マキヲさんのレビュー一覧

棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

さらりとした梅酒

ここまでコメディーに振り切った作品は初めて読みました!とても爽快な気分です。完全に笑わせにきている言葉のチョイスが憎いやら可笑しいやらで声を上げて笑ってしまいました。小林典雅さんの作品はいくつか読んだことがあり、面白いコメディーを書く作家さんだな~と思っていましたが…お見逸れしました。セリフと動きがとにかく面白いので、映像や舞台で見てみたいと思いました。

「棒投げ橋」という呼称を知らなかった…

1

殉愛のしずく 小説

名倉和希  御園えりい 

健気な美人秘書

傲慢で遊び上手な若手社長と健気な美人秘書が事故のような一夜の過ちを切欠に本当の愛に目覚めて行く…という王道の作品かと思いきや、名倉和希さんの面目躍如とも言える読み応えのある展開で、最後まできっちり面白かったです。

朝日と清一郎のモノローグで物語が進んでいくので、後半は特に二人の心情がとても切なくて胸が詰まりました。「健気な美人秘書」に当たるキャラクターの登場する作品はこれまでいくつか読んだこ…

3

日月星、それからふたり 小説

さとみちる   秀良子 

巡る季節

とても優しくて、穏やかで、想像以上に切ない作品でした。寡作の作家さんのようですが、他の作品も読んでみたくなりました。

高校時代に付き合っていた数ヶ月間、初々しい二人の日々はこれ以上ない程に愛と希望で満ちていて(その描写がまた素敵です)、その分、二人を別つ痛ましい出来事が際立っています。あって当然と言うには辛すぎる青春時代の失敗を乗り越えようとする二人が愛おしいです。

砕けて散った恋が時…

3

陽炎の国と竜の剣 小説

佐倉朱里  子刻 

二人に幸あれ

ファンタジーにもアラブや砂漠にも殊更ひかれることのない私ですが、この作品はとても面白かったです。情熱と夢を持って書かれた素敵な作品で、久しぶりに純粋なファンタジーの世界を楽しむことができました。

ある経緯から砂漠の小国・ミーランの王に就いている美貌の青年・イスファンディールと、ミーランの危機に現れた剣士・シャイルの物語です。二人が不思議な縁で相見え、国の危機を救っていく中で惹かれ合い、新しい…

3

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

清泉学院シリーズ(2)

清泉学院を舞台にした副会長×生徒会長シリーズ(今のところ)三部作の第二弾です。シリーズものと知らずに読んだのですが、一つの作品として完結しているので読みにくさはありませんでした。

今まで読んだ数少ない男子寮モノはそんなにハマらなかったのですが、この作品は面白かったです。二人の友情や恋愛感情は勿論、寮や学校での生活、生徒会活動、仲間達との関係性、それぞれのバックボーンなどが絶妙なバランスで描か…

1

手に入れたいのはオマエだけ 小説

成宮ゆり  桜城やや 

なんか…悶えた!

ふう。萌えを通り越して悶えてしまいました…!京一が本当に可愛いかったです。充に代わってどうにかしてしまいたい可愛さ…これが、恋?(危険思想)

最初はツンツンしている京一が、ある切欠で充に懐いた途端に素直にデレるのが堪らなくキュートでした。京一と、初心なのに大胆なベッドシーンの描写だけなら「神」評価です。

残念ながら充のキャラクターが最後までよく分かりませんでした。充の一人称モノローグで…

2

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

一人と二人、それぞれの夜明け

読み終えて、タイトルと表紙絵が秀逸だなぁと改めて思いました。この本を読んだ頃、「男→←男」ではなく1/3ずつの重みで「男→←男→←男」(not 3P)という構図のお話がちょうどマイブームだったので、この作品はピッタリでした。愛情あふれる甘々な展開はほぼありません。主人公・要とその恋人・加瀬の愛憎とも言える描写や要の過去にまつわる部分はきっちりと重いのですが、そのぶん切なさがあり、一方で公平はまさに…

2

それが愛なのさ 小説

夜光花  門地かおり 

積極的なケダモノ誘い受

知らなかったら夜光花さんの作品だと気づかないほど、珍しいドタバタラブコメでした。

女装モノが特に好きというわけではないのですが、積極的なケダモノ誘い受の貢が面白く、絡みのシーンもエロエロで最後まで楽しく読めました。女装は登場しますが切欠としての要素が強いので、女装モノが苦手な方でも大丈夫かもしれません。

門地かおりさんのイラストが相変わらず色気むんむんでドキドキしました~。特に口絵のチ…

1

冬の日の幻想 小説

久和まり  小野双葉 

これぞロマン

読み終わってハッと現実に引き戻されました。それぐらいのめり込んで読んでしまいました。ふう。作品全体の重厚な雰囲気も印象的ですが、最後の数ページの緊張感と情熱とか愛情とか色々なものが昇華するような盛り上がりが素晴らしかったです。どうしようもなく惹かれ合う二人の運命が胸に突き刺さる一冊でした。

ロシア革命前夜のペテルブルグを舞台に、実在した二人の青年――公爵・フェリクスと大公・ドミートリが邂逅を…

3

優しく、して 小説

水壬楓子  天野かおる 

歯医者さんは好きですか?

大変面白かったです。表紙絵やあらすじから予想していた内容を良い方向に裏切られました。傲慢な男前攻×健気に耐える美人受…かなと思っていたのですが、年上の男前ワンコ攻×ややツンデレの美人受によるバランスの良いコメディーでとても楽しかったです。古い作品ですが、エピソード0的なお話や続編があればぜひ読んでみたいと思いました。

全部で三話収録されています。いわゆる"間"の時間がサク…

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