• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作騎士堂倶楽部

倶楽部会員で駒主の会社社長 桂木達哉
幼馴染で桂木の駒の格闘家 澤村優輝

同時収録作品騎士堂倶楽部 番外編2

伝説のトレーナー 能勢隆文
格闘家 本条司

その他の収録作品

  • 騎士堂倶楽部 番外編1
  • あとがき

あらすじ

会員制秘密クラブ「騎士堂倶楽部」。ここでは賭け試合が行われ、敗者には屈辱を与えるという余興が繰り広げられている。元恋人の優輝に再会した達哉は、交換条件で優輝に賭け試合に出ることを要求して…!? 達哉&優輝の愛の軌跡がコミックスに!! 全310ページで読みごたえたっぷりのストーリーに、貴方も夢中になるハズ。

作品情報

作品名
騎士堂倶楽部
著者
西村しゅうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
シリーズ
騎士堂倶楽部
発売日
ISBN
9784877348731
3.6

(12)

(3)

萌々

(3)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
43
評価数
12
平均
3.6 / 5
神率
25%

レビュー投稿数3

健気と憎しみとすれ違い執着愛

2巻の発売に合わせて重版がかかり入手できるようになりました、この1巻。
めちゃ分厚いです(汗)

会員制秘密倶楽部「騎士堂倶楽部」
月に数回の異種格闘技の掛け試合が行われるところ。
駒と呼ばれる選手を持つ駒主がおり、その駒の勝者には大金が与えられ敗者には本当の屈辱を与えるというシステム。
その”本当の屈辱”=余興とは、ギャラリーの前で複数の男達に犯されるというもの。

この倶楽部の会員でありながら駒を持たない桂木が、幼い頃駆け落ちしようとして自分を見捨てた優輝と12年ぶりの再会し、過去の裏切られた恨みから優輝を駒にするというもの。
桂木の激しい恨みからくる執着と、優輝の健気な姿。
嫉妬や羨望や策略が登場する中、すれ違いながらラストで明かされる真実により二人は心から結ばれるという、大雑把にしてしまうとそんなお話です。

このすれ違いが切ないですね。
優輝はひたすら健気なのです。
子供の頃桂木と幼い恋人同士だったのです。その時の結婚するという誓いの紙をお守りに、自分を見捨てたと思い込んでいる桂木にその理由を述べもしないで、自分が悪かったとその憎しみとも愛情ともつかない苛立ちのような執着を一身に受けてなお、桂木の駒として側にあろうとする姿。
一途で真っ直ぐな愛情です。
駒は駒主の印であるペンダントを持つのですが、彼に嫉妬する仲間によってそれを隠され、試合に出るために自らの胸にその印を刺青するという、もうっ!本当に健気なのです。
沢村柔術という武道の継承者なのですが、父親は肝臓の病気で入院しておりその為に最初仕事を掛け持ちして頑張っておりました。

桂木はとにかく傲慢な俺様です。
過去の自分を見捨てたことを裏切りと思い込み、駒として奴隷のように蹂躙することでしか自分の手元に置けないのに、それが彼に対する執着愛だって気が付かないのです。

倶楽部のオーナーである並木老人は司という格闘家を愛人として駒として持っているのですが、この司が桂木に憧れていて優輝に嫉妬しているのです。
並木は老人なのに、滅茶エロじじぃです!
自分で司を弄ぶのはさすがに老人なのでお道具ですが、最後には回りの男たちに司を犯させてる。
桂木が執着する優輝に目をつけて駒のオークションを仕込み、優輝で遊ぶのですが久々にきざしてきた、とかってーーーー!!!
多分駒のパトロン的存在なんだとは思いますが、2巻を読むとビックリしますよ。
どこでこんなんなっちゃったんだって(涙)

こうして苦しいすれ違いがラストまで続いてやっと最後で団円でしたので番外編はとても甘いものに感じます。
ビックリは優輝の父親と桂木の母親が再婚したことv
桂木は自らも胸に優輝の印を入れて互いは互いのモノとなるのは、何てドラマティックでしょう。

もう1本番外は、並木の愛人をしていた司です。
裏の世界の格闘では日の目をみないと、並木は司を手放し、桂木がスポンサーになり世界を目指すことになったのですが、司がどうしてもトレーナーについて欲しいと切望するいわくつきのトレーナー能勢とのお話です。

こちらの1巻もかなりドラマティックな昼メロっぽい仕立てです。
格闘技が舞台でありますが、主人公達はかなりイケメンで優輝はかわいらしいです。
がっちりした体ではありますが、ガチムチではないので受け入れやすいかも知れません。
古い作品ではありますが、こうした愛憎の物語と設定はいかにもドラマで昔懐かしい味わいも感じさせながら、ちょっぴり新鮮だったりします。

3

騎士堂倶楽部レビュー。

この方の描く一途な子は可愛いと思います。「愛人」からファンです。

スレ違い純愛っ…!甘かったり鬼畜だったり緩急絶妙。
そんな事で何年もスレ違ったり憎み合ったり…。誰も悪くない、ただぎゅっと抱きしめて欲しかったってちょっとー!可愛過ぎるー!仲直りまでのゴタゴタがやきもきしちゃうなぁと。番外編ではあの鬼畜っぷりや憎み合いっぷりはなんだったんだって位バカップルで御馳走様でした。

王道ベタ、幼馴染好きには堪らない1冊でした。サブ組コンビも可愛い。それにしても高齢攻は凄かったです。杖で突付くんだぜ、玩具フル活用だぜ。可愛い話を描くのに凄い設定を使う作家さんです。
それに騎士堂倶楽部は分厚くて読み応えもありました。

2

鬼畜でも優しい

西村さんの作品は今まで何冊か読んできましたが、この方が描かれる攻め様は鬼畜でも受け様に対する執着や優しさが垣間見れるのが好きです。
受け様はとことん健気で、攻め様の知らない所で攻め様に対する一途な愛情を注いでいるのに攻め様はそれには気づいていない、というのが切ないです。
主人公達は武闘家なのですが、攻め様がとても男らしい。
受け様は性格がちょっと優しすぎるのが個人的には気になるところです。
幼い頃からのすれ違いがずっと続いていて、終盤まで主人公2人の関係が修復されずにお話が進んでいくのですが、攻め様の行動から受け様が大好きというのは丸わかりで、思わずニヤニヤしてしまいます(笑)。

本編では脇役だった司の番外編が収録されているのですが、私はこのお話はちょっと違和感を感じました。
本編より司がすごくなよっちくなってしまった印象です。もっと強気なキャラだと思っていたのですが…。
桂木に振られて性格が変わってしまったのでしょうか…?
まぁ、幸せそうなのでよかったのですが…
なので評価は少し控えめで萌にしました。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP