crystさんのレビュー一覧

COMPLETE B 小説

木原音瀬 

答えの出ないもどかしさ

全部で4つのお話が入っています。

「ピーターと狼」シリーズ
あることがきっかけで嘘ばかりつくようになった小林昭雄は、それが原因でボコられることが多い。そんな昭雄を放っておけなくてついつい回収に行ってしまう幼馴染の白石洋一。昭雄が嘘つきになった原因は幼いころの白石の言葉が原因だったが、そのことをすっかり忘れて接してくる白石に苛立つ昭雄。今度こそ白石と縁が切れると思ったがー。


不憫B…

8

DTと恋心は聞く耳持たない。 コミック

霧嶋珠生 

ほのぼの愛でる

こってこての王道です。
この作家さんの場合、ストーリーよりもちょこちょこ入ってくる笑いの部分が面白いのでまったく無問題でした。
受けはNo.1ホストのツンデレちゃんで、ツンツンは臆病さの裏返しなところも定番。特に目新しいところもないのですが、ヘタレ童貞ワンコ攻めのキャラがすごく良くて、ひたすら健気でアホでかわいいのです。不器用なツンデレちゃんと二人とも可愛いキャラをええのぅと愛でるための作品だ…

1

痴話ゲンカは犬も食わない コミック

ケビン小峰 

ギャップ萌え

汐のギャップがたまらんかったです。

ノンケで普通の大学生の太市と幼馴染の汐。汐はオカン入っていて、口うるさく世話を焼くのですが、太市もそれにどっぷりとつかって甘えまくり。
で、最初は普通なんですけど、途中からの立場逆転とそこからのキャラの変化に萌えました。
同時収録の方は、内面は攻めの方が可愛いタイプ。表題作と逆パターンで、セット感がありました。攻めのヘタレ方がすごくかわいくて笑えました…

2

とりかえばや 小説

山藍紫姫子  蝶野飛沫 

なんだか迷走?

山藍作品の良さは、すべての人を虜にする超絶美形受けがいろんな人に無理やり凌辱されて、嫌がっていながらもそのうちの一人に陥落する、「結局どこに落ち着くんだ?」というハラハラ感と、繰り返されるどんでん返しのドラマチックさ、独特の言葉遣いの変態エロプレイの組み合わせだと思うのですよ。

しかしこれは、今一つ。

まず、前半の僧院でのあれこれが長すぎる。脇キャラのあれこれも、もっと端折って書いてよ…

1

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

篤、逃げてー!超逃げてー!!

最近の木原作品を読んでからだったので、こういうものをベースに今の作品が出来上がったのかと感慨深いものがありました。

正直、今の作品に比ると小品といった印象で、展開もいつものパターンです。この追うもの・追われるものの立場逆転パターンは、木原作品ではもうお約束なのでしょうか。

ずっと好きだった人に双子の兄(?)と付き合っていると聞かされた時に、篤の心は一度壊れてしまっていたのかもしれません…

4

ROSE GARDEN -ローズガーデン(1) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

天使も悪魔も人間臭い

コミカライズの方を先に読んだのですが、あまり好みではなかったので読むのを先延ばしにしていた作品です。
コミカライズは、どうしてもダイジェスト感が強く、不可解な部分が多かったのですが、小説の方は面白かったです。

ファンタジー設定がどうもなじめず、カイル=普通の子、ウォーレン=極悪人の父の落し胤、と脳内変換するとしっくりきました。そのくらい、中身は天使らしくも悪魔らしくもありません。カイルだけ…

1

禁縛 小説

剛しいら  嵩梨尚 

SM的にはあっさり。受け様が甘くてかわいいです。

緊縛師ものを探してたどり着いた本です。シリーズ本編未読でしたが、特に問題はなかったです。が、シリーズ先に読んだ方がもっと楽しめたのかもしれません。

割と甘めでSM色は強くなかったので、読みやすいと思いますが、もっと本格的なものが好きな方には物足りないかもしれません。
攻め様が緊縛師とはいえ、緊縛も恋愛も経験が少なくて初々しい。教授にもSではないと言われていて、それでも受け様のためにマスター…

0

略奪者 ロッセリーニ家の息子 小説

岩本薫  蓮川愛 

派手な設定だけど実はヘタレな攻めがかわいい

岩本薫さん、初読みです。
長く続いているシリーズのようだったので、文庫化したこの機会に手に取ってみました。

設定はハーレクインのよう。タイトルもそれっぽいですし。お話もハーレクインのようでした。
で。それについ騙されそうになってしまいますが、このレオ(攻め)がゴージャスな設定に反して、どえらいヘタレです。瑛への行動を見ているとまるで思春期の娘を前におろおろするお父さんのよう。一応マフィア…

1

王子、池袋系。 コミック

サクラサクヤ 

一言で表せない絶妙な読後感

初読みの作家さんです。

最初はデッサン狂いや表情の硬さが気になって、これははずれかも・・・と思ったのですが、途中でこれはギャグなのか!?と気づいてからというもの、とても楽しく読めました。ていねいな線にだまされて、途中まで気づかなかった私のばか。
二人は大真面目に恋愛してるし、キャラも決してギャグっぽくないんだけど、ものすごく可笑しいwアホなわけでもどたばたしてるわけでもないのに、すごくいい…

1

きみがぼくを照らす コミック

さがのひを 

さらりと読めました

作品の数が増えるごとによく言えば商業化、悪く言えばオリジナリティの希薄化が進んでいるように思えてなりません。「あなたは私の希望の星」や「ふたしかな~」のように人数もエピソードもややこしく詰め込んであるのがこの作者さんの好きなところだったんですけど。
もともと絵も見やすいしエピソードの拾い方がうまい作者さんなので、薄くなってもつまらなくはなりませんが、私は前の作品のほうが好きでした。

いいキ…

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