茶鬼さんのレビュー一覧

いぬとねこ。 コミック

カワイチハル 

みんなしあわせ

06年~10年までの作品がようやく単行本化になったこの1冊だそうです。
すごく単純な題名に、擬人化した絵。
一体どんな物語なんだろう?とワクワクして開きましたらーーー可愛い~♪
セリフが全くないんです。
絵だけでわかるその展開。
絵本チックな作品でした。

ご主人様に忠実でとても優しく賢い犬が「拾ってください」と貼られたダンボールの中にいた猫を拾ったのが始まり。
最初からねこはチビ…

6

夜明け前 小説

華藤えれな  松尾マアタ 

光の道

北アフリカの国の大使だった父親の元に居た8歳の時に反政府勢力に誘拐された息子の旭飛。
彼を助けてくれたのは傭兵のカミーユ。
その後小児がんを発症し、白血病を発症し、生きることに意味を見いだせなくなっていた時、TVに映り込んだカミーユを見つけ、彼に掛けられた言葉を、彼に会ってその意味を確かめることを目標に回復した旭飛が、大学入学で住むことになったパリでマフィアの幹部となっていたカミーユと再会する…

6

警視は犬を飼う 小説

李丘那岐  小禄 

ご主人様は犬の愛で方が上手いのでした

親の仇を探して必ず見つけてやる。
そんな執念を持った主人公のお話ですが、意外にも軽妙でテンポよく、上手く転がっていく為のおぜん立てが配備されてラストのハッピーエンンドに結びつく。
文庫のカバーを見ると首輪をつけられている主人公、一見かわいい感じがします。
相手となる警視と居る時は何故だか甘えん坊仕様な、お子様な様子を見せるのに、ほんとうは案外ヤンチャで腕に覚えありの強い男子です。
なので、…

4

「たとえ楽園がなくても」書き下ろし特別番外編 特典

好きの印

本編後、聖の元へ戻ってきたカイとの甘い生活の一場面。
作中、オムライスが好きという描写がありましたが、聖はカイの為にオムライスを作ります。
そこにケチャップで描いた模様はハートのマーク。
カイにそれはなに?と聞かれると、ほんとうは好きな相手に愛を伝える為の奇跡の形、というところを濁して仲良しと言ってしまう。
でもカイは聡くて「好きって意味か」と理解しているようだ。
しかし、オムライスも好…

0

たとえ楽園がなくても 小説

高岡ミズミ  ミナヅキアキラ 

奇跡

主人公の性格からか、すごく淡々とした印象を与えるファンタジー
大学病院の医局長から縁談を勧められ、うっとうしくて個人病院の内科医となった主人公・聖。
その生まれから人への関心が薄く、冷たく、恋愛もしたこともなければしたいとも思わない、ただ生きているだけのような人に見える。
そんな聖が、偶然マンションのエントランスで拾った怪我をした具合を悪くした男。
カイと名乗る男に、すぐに家から出て行って…

2

アルファの叫び(下) コミック

九重シャム 

忘れない

最初下巻を読んだ時に 何だ?って思ったんです。
確か上巻では、トビと市柿が恋人だったのにトビが交通事故で死んでしまってクローンとして再生する。
トビを好きだった由等はそれでもトビが好きで、しかしトビは仕事以外の過去持っていた感情については思い出せなくて・・・
三角関係めいたお話の色々の伏線が落とされていて下巻で回収されるとは思っていたのですが、すぐにはピンと来なくて。
改めて上巻と続けて下…

5

イエナイコトバ 小説

羽生有輝  穂波ゆきね 

マイノリティを隠して生きる

一見何でもない事のようだが本人にはとても重要で、体裁だけじゃなくて相手に嫌われたくないから隠していたい、側にいさせてもらうだけでいい。
そんな気持ちが故に傷付いて、すれ違って、そして全てが判明した時に安堵する物語。
とても誠実な物語でした。

美大を出てイラストレーターの仕事をしながら一軒家で絵画教室も開いているのが主人公の七瀬。
彼は仲間の桐谷剛に片想いをしているが、その気持ちを打ち明…

9

彼は彼の唇に抗えない 小説

義月粧子  森原八鹿 

過去と仕事と恋愛のバランスがよかった作品

義月さんらしい、逆境に耐え頑張る主人公、過去のこだわりとすれ違い、ちょっと酷い攻め、そんなものがお仕事ガッツリの中に展開されるいいお話だったように思います。
今回は、主人公と共に一緒に切なく辛くなったり、頑張れって思ったり、結構感情移入しちゃいました。

中堅の広告代理店に勤める瑞季が参加した大手企業のコンペで再会したのは高校時代の部活の先輩で、自分を可愛がってくれて慕っていたものの、周囲か…

6

青い初恋 ひみついろ コミック

風緒 

ちょっぴり潜む痛さとほの暗さ

作者さんの初コミック。
絵がきれいでとても見やすかったでした。
デジタルにありがちな線の細さによる見えにくさが気にならないのも、黒やトーンの使い方で面にメリハリがついているからかもしれないです。
また、ストーリーもシリアスで進行するものと、シリアスの中にどこか息をぬかせてほっとさせるものを持たせたり、
でも、読み終わった後にモヤモヤではない何か考える余地を与えるようなストーリーが展開されて…

4

マヨナカマヨネーゼ コミック

Secco 

おバカと天然は最強

お笑い系2作品と健気系2本の取り合わせに、同じ作家さん!?と驚いた1冊☆
このおバカ系が面白くて、笑った笑った♪

夜中TVでスープカレーを見たら突然食べたくなり、秘書を起こすのが忍びなくハイヤーを呼びつけ店を案内させて来たのが大財閥の御曹司。
訪れた先は「スープカレー研究所」の看板を下げたアパートの一室に住む料理研究家。
余りに世間知らずの御曹司の、アホな天然が織りなす勘違いがこの二人…

5
PAGE TOP