善次くんお借りします

zenzi kun okari shimasu

善次くんお借りします
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×27
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
133
評価数
33
平均
4.1 / 5
神率
48.5%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス
発売日
価格
¥729(税抜)  ¥788(税込)
ISBN
9784592720881

あらすじ

俺、女に生まれたらよかったのになって

荒んだ野球部ヒーローxほっそり眼鏡の優等生
劣等感に揺れ動く17歳
等身大の心を繊細な筆致で描く、玉川しぇんな珠玉の青春ストーリー!

早くに両親を亡くし、野球好きの祖父と二人暮らしの高校生・善次は、顔を見ただけでその人の不調部位が判るという特技を持っている。けれど同時に、野球部のエースだった父のようになれず大好きな祖父の期待に応えることができないこと、貧弱で女っぽいことにコンプレックスを抱えていた。
そんな善次の密かな日課は、同じクラスの前の席の野球部のヒーローで、クラスで少し浮いている花岡の授業中の居眠り姿を見守ること。
逞しい花岡は、善次のなりたい姿そのものだったのだ。
ある夜、祖父と喧嘩をし家を飛び出した善次は、大泣きしているところを花岡に見られ、思わぬ接点ができて⁉︎
憧れと恋が複雑に絡み合う、甘酸っぱい青春ストーリー!
「あんま俺に気を許さんといて 友情以外のもんを感じさせんといて」

憧れだけのはずだった。だけど、好きな気持ちは止められない!
本編後の仲良しエッチ描きおろし収録!

表題作善次くんお借りします

花岡清行・野球部エース・受けのクラスメイト
後藤善次・新聞委員・鍼灸院の孫

その他の収録作品

  • その後のふたり

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レビュー投稿数4

劣等感と青臭さと恋心

『人には適材適所がある』
と、わかってても拭えない劣等感。
謂われのない誤解と、適当に流せない青臭さ。

高校生の悩みと恋が入り交じる切なさを予測させる切り口ながらも、
蓋を開けば、青春してる高校生が可愛いな~と感じる微笑ましいお話でした。

腹の中に溜まる劣等感よりも恋心が勝った時や、
人を寄せ付けないオーラを放つ男がワンコ攻めに転じた瞬間etc.
やー!恋する高校生の可愛さはイイッ!!ヾ(*´∀`*)ノ
面白かったです♪


ストーリーの大枠は切ないお話です。
受け・善次の亡くなった父親は甲子園で活躍したピッチャー。
祖父は高校野球が大好きで、亡き父親の活躍は今も尚誇りで。

父のように野球で活躍し、大好きな祖父を喜ばせたい。
けれど細っこい体つきは恵まれた体型とは言いがたく。
野球を諦めたかわりに勉強を頑張り、鍼灸師である祖父の背中を追うように知識を頭に入れます。

けれど祖父は、亡き父親の面影を、他人である野球部のエースピッチャーに重ねて…。
膨れ上がる劣等感が見てて切ないです。

攻め・花岡は、体格にも才能にも恵まれた野球部のエースピッチャー。
クラスメイトすら寄せ付けないオーラで周囲から敬遠されています。
人嫌いのようになってしまったのは理由があってーーー。
割り切れない青臭さが高校生らしいなと思いました。

そんな2人が少しのキッカケで話すようになり、距離が縮まり、恋をする。

この縮まり方が一足跳びのようなスピードで少し呆気なさはあるものの、
なんだか可愛いのです!!!ヾ(*´∀`*)ノ
特に攻めの花岡の変化にめっちゃキュンキュンしました。

ツンケンした態度から、コロッと笑った瞬間が萌えた。
一気にワンコ化するのがとっても可愛い!
善次が学校を休むと青い顔してしょんぼりしていて、
クラスメイトが『寂しそう…(な顔してる)』と見てるシーンがツボでしたw

気を許した相手にだけガードが緩くなる部分がすごく良かったです(∩´///`∩)
【好き=結婚】という発想もニヤニヤが止まらない///
少し天然入ってた部分も個人的に萌えポイントでした♪

受けの善次は抱えてるモノが切なかったけれど、
劣等感の対象である花岡に恋をして、コンプレックスと恋心が綯い交ぜになる姿にジンワリ。
少しずつ少しずつ、がんじがらめの劣等感から解放されていて良かったな、と思いました。

思ってた以上に「高校生の可愛さ」が楽しめて大満足です♪

0

いい子達だけど…

男子高校生らしいかわいいお話だと思いますが、思っていたよりきゅんとしなかったです…。
私が男子高校生ものを読むときに一番期待するのは、きゅんと出来るかどうかなので(エロは無くても良い。)そこが満たされず不完全燃焼気味でした。

二人の好きになる過程とか、思いが通じるまでの何とも言えない切な甘酸っぱさみたいなのが、私には足りなかったんです。感情移入する前に二人があっという間にくっついてしまった…。

初読時に途中で感じた事は、親友ポジションにおさまっても悪くない二人なのに、親友じゃなくてどうして恋愛感情に結びついちゃったんだろう?ということ。
二人ともきっと無自覚ゲイだったんだな…と脳内補正しないとしっくりこなかったです。

受けにとっての攻めって、憧れもあるけど見るたびに劣等感を刺激される存在だったのに、コンプレックスを刺激される相手から恋愛感情を抱く相手への転換点としての描写が弱かった。
録音された攻めのインタビューを聞いて会いたいなという感情が湧き上がった後、股間が疼くというところで、えっ?と。
しかもそのまま攻めのインタビュー録音の音声で抜いてしまうんです。エロい声ならまぁわかりますけど、普通の喋り声なんですよ。普通の声に欲情するって…。

それと、攻めが受けの事を「荒んでた俺の元に咲いた一輪の花なんや。」と言うんだけど、九九も危ういような筋肉脳君がこんな芝居掛かったような言い回しするかなぁ…と違和感が…。
もっと高校球児らしい拙くてもストレートな言葉のほうが心に響いた気がします。

受けの子の体格コンプレックスがかなり根深くて、丁寧に描かれているので自然とそっちに感情移入してしまいました。
おじいさんが孫のことを愛しているのはわかるし、孫にもぜひ野球を!と託したかった気持ちも判るのだけど、「祖父の鍼灸院の役に立てるようになりたいと、祖父の書物を幼い頃から一生懸命読んで勉強してきた孫」という事実よりも、「亡き息子のようながっちりとしたスポーツ体型には恵まれず華奢だから野球ができない孫」という事実のほうにばかり目が向いているような描き方が歯がゆかったし、おじいさんが無自覚とはいえ結果的に孫を深く傷つけているのが何ともやるせなかったです。
おじいさんに認められたくて、あんなに頑張ってる良い子なのに…。
おじいさんはまさか孫が傷ついているとは露とも思ってないナチュラル能天気なだけに、読んでてモヤモヤする感情の行き場がなかったです。

でもくっついた二人はお互いに幸せそうで、きっと末永く続く二人だなと思える読後感は良かったです。

3

青春ストーリー

試し読みで萌えまして購入。
野球部のエースと新聞委員の恋、の物語です。
エースの花岡はクラスでは誰とも打ち解けず、授業中も寝てばかり。後ろの席の善次だけが声をかけるような状態です。
周りと距離を置くのは、甲子園直前の試合に負けた時周囲に手の平返しされたから。
一方善次は体が小さく細く、野球をやって欲しいというじーちゃんの期待に応えられないという劣等感がある。
自分が持ってないものを全て持っているように見える花岡に憧れるような気持ち…
でも先に好きになったのは花岡の方なのかな?心の壁を取り去って素直になれる相手、腕をマッサージしてもらうと筋肉も心も楽になって元気が出てくるのです。
2人は男同士とかそういう葛藤などは特になく、ごく自然に両想いになります。
この作品においては、登場人物の揺れる想いは、恋愛に関わることよりも自分の存在価値に悩むような感じなのかな。
その後、スポーツマッサージの知識と技術を買われて野球部のマネージャー兼トレーナーに誘われる善次。野球に関われない事に傷ついていた心が自然にその誘いを受けられるくらいに吹っ切れたのは、やはり花岡の存在なんでしょうね。
2人の等身大の自然な関係性がとても好ましく、読後感の良い作品でした。

2

笑えて泣ける直球すぎるふたり

電子版で読みました。
表紙が好みだったのでずっと気になっていたのですが、予算的に後回しにしていた自分のばか。
本当に良かった!!
紙媒体も欲しくなってしまいました。どうしてくれる。

高校野球で活躍した亡き父の母校に通う後藤善次。
クラスメイトで授業中にいつも居眠りしている花岡の存在が気になる。
しっかりと大きな体格、優れた筋肉、花岡の恵まれた身体は善次がいくら欲しても手に入れられないもので…。

という始まり。
両親を早くに亡くして、祖母もすでに鬼籍。
鍼灸整体院を営む祖父に育てられた善次は母親似の細くて華奢な体型で、父親と同じように野球選手として活躍する孫を望む祖父の思いに応えられない自分に歯痒さと苛立ちを感じて生きてきた。
自分が求めても得られないものを当然のように持っている人間を疎ましく思うのが人間の悲しいサガなのに、善次はそうじゃないんですよね。野球を憎んで人を憎まず。
それでもやはり祖父に認められたい、父親のように受け入れられたいという思いが叶わないまま、どんどん大きくなっていきます。

花岡は花岡で問題を抱えていて、それまでちやほやしてきた周囲が一瞬で手のひらを返してくることを知って、人間というものが分からなくなっています。
野球というフィルター越しでしか見てもらえなかった自分を、初めて「花岡清行」として見てくれた善次に特別な感情がわくのは自然な感じでした。

感動すればするほど、レビューの言葉が固くなってしまう!伝わらない、この思い!

設定自体はそんなに新鮮ではないかもしれませんが、人物描写の妙なのです。
これはここでいくらわたしが言葉を尽くしても意味がない。読んで体感してほしい!ぐいぐい引き込まれるから!気付けば善次に感情移入してたはずが、花岡になってたり忙しいくらいこころと頭がフル稼働ですよ。

花岡を亡き息子そっくりだと言う善次のおじいちゃんが花岡に言うシーンとか!
最終話で、花岡を尊敬しすぎるがゆえに善次を目の敵にしていた翼(野球部)が、お父さんの写真を見てから善次に言う言葉とか!
花岡が翼に善次への想いを話すシーンとか!
感動の目白押しですよ。

トラウマとか劣等感とか人間不信、自己受容みたいなキーワードはあれど、重くないです。
笑えます。
笑いながら泣いている。それが神作品。

読んでください。後悔させません。
わたしがすごいすごい言い過ぎたせいで、「期待してたより…」となった方はごめんなさい。

4

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