんて書かれた帯に、つい井ノ本さんの「ベイビービッチ」と双子にしてお持ち帰りした本誌であります。
二冊表紙を並べると、ものすごく素敵ですよ。
まるごと一作楽しくエロ楽しませていただきました。

「まきばのうた」
いやー念願の東北弁エロでした。言葉に発音するとエロさが半減してしまい、おかしさがにじみ出てしまった。
乳搾りならぬチ…

1

BABY BITCH! コミック

井ノ本リカ子 

タダものでない!

「SWEET」を読んだ時、単に学生が発情してるだけって感があって、あまり評価はしなかったんですが、でも他の作品も見てみないとと、選んだのがこの作品。
ちょっとすごいかもしれません、自分認識改めました。

作者が何を狙っているのか、後味の悪さか、それとも究極のエロか、ストーリーよりイメージとか雰囲気を重視しているのか、そんな小難しい事は考えなくてもいいんですね。
ただ見て思った事だけ感じてい…

3

花喰いの獣 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

外見に似合わず、不器用でビビリな元ヤクザ。

「ただ一人の男」のスピンオフ作品で、主人公は「ただ一人~」の尾崎の元舎弟・篠塚と、尾崎の恋人如月の主治医・多和田です。
”俺なんか"という分不相応を感じて積極的になれない攻め様を、受け様が積極的に誘うという、外見とは正反対のS受け様が印象的な作品です。

冒頭はいきなり多和田を犯している篠塚の夢から始まります。
組の解散でカタギになり、そこそこ繁盛しているラーメン店の店主になった…

3
PAGE TOP