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表題作 ボーダー・ライン3

由利潤一郎 → 三木眞一郎

真行寺佳也 → 鳥海浩輔

その他キャラ
片岡亜久利[小杉十郎太]/ 坂下[羽多野渉]

作品情報

作品名
ボーダー・ラインIII
著者
久能千明 
イラスト
蓮川愛 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
音楽
佐藤啓
脚本
芦沢ともえ
原画・イラスト
蓮川愛
オリジナル媒体
小説
メーカー
インターコミュニケーションズ
シリーズ
グレイ・ゾーン
収録時間
79 分
枚数
1 枚
発売日
JANコード
4523513522242
4.6

(34)

(26)

萌々

(5)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
157
評価数
34
平均
4.6 / 5
神率
76.5%

レビュー投稿数9

「あの…どこかで、お会いしたことが…」

何かをふっ切ったように佳也はそれからも由利との関係を続けていた。
個人的にしている捜査も着々と進んでおり、裏から手を回しては麻薬ルートの検挙をしたりもした。
しかし、情報ルートを内密にしているとはいえ、ほかの事件に取り組んでいる時に摘発に出るなど越権行為も目立っていた。
そんな佳也の様子に警視庁も監察を片岡に送るなどして佳也の調査に当たる。
片岡は佳也を心配して再三無茶はしていないか尋ねるが、佳也は一向に口を割ろうとはせずうまく話をかわしていく。
そうして、片岡は他県へ移動になり、佳也の捜査はいよいよ1人でやるしかないところへと追い込まれていく。
そして、由利は…。

3部作最終章です。
佳也は由利に身を任せるようにはなりますが、由利の好意に答えを返すことはしない。
ただ、身体に溺れるだけ。
それは佳也の生い立ちにも関係していて、事件を追うのもその生い立ちがあってのこと。
由利は不安が消せなくて遂には佳也が追っている事件のことを知り、佳也に手を引くように言うけれども佳也はそれをきかない。
自分の気持ちが生い立ちのせいではないかと自信が持てない佳也に由利はその気持ちが嘘ではない本当の気持ちだと教えられホッとするのだった。

そして、予告にもあった由利の激昂シーン。
これは本当に痛々しくてたまりませんでした。
大声で叫んでるんだけど泣いてるように聞こえるというか。
止められなかった、そこまで追い詰められてたことに気付けなかったことを悔やんでいるというか。
とにかく悲痛でした。

ラストへと向かうシーンでは本当に「えぇっ」と思うような展開で。
私がそれまでにこういった終わり方の作品を聞いたことがなかったせいもあると思うのですが、こういうふうに終わるのかぁ…と。
「あの…どこかで、お会いしたことが…」
佳也の言葉に息を飲む由利が印象的でした。
この言葉が聞けたから、由利は初めて出会った時と同じ言葉を繰り返すことができたのだろうし、由利が救われたような気がしました。
未来に希望が持てる終わり方でよかったです。

5

『僕達の未来は … ここから 始まるんだよ 』

誰にも頼らず 一人で事件の核心へと迫っていく真行寺。
「覚悟を決めた聖人なんか くそくらえだ ! 人間なんて 生きてなんぼのもんだ」
(亜久利のこの台詞が好きです)
だが彼を案じる片岡亜久利の言葉さえ もはや真行寺には届かなかった ― 。

切実に 由利という男を欲しながらも 一度として 愛の言葉を返すことも叶わない自分に見返りを期待しない優しさで愛情を注ぐ由利。
「これは裏切りなのだろうか…」と真行寺は苦悩する。
いくら躰を重ねても 決して本心を明かそうとはしない真行寺に 不安を募らせ 真相を探る由利。
全てが明らかになった時 真っ向から対峙するふたり。
自分を遠ざけようとする真行寺に 由利は 一歩も引こうとしません。
そのまっすぐな想いが 頑なだった真行寺の重い心の扉を開かせます。
 『 僕達の未来は … 現在( いま )から 始まるんだよ 』
そう 二人の未来は いま始まったばかりで ここから 続いていくはずだったのに――。

「あなたが選んで下さい
『はじめまして』と『またお会いしましたね』と、どっちがいいですか?」
これは『Ⅰ』の冒頭で 初めて二人が出会うシーンで交わされる会話です。
そしてまた『Ⅲ』のラストシーンで交わされる会話でもあります。
ブックレットには後日談としてサイドストーリーの書き下ろしがありますがこのエンディングは切なすぎる!
「つらくなんか、ないよぉ…」って、由利さん!よけいに辛いから(泣)
なまじ、希望的観測もできるがゆえに辛いです。

久能先生が、このふたりの本当のハッピーエンドを書いてくださるのはいつになるのか……。その暁には是非(!)またこのスタッフとキャストでCDを作っていただきたいなあと切望します。

3

とてもよかったです。

「名作だから聞いて」ということで聞きました。
3枚で一本のお話になる分、無理なく丁寧で厚みがあるドラマCDでした。
原作は未読ですが読んでいなくともちゃんと内容も心情も分かるのは素晴らしいことだと思います。

えみうが素敵だ!と思ったところは、由利さんが激高するところです。あのテンションの声で、秘めたやりどころのない怒りをぶつけるシーンは感動しました。もどかしい気持ちと悲しみに胸が痛かった。

ラストシーンはきっと絵にしたら光が射し込んでいて、外野の音が遠くに響くくらい、心が触れ合っているのでは…と。過去から未来に繋がるとても長くて短い瞬間だったのだろうと思います。その後、彼らがどんな形であれ幸せに繋がる道であって欲しい、そう思うラストでした。

2

それでも、いいよ、僕は全部、何もかもをひっくるめて、佳也さんが好きだから

あぁん、やっぱり、感動が高まりすぎると、
感想が書けない、、、、

一人だけで、静に事件の奥深くまで踏み込んでいく佳也。
由利との激しいセックスは、恐怖を誤魔化すために、由利を利用しているだけなのではと、後ろめたく思っている佳也。

それでも、由利はひたすら優しくて、

佳也が、由利への気持ちを初めて口に出して認めた夜。
これからの2人の未来を思った朝。




ラストシーン
ファーストシーンと、一言一句、違わない台詞で、、
同じように、軽く、優しく告げる由利。

佳也の返事は、
いったいどんなだったのかな、、、、

1

どうか、明るい未来へ・・・

良作だと知り聴くことにしました。
3枚でひとつの作品だと知ったときは、長いから、ちゃんと最後まで飽きずに
聴けるかなと不安もありましたが、全然問題なかったです。
一気に3枚聴きました。
話の内容はもちろんのこと、SEやBGM等もすごーくよかったです。

ラストの佳也さんが、記憶喪失になってからの、由利さんの言葉は、
聴いていて、とても辛かったです。
佳也さんが「あの、どこかでお会いしたことが」
のところで、未来に希望の光が見えてきた感じがしました。
その時に、息を飲む由利の声?は今でも頭から離れません。

そして、Ⅰでも聴き、Ⅲのラストでも由利が言った。この言葉、
「あなたが選んで下さい『はじめまして』と『またお会いしましたね』と、どっちがいいですか?」
とても、印象深い言葉でした。

BLでは、あまり聴いたことのない終わり方でしたが、
個人的には、結構好きです。

このあと、由利と佳也がどうなっていくのか、気になります。

1

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