同級生で、男で、友達で、 〝それ以上〟になりたくて

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風の色まで憶えてる

kaze no iro made oboeteru

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表題作風の色まで憶えてる

森美津留
高校生
道音静一
高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

高校一年生、春。
入学したばかりの森美津留は、その美しい容姿から〝男子校の宝〟と噂される同級生・道音静一の存在を知る。

ある日、ひょんなことから美津留は友人の代わりに静一の連絡先を聞きに行くことに…。

浮足立つクラスメイトたちをよそに、特に意識することもなく静一のもとへ向かう美津留だったが、
一目見た瞬間、その瞳に心を奪われて――

「道音のことを、もっと知りたい」
――気づけば静一のことばかりを考えるようになり――。

《収録内容》
◆『風の色まで憶えてる』1~6話
◆描き下ろし9P

作品情報

作品名
風の色まで憶えてる
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758028493
4.4

(201)

(135)

萌々

(49)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
33
得点
894
評価数
201
平均
4.4 / 5
神率
67.2%

レビュー投稿数33

心地よい風と共に新緑を味わう

タイトル&表紙に一目惚れして購入しました。
既にここからエモさしかない…(∩´///`∩)
高校生BLの尊みが溢れてる…(∩´///`∩)

200Pぐらいあるんですが、
良い意味で「あれ?もう終わり?」となりました。
フワッと心地良い風が通り抜けたような感じです。
画面白めでさっぱりとシンプルなのに描写が上手い…。

話運びそのものは淡々と進むんだけど、
僅かに心が揺れる瞬間に風がフッと通り抜けるの。

(何言ってんだと思われるかもしれないけど、)
(読んだ人には割とわかってもらえる気がする)
(この感覚をうまく言語化出来ないもどかしさよ…)

んで通り抜ける風と共に恋の進展を見守ってたら
え?あれ?もう終わり!?!?みたいな。

(美味しいものを食べてて空っぽのお皿に気付いて)
(「あれ?」ってなるアレに近しい気持ちなの、今)

優しくて爽やかで少し早い新緑の季節を味わいました。
試し読みの空気感がお好きな方は是非…!!!!


さてさて。

攻め:美津留
お兄ちゃん気質で、真面目で、カッコイイ!
好青年を具現化したような爽やかさがありつつ、
等身大の高校生って感じもあって良きです…!

受け:静一
とっても美人だけどどうにも危なっかしい…。
不快な視線や接触は気付いているけれど、
頼む。もっと自覚してくれ。周囲は危険だらけだ。

美津留は静一に片思いをしています。
同じバイト先で仲良くなるキッカケが出来て、
一緒に過ごす時間が増えていきました。

静一を大切にしたいから。
振られるのが怖いから。
…だから告白はしない。

と友人ポジを選んで過ごしてたけれどーーー。
って感じで物語が進んでいきます(﹡´◡`﹡ )


美津留は終始「静一が好き…!!」が溢れてました。
友人としての距離を図りながら大切に大切にしてて、
読者としても温かい気持ちに包まれます。

個人的にすごく印象的だったのが両想い発覚直後、
「俺は君を、思い切り大事にしていいんだ」
というモノローグ。

どこまでも静一が一番なんだなーってキュンキュン!
両想いになって嬉しいことが
"セーブをかけずに大事にできること"って愛だよね。
美津留の恋心はどこまでも深く温かく感じました。

一方、静一はもしかしたら美津留が初恋では…!?
精通したばかり072未経験ってことは、
恋愛的なことも興味なく過ぎてきた気がする…。

っていうか
男から性的に触れられることに気付いてたから、
もしかしたら拒否感とかあったのかな~…。。。

静一自身はそういう陰りは見せなかったけれど、
本人も無自覚でトラウマになってたのかもしれん。
とか考えると切ない。辛い。

まぁでもね!
美津留に出会って静一の人生は変わった気がするので!

ぽやっとしてるから隙を突かれちゃってきたけど
きっと今後は美津留のためにガードを固くして、
美津留のためにキッパリNO!が言えるといいな。

互いを思いやれる姿が目映くもあり、
陽だまりの暖かさの中で風を感じる物語でした。
等身大の高校生の甘酸っぱい恋がとても良かったです…!

単行本化をキッカケに知った作品なので
作者さんのpixivも漁りたいと思います〜!楽しみ!

6

あまりの美しさに尊いという言葉しか出てこない。

隅から隅まで美しく、ときめきにあふれた1冊でした。良質なBLを摂取してしまった…

ストーリーは美人過ぎる同級生にひとめ惚れしてしまった男の子が偶然バイト先が一緒になったことから距離が縮まり、恋を加速させるという特段変わった設定のないごくありふれた日常のお話なのですが、それがとんでもなく良い。

変に拗れすぎることなく、好きだな意識してもらいたいなと思って気にかけたり優しくしたり守ったり、一方で優しさが辛い叶わない恋が辛いって好きを思わずぶつけてしまったり、そういう真っ直ぐな恋心を丁寧に描かれているお話にずっとドキドキしていました。

何よりモノローグの言葉選びが素敵でいちいち心に沁みます。こう表現するか~って何度も息をのみました。
あと森くんは人生何周目なんでしょうか、ちょっといい男すぎませんかね?
いつまでも自然に好きを大事にしあう2人でいてほしいです。すごいおすすめです!

5

心が洗われるBL

発売前にちるちるさんの飾先生のインタビュー記事を読み、まずはpixivから読みました。そこからBOOTHで購入した上で単行本を読みました。
みつせいのイチャラブを知った上での出会いから始まるお話なので、二人の恋人になるまでの初々しい過程を知れてとても満足です!!さらに大好きになりました。
飾先生の絵のタッチと二人の穏やかで澄んだ空気感がとても合っていると思います。
お互いがお互いをめちゃくちゃ大好きなのがこちらにも伝わるのでストレス無く読めます。
とにかくとっても幸せな気持ちになるお話。

4

心地よい風を胸いっぱい吸い込める作品

「ちるTube」で2月の新刊紹介を見て、絶対読みたい…!と思っていた作品です。
最高に、最高に良かった…!

爽やかで甘酸っぱい風が、耳元をさあっと通り過ぎていくような感覚。


ガソスタでバイトする”お兄ちゃん”的爽やか少年・森美津留(攻め・名前が美しい…)と、
〝男子校の宝〟と噂される美形同級生・道音静一(受け)というカプ。

静一を一目見た瞬間、「結婚したい」と思うほど目と心を奪われ、
恋に落ちた美津留。
違うクラスで接点もなく、どう関係を縮めていけばいいのか…と思っていたところ、
自分のバイト先のガソリンスタンド(のカフェ)に新人バイトとして
静一が入ってきてーー

と続く、青春ものです。

お互いのムズムズするような距離感、深まる恋心、誤解や
想いが通じ合った時の喜び。
青春、高校生、学園ものに求めるものがぎゅぎゅっと凝縮されていて、
読みながらたまらない気持ちになりました。

この言葉を使うとちょっと軽い感じになってしまって
適当ではないかもしれないけれど、どこまでも”エモい”(…やっぱり軽くなる。。;)。

特に好きだったのが、「自分はそんなに非力じゃない」と
俯く静一に声をかけた美津留が、
姫扱いして「持ってあげるよ」と言った上級生達と異なり
「一緒に持とう」と言って一つのゴミ袋を二人で一緒に運んでいくシーン。

姫扱いや女扱いじゃなく、あくまでも自然に、対等に、
でも”好きな人の力になりたい”と手を差し伸べられる美津留が素敵すぎる。。

教室の中でふざけた遊びが高じ、(静一が)服の中へと手を伸ばされた時も、
言いにくいことをしっかり言葉にして、嫌味ではなく誠実に伝えられる。

自分は”お兄ちゃん”ポジションかあ…と悩む美津留だけど、
そんな”お兄ちゃん”なところがまた、静一にとってはたまらない大きな魅力に
映ってるよーー…!そして、それは”お兄ちゃん”としての感情じゃないよー…!と、
そっと背中を押してあげたくてムズムズしてしまいました...笑

描き下ろしだったかな?”男性のみでの入場禁止”のプリクラエリアのお話も、
もう、たまらなくグッときてしまった。。

”美津留 すごいな”と思っている静一と同じように、
自分の心臓もドキドキ高鳴ってしまいます。


恋心と、”触れたい”と思う気持ちの間とで揺れる美津留の描写も
共感しきりでした。

「下心のある人は、わかるんだ」と語った静一の言葉を
受け止める美津留。

それでも”好きだから、触れたい”…”そう思うのも、下心なの?”と
自問自答する姿、心の揺らぎがまっすぐで、眩しい。。

美津留が静一の名前を呼ぶ時、静一がどんなふうに感じているかー
タイトルにある”風”、その匂いや色まで感じ取れるような本編最後のシーンが
大好きです。

切なさもあるけれど、どこまでも優しくて温かい。
そんな二人の物語でした。
番外編でも、続編でも良いので
この先の二人も、見守らせてほしい…!
そんなことを思いました。

★修正:tn白抜き(一部真っ白な部分も)
本番行為の描写はなし

4

…っ‼な…なんてエモーショナルな空間なのでしょうか…(ღ˘͈︶˘͈ღ)

厳選された言葉、文字、コマが配された美しい透明感を感じる作画
すっきりとしているけれど温かさに満ちています

最初、作品タイトルや表紙、そして試し読みで感じる雰囲気から少し文学的なタイプかな?と思ったのですが、実際は決して高尚過ぎるような敷居の高さを感じるタイプではなく、すごくスッと自然に読み入れるとても読み易い1冊でした(´ ˘ `*)

腰を据えてじっくり読んでも良し、大好きな飲み物や素敵な音楽や香りに包まれてリラックスした状態で読むも良し
いつ読んでもきっと寄り添ってこの甘酸っぱい空間に連れて行ってくれる1冊です

森美津留くん×道音静一くん
バイト先が一緒で距離が近付くクラス違いの男子校の高校1年生

高校1年生というその年齢でしか迷えないような感情を、しっかり脚色っぽさを一切感じさせず「読ませて」「魅せて」くれる漫画の上手さが冴えわたっています
これはもぉ私なんぞの稚拙なレビューでは伝え切れない…切れる訳がナイ…!!!

是非とも思春期の擦れてないBLがお好みの方に心からおススメいたします(ღ˘͈︶˘͈ღ)
読んでください…!読んで欲しいです♡とても…!

エモーショナルなシーンがとっても多いのですが、クスッと出来る所もとっても良かったです
個人的には、、、
「…はい みつるです」
がとにかく好き…‼
もぉ、、、可愛すぎてエモい…!!

絶対にこの先も飾先生作品は追いたいです(o→ܫ←o)

修正|ぼかし白抜きで無に近い感じですが、絡みというか…オナサポ的描写と1人で…という、、、まだ性処理という感じのシーンでしたので修正はあまり気になりませんでした(シーモア)

3

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