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一穂ミチ 竹美家らら
ふばば
ネタバレ
BL的な萌えポイントとは違うけれど、私にとってこの作品がすごいなと感じるところは、アナウンサーの仕事やその取り巻く世界への見方が変わったという点。つまりはこの一冊にとてつもないリアリティがあるから。 本作は、前作から1年後。「計」は潮と相変わらず、だったはず。だけど「国江田さん」は裏番組に追い上げられて、焦りが「計」をイライラさせる。 好きでなくてもできる自分が実は抱えていた、劣等感と負け…
まだ読んでなかったの?と言われそうですね… 何となく今さら手を出しづらい、なんて思っていましたが、いざ読んでみれば納得の面白さです。 何と言っても「国江田計」という人物の造形。 外ヅラは「イイ人」ポジションの局アナ、内面は毒舌腹黒のダラけ男。 そんな二重人格男がアニメーション作家都築潮と出会う。初めは局アナ国江田さんとして。続いて素の自分自身、偽名オワリとして。 これまで両親の前でしか素…
北沢きょう
「朝長風月、書道家です。」のスピンオフで、風月の美しいお兄さんが主人公という事で期待大! しかも和服で受けでドMって…うふふふ しかしいざ読んでみれば、SM的シーンはありません。 というのも、隆太郎は恋人の槇に自分のM志向を秘密にしてるから。 そこに強引に割り込む映画監督の枝川が、隆太郎の願望を見抜いてグイグイと。 前作「朝長風月〜」では人に厳しい隆太郎のイメージだったけど、本作では言い…
阿部あかね
冒頭、ハナのプレゼントをプレゼントとわからずに無下に扱う鈍感ないっくんに笑える。 これは単に「男あるある」なんだけど、ここにプンプンするハナは根がオンナノコなんだなあ。 いっくんは一緒に住んでるハナに、すでに油断してるわけよ。恋人っていうより高校の親友に戻っちゃってる。そこに怒ってる。 他にもお昼は(押し付けられてるにせよ)他の女の作ったものを食べてるし。しかも毎日。 それを大学の友達に指…
ホロっとくる。なんでこんなにジンとくる? 振り回してフッと消えて、3年間で何も変わってないのはハナの方。 ただいっくんがずっと好きで、3年経っても忘れられなくて、というハナ。 対していっくんは、いきなり乗っかられた衝撃、それっきりいなくなった衝撃、ハナの事を何も知らなかった衝撃、女装を見た衝撃、ハナがまだ自分を好きとわかる衝撃、そして自分もハナを想っている衝撃… でもヘタレないっくんは一度…
裸で寝ている花田に、黒アイマスクにスーツを着込み、両手にロウソクと鞭を手にした「The SM」スタイルの蝶野が忍び寄る… ムチでビシッバシッと叩かれ、涙もヨダレも出してビクビクッとする花田だが、気持ちいいのにイケない。 2人裸で寝ているベッドで なんで、なんで……と寝言でぷるぷる震える花田に『何の夢みてんだこいつ…』とジッと顔を見る蝶野。 夢の中でも、いや夢の中の方がドMっぽい花田…
熱を出して、赤い顔で寝ている花田『はあ〜…すいません…蝶野さん 風邪ひいて…』 会社帰りに寄った蝶野『別にかまわねえよ 寝てろ寝てろ』と言いながら洗面器にお湯とタオルを用意 花『…何 してるんですか?』 蝶『汗ふいてやろーと思って』じゃぶ、とタオルを濡らす 花『あっそんなっ…いいです!昨日風呂入れてなくて汚いんで!』必死に 蝶『だから綺麗にするんだろーが』淡々 花『だめですっ…そんな汚…
akabeko
姐さん方の高評価も納得、の読み応えがありました。短編だけどどれも駆け足感無し! 「蝶と花の関係性」「蝶と花の愛し方」 ちるちるの作者様インタビューにて『Sという存在の本質的な部分に対してこだわりがあった』とあり、私もその点を重視して読んでみました。 SMにも色々な嗜好・形があると思いますが、本作のSMは攻め(S)が受け(M)の潜在的な希望・願望を汲み取って実現してあげるソフトSMだと思い…
きのう
怖い話大好き!という事で手に取りました。 一読しての感想は、「エロもイチャも無い。怖くもない」 だったのですが、逆にこういうのこそ一番怖いんじゃないかな…と思い始めた。 はじめに言うと、BL要素はほとんどないです。微か。 1話目の「そとにいる」なんて、へ?ここで終わり〜⁈と驚いたくらい。あっさりにも程がある。 全話、霊感のあるらしい大学生小牧が心霊現象らしきものを体験していて、でも本人は…
…な一冊です。 「朝長風月、書道家です」 主人公(受け)の朝長進次郎は『顔は一流、腕前は三流…のネガティブ書道家』です。 でも、性格は素直というか子供っぽいというか。 『あなたは才能がありますよ』と言ってスカウトしてきた芸能マネージャーの織田にドキドキして。 短編のせいなんでしょうかね〜、色々急な展開が立て続けに。 織田が実は超絶イケメンのタレントだったり、進次郎が早い段階で織田に…