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治樹と小田島の一年後の物語
自らの仕切る家具工場で働く、地味で控えめな恋人を小田島は愛していた。
恋人となったふたりだが、相変わらず治樹は控えめで遠慮がち。
挙句の果てには、飽きたら捨てて欲しい、と言いはじめる。
付き合っていながら、多くを望まず、どこか諦め、弁えている治樹。
そうさせているのは、過去の自分の所為だと解っていながら、求められたいと思っている小田島。
付き合ってもらっている、と思っている治樹
もっと我儘を言ってほしい小田島
追いかけているのはどっち?
治樹の魔性っぷりにヤラレました。そして三津の男前っぷりに感服と切なさに胸がキュンキュンしてなりません、臼井くんがなんとか救って欲しいものです。「隣にいる人」は小田島ではなく三津の事だと感じました。ハルとは兄弟の様に子供の頃から側で見守りながら兄弟以上の気持ちを持て余してる・・・・ハルがみっちゃんを羨望しながらも決して恋愛の対象にならない事を知っているだけに、ただただ見守りハルの幸せを考え行動してるこれは愛以外に考えられませんね。それも小田島以上の深い愛です。見返りを求めない、その人の幸せの為に生きる選択をしたみっちゃんが幸せになってほしいものです、臼井くん頑張れです。そして愛するハルの為に小姑根性こじらせてしまうみっちゃんの深い愛を疎ましく感じる小田島はまだまだ青二才ですが、前回よりは進歩でした。ただ、ひのもと作品は(攻)が酷い行いして(受)をドンど底へ突き落す様なシーンが印象的なだけに今回はあっさり風味で少しパンチが少ないと思いました。そして松尾アマタさんの装丁の絵が今回も素晴らしくて華を添えてました。
付き合い始めてしばらく経つのですが
いまだになれない治樹。
小田島からの愛情表現も態度ももらってるのですが
いかんせん今までいい恋愛をしてきていないのでどうしても一歩引いた状態。
そんな時、会社に女性といる小田島を見てしまう。
同僚にその女性と見合いをしていたと聞き(するじゃないの、既にしてたのよ!!)
余計に気持ちが解らなくなり…
が、その夜すぐに小田島からその見合いの経緯を聞き
気持ちは浮上していくのですが…
まあ、お互いの過去の恋愛経験値というか
小田島はいわば勝ち組一筋?
治樹は負け組み一筋?な訳で
自分が相手の事を思い良かれと引く態度を見せる(言う)行動に対して
相手がどんな気持ちになるか気付かない訳だ。
しょうがない、今までの恋愛経験が未熟なんだから。
でも小田島側からの気持ちに気付き、自分からちゃんと行動に移した治樹。
それだけでもよしとしよう。
だって今までの性格がすぐに治るわけもないし
それを直していくのが小田島の愛情だろうし。
時間と小田島の誠実さでカバーです!!
小田島の今までの態度が態度なんだから、もう少し気長に待ってやれよです(^^;)
そして三津のお話。
次はこの2人ですかね。
臼井も気持ちを自覚した事だし。
「遠くにいる人」の続編~。
前作での小田島は優しいけど高慢でってお金持ちのボンボン根性丸出しでしたがハルキに出会って初めて人への尽くしに気づき愛おしむことに喜びを感じることを知ったんですが。
遊び人が一人を一途に思うって思われる人をうらやましく思う。
中尾彬がシノに一途になった的な(笑)
ハルキと小田島はすったもんだの末付き合いだして1年がたとうとしていてた。
すったもんだがあったゆえに小田島はできるだけ自分がハルキを好きだという気持ちを伝える努力をしていてハルキもそれを信じてはいるけどやっぱり過去の恋愛経験から相手を気遣いすきで自分が我慢すれば相手に嫌われないと思いこむくせがあってごちゃごちゃしちゃいます。
小田島とみっちゃんのケンカはハルキが知ったら倒れちゃいそうなくらい心配しちゃうだろうなぁ・・・。
どちらもハルキを思う気持ちに一歩も引かない・・・おい!お前いい男二人にもててうらやましいぞ!!って突っ込みたくなる。
ゆうならば中尾彬と三浦春馬から思われてる的な(シツコイ
後輩の水島くんもいい味だしております。いい子だよねぇいるいるこうゆう子ぉそして自分も・・・。
ハルキが先輩として成長し恋人としても成長した一冊だと思います。
みっちゃんと臼井くんストーリー
臼井くんがみっちゃんに対してただの先輩から一人の男として意識するところまでが書かれております。
ハルキと小田島のひと悶着と同時進行です。
臼井くん小田島をうらやましがったりハルキをうらやましがったり、気にかけてもらえて有頂天で余計な事いったり(笑)
これとみっちゃんがどうにかなるんかい!?
でも続編でそうな気が勝手にしているので楽しみです。そして治樹と小田島のらぶらぶ話とかあるとうれしい・・。
『遠くにいる人』の続編。この『隣りにいる人』もぜひ併せて読んでいただきたいです。前作よりも萌えがダウンしたとのご指摘が多い中、わたしは今作とのセットで全体的にバランスが取れているのではないかな、と感じました。
海の見える田舎町にある、同族経営のオフィス家具工場が舞台。副工場長の小田島達朗と、塗装工の佐倉治樹との関係が描かれた前作のその後。ゲイの治樹は外見にコンプレックスがあり、付き合う相手は酷い男ばかりだった。そんな自分をまともに相手にしてくれるわけはないと、ずっと憧れていた小田島に遠慮ばかりしてしまう。二人の関係がなんとか落ち着きそうなところへ小田島にお見合いの話が…。
作家さまの紡ぐ文章と相性が良いみたいで、えっちシーンは…アレですが、ずっと読んでいたいなぁと思ってしまうくらい。同時収録作の「追う男」に思いの外やられてしまいました。治樹には三津という幼なじみがいて、彼の存在こそが物語の発端なのですが、三津ことみっちゃんは治樹のことが大切過ぎて…。二人の関係が三津の所属部署の後輩、臼井の視点で描かれます。臼井の心理描写にBLの観点から個人的に惹きつけられ、派手さもくどさもないけれど、丹念で着実な筆致に思わず作家買いしたくなりました。松尾マアタさんの挿絵に惹かれて手に取ったのですが、結果この作品と出会えてとてもよかったです。