みざきさんのレビュー一覧

はじめての春のうた 上 コミック

イシノアヤ 

日常を丁寧に切り取った良作

はー、最高でした。
このあたたかみのある雰囲気がたまらなく好きです。
本人たちはごく自然に過ごしているだけなのだろうけれど、こんなにも楽しそうな学生生活を送れている彼らのことがうらやましくなってしまうなあ。
高校生たちのなんでもない極上の青い日々を、季節の移ろいとともに登場人物たちと同じ目線でゆったりと追いかけられる良作でした。

なんでもない日々って、なんでもないのと同時にかけがえのな…

5

彩雲の城 小説

尾上与一   

何気ない4文字が沁みる

過酷な戦地を舞台に繰り広げられる人間ドラマが非常に魅力的な1945シリーズの新装版も5作目。
おそらくこちら単体でも問題なく読めるかなと思いますが、先に碧のかたみを読まれているときっと時折ちらりと姿を現す人々にうれしい気持ちになれるかも。

1945シリーズの最大の魅力はどこか?と考えると、やはり文字通りすべてを預け合う、唯一無二の「ペア」要素でしょう。
今作のペアはというと、彼らの機体も…

4

無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 5 小説

夜光花  サマミヤアカザ 

やばいやつなのかと思ったら

BL作品のはずが、巻数が増す毎になぜか女性キャラクターに魅力を感じてしまうのだから不思議です。
どんどん皇后さまのことが好きになっていってしまうなあ。

主人公・リドリーが、最高に切れる頭脳とあの手この手を使って敵国内部で活躍する姿にスカッとなれるこちらのシリーズも5巻目。
当初の目的は、元の姿に戻り母国に帰りたいがため。
自分のことだけを考えて動いていたはずが、どうしても滲み出てしまう…

13

のけもの共に祝福を 上 コミック

冬房承 

褐色の男前の色気にやられる

美しい長髪とがっしりとした筋肉が映える褐色肌の男前が受けという時点で惹かれてやまなかったのですが…
体も心も芯があって強いうえに、この美丈夫としか言いようがない外見で童貞処女だなんてうれしすぎる。
個人的にグッとくるアツい萌え要素が濃縮されていて大喜びしてしまいました。ああもう、最高でした…!

それがたとえ山でも海でも、生きるために自ら狩りをして刃物で捌き、焼いて食べる。
そんな、どこ…

7

おくりワンちゃんっ コミック

貝柱 

かわいい子には攻めをさせよ

溢れてしまいそうなほどにきゅるきゅるっとした大きな瞳を持つ、シルバニ◯ファミリーにいそうな小さくてかわいい攻めがお好きな皆さん、朗報です。
体格差ものは体格差ものでも「そっちか〜!」となる、小さくてかわいいのに立派なものを持った攻め×ノリで生きていそうで目に生気がない大きな受けの図が見られます。
かわいい顔をして、かわいさはそのままかつベッドでなかなかに攻めてくれるので、そちらも気になる!とい…

2

かわいいせんせい コミック

河飯じろう 

噛めば噛むほどかわいい

読み進めれば進めるほど、大人の不器用なもだつきが病みつきになる作品でした。
「かわいいせんせい」ははたしてどちらなのか?
そんなことを考えながら2人を追いかけてみると、2人ともがかわいいせんせいなのだから困りました。
噛めば噛むほど、じわじわとなんともいえない甘さと萌えが染み出してきます。
もっと読みたい!で終わる、その後の彼らを見守りたくなる結びも好みでした。とってもかわいい。

1…

1

風の色まで憶えてる コミック

 

圧倒的透明度

全編モノクロのはずなのに透明感のある絵柄と、絶妙な余白がとても素敵。
男子高校生のピュアな恋の行方を同じ歩幅でゆっくりと追いかけたくなる作品でした。
まだ何者でもない青さが残る少年を魅力的に描く稀有な作家さんだと思います。
過去に別名義のイラストは拝見していたけれど、コミックスを読むのは初めて。
あたりまえなのですが、この繊細な美しい絵で漫画が読めるのかとわくわくしました。

手に取っ…

2

BUDDIES 下 コミック

倫敦巴里子 

とんでもなくおもしろかった

あまりにも良すぎました。
上巻も最高に良かったのですが、下巻はさらに素晴らしかったです。
おもしろさをどんどん更新し続けながら、すっきりとわかりやすくまとめ上げてテンポ良く読ませてくれるのがすごい。
登場人物たちの関係性に重きをおいて作品を読んでいる方や、バディというワードに心惹かれてやまない方にはたまらない大充実の上下巻なのではないでしょうか。
あー、おもしろかった…!非常に読み応えのあ…

3

BUDDIES 上 コミック

倫敦巴里子 

練られたストーリー構成が魅力的なバディもの

はー、おもしろかった!
早く下巻が読みたくて仕方がなくなってしまった。

「年齢差がある男性のバディもの」という時点で既に心惹かれてしまうのですが、倫敦先生の画力の高さとストーリー構成の上手さったら!
流れるようにするするとテンポ良く読めて、なおかつしっかりとおもしろいのだからすごい。漫画が上手いです。
探偵もののような雰囲気+読み応えのあるお仕事描写が多めの作品をお求めの方はぜひ。

0

花にして蛇シリーズ2 サイコ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

殺人一家のサイコパス7兄弟が贈る歪な恋2作目

昼間は大学教授。その裏の顔は…と、血で真っ赤に染まったダークヒーローのようなマルヴァニー一族の次男坊・オーガストに目をつけられてしまったのが、きっとルーカスにとっては不幸だった人生が幸運に変わる7日間の始まりだったのでしょう。

とある大富豪に引き取られた、人を殺めることになんのためらいもないサイコパス7兄弟の恋を描いたシリーズの2作目となる今作は、物理学者として大学で教鞭をとる次男が主人公。…

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