クリボウさんのレビュー一覧

片思いの環状線 コミック

クリハラ 

キュン、ではないグゥ、な胸の痛み。

温度差カップル詰め合わせ(T∀T)

表紙の学ランくんの視線と繊細なタイトルロゴに惹かれてジャケ買いして中身との温度差にもビックリしました…。

最初に読み終わった時『クズ攻め×健気受けアンソロですか?』と呟いてしまった。
絵も同一作者とは思えないほど変化しています。後半収録の方が好み。

性格の悪い攻めは嫌いじゃないけれど受けが未成熟っぽいので、ツラさが増量されて…エッチが全場面で痛そうー(泣)…

2

美食王子と食べ頃シェフ 小説

日生水貴  水名瀬雅良 

恋は胃袋から始まった。

餌づけで目覚めたワガママ肉食王子。

北原真咲(受)が作る野菜メニューしか注文しない見目麗しい圧倒的存在感の客。
彼がふいに姿を見せなくなったことを訝しがっているとカランディエラという王国から真咲指名のケータリング依頼が入り、その依頼主こそが第3王子レスリー(攻)で例の客だった…という導入。

その日本から遥か遠い異国で成人の儀の準備で食事制限を余儀なくされたレスリーの為に、真咲は野菜料理を作るこ…

2

いとしのこいしの コミック

こめり 

日常という名の風景。

『日常』でのふとした仕草や気持ちの浮き沈みが可愛らしく描かれている短編集。

印象的なお話をいくつか↓

【いとしのこいしの】
修(受)はおつきあいをしている野田(攻)の事が大好きで幸せなんだけれど、自らの事をあまり教えてくれない野田の不透明な部分から不安を膨らませる。

ぽやん、としている修と同様に展開もゆったりかと思いきや、若さと一途な想いあまっての暴走で、あっという間に野田の謎は解明(笑)

4

隣りにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

恋情の前では誰もが臆病。

『それくらいで嫌いになったりしないよ。』…と治樹に伝えたい。

【隣りにいる人】
前作で小田島(攻)と付き合うようになった佐倉治樹(受)は幸せの中にも拭いさることのできない不安を抱いている。

それは小田島への不信ではなく自分への劣等感から生まれる不安。

前作で綴られた治樹のダメ男引き率を考えると無理からぬことなんですが。

受け容れられる喜びを知ることはできたのに同じことを小田島が感じるとは思…

4

風花、つもりつもる。 コミック

こめり 

可愛い絵柄とリアルな心情。

キュンとさせられつつ同時にツキン、と刺されるような痛みとフッ、と緩むような気持ちも同居する短編集。

【風花、つもりつもる】
『居心地がいい』と気のいいノンケの喜多川(攻)が入り浸る部屋の主は超~恋愛依存な後輩小泉(受)。

小泉は妻子持ちの男に夢中で、その行き止まりな恋愛を軸に、ふたりが先輩後輩から恋人へと変わる姿が描かれています。

妻子持ちの男性を酔ったフリしてホテルで寝技に持ち込む困ったち…

4

舌渡し コミック

赤星ジェイク 

赤星ジェイクという名の引力。

絵が見づらくて、顔の見分けがつかない場面がいくつかある。
コマの隅々に書かれた手書き文字がところどころジャマ。

なーのーにー!!

やたら面白さとエロさが伝わってきます!

初買い赤星ジェイクさんの形容し難い【引力】に軽く衝撃を受けていますf^_^;

3組のCPのオムニバスですが島津という子の妹を繋ぎにリンクしているので、短編集なれど連作という点でそれぞれのCPのその後がわかって充実度は増量!…

4

ゆめ糖花エンドロール コミック

蛇龍どくろ 

不思議な読後感。

思い込みはイカンな、と自省(自制)を込めて。

こちらの本、一冊通してエロくないです。

『蛇龍どくろ』という作者名から受けるイメージからは少し距離のある絵柄。

でも、笑いながら泣いているような、泣きながら怒っているような曖昧な表情から生み出される作品は読み返すごとに違和感を消していきました。

【ゆめ糖花エンドロール】
好きすぎて膨らんだ一途な想いが生み出す驚喜と狂気。
執着を含んだ仄暗さは誰…

2

迷い猫と恋のあしあと コミック

椿 

絵柄に救われた王道

きゅんきゅん受(生徒)と流され攻(教師)がまるっと一冊表題作。

可愛らしい絵柄の電子書籍バナーが気になっていたので初買い。

攻:教師の柊先生が私的に、ちょっとアレですね(-"-;)

受:心くんのあからさまな気持ちに知らんふりしてみてもライバル出現に焦って自分のもの宣言。
サクッと手を出したわりに『お互いの立場が…』なんて節度を説くも自分が我慢出来ずになし崩しに…ってどうなの~?

1

二度目のオトコ コミック

毬田ユズ 

男前攻め発見!

ジャケ買いした初買い作家さんが当たるとすごく幸せです。

ノンケ後輩(攻)が目標にしていたデキる先輩(受)の仕事以外の顔を見て好きになってしまう…という王道的な話。

攻・受がふたりして戸惑ったり躊躇ったりする過程が細かく丁寧に描かれています。

受の気持ちにストップをかけていたのが娘ちゃんなら進展するキッカケとなったのも娘ちゃんでした。

子育てを含め、ひとりでは気づけないことも不安も頼りになる…

7

好いたレベルはどれくらい コミック

館野とお子 

子ども策士、大人に溺れる。

発売日がズレにズレた焦らしプレイな本作。待ってましたとも!

父が連れてきた部下の一郎を冴えない、と内心バカにしていたところを軽くたしなめられた高校生の弓彦。
一郎が忘れた携帯を幸いにからかってやろうと女のフリをしてメール交換を始める。

過去の女装アンソロに載せられた短編の登場人物の気持ちを丁寧に綴り続けるとこうなりますよ、といった感じでしょうか。

最初に収録されている短編のラストに一郎さんが…

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