本当はHなBL童話西洋編!

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表題作仔猫王子(文庫版)

水紅
王子

その他の収録作品

  • 長靴をはいた仔猫王子(前・後)
  • はだか王子(前・後)
  • 王子の耳
  • レンガの家
  • 雲のうえ
  • オオカミと子ヤギ
  • 金の家、銀の家
  • いばらの塔
  • ガーベラ天使
  • ピノ
  • 描き下ろし・仔猫王子
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

小鳥を助けた純朴青年に一目惚れした王子様。城へ呼び寄せようと東奔西走するなか、森に迷い込んでしまい、淫らな魔物に捕まって…!?ワガママ王子が知恵と勇気と愛で大人になるハートフル・ラブv
松本花のBL童話、二冊同時発売!!
性欲だってケダモノ並!?発情ケモミミ王子、集合v
イケ豚三兄弟VS仔狼、うさ耳王子と床屋さん、仔ヤギちゃんピンチ!などなどキュートなエロ童話計12話収録!!
描き下ろしショート漫画つきv
(出版社より)

作品情報

作品名
仔猫王子(文庫版)
著者
松本花 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネット文庫
発売日
ISBN
9784904468722
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

BL童話ショタ風味、ごちそうさまです。

一寸少年①②の内容を『日本編』『西洋編』にシャッフルして分けて収録。
文庫版・仔猫王子はA5判サイズ①②巻掲載のおもに西洋(海外系?)昔話ベースのお話を収録しており、帯にもありますが『西洋編』ということになるようです。

こちらの作品集の方がより絵柄が今の作風に近く古さを感じさせません。

我が儘王子が見染めたのは貧しい平民の男・水紅でした。
彼と結婚して城に住ませる!と息巻く王子ですが、水紅は自分と王子との間にある身分差をしっかりとわきまえた賢い男だったのです。
水紅は往事の暗殺をほのめかし城から追い出されるのですが、それは水紅が悪者になって城から出れば王子もそんな我が儘を言わないだろうという考えからのものだったのですが、我が儘王子めげません。
それならば自分が猫になって、長靴をはいた猫になって水紅を出世させてやろう!と行動に出るものの…
魔法使いに攫われててんやわんや。

実はこの我が儘王子が昔読んだ時も、今回読んだ時も私はあまり好きになれず、イマイチ。
一途な所は可愛いですし、クロネコのコスプレも可愛いとは思うのですが性格が、ちょっと単純に我が儘過ぎてで受け付け難く。
それなりに成長していってるのですが、もうひと踏ん張りして大人になってもらえたら楽しめたのに。
水紅を周りを振り回し過ぎですね、いやでも逆に王子だからこそ許される所業ですか?
面白くないわけでも無かったのでちょっぴり複雑です。

同じ王子でも『王子の耳』のうさ耳王子のほうが数段可愛い。
『レンガの家』ではイタす表現はありませんが「豚」攻めの「狼」受けというのが面白い。
親離れしたての狼の子が無愛想な豚の兄弟の三男に面倒をみてもらうお話でした。
ちび狼がこれからどんな風に成長していくのかが気になります。

その他の読み切りながらどの作品も満足できるものばかりで、ジーンと出来て和めて力を抜いて読める作品ばかりでした。

童話シリーズ他に2本読み切りも収録されてます。
一篇は長田ノオトとの合作ですが、お二方の絵柄が違いすぎて違和感バリバリです。
ですがその違和感が、博士(長田ノオト作画)に創りだされたクローンのピノ(松本花作画)の非現実さを表しているというか。
博士を現実の人間と捉え、ピノを作りだされた非現実な存在と捉えれば世界が成り立つと言いましょうか?
違和感を楽しみ作品かと。

『ガーベラ天使』
これは古い、かなり古いです。
古いながら今現在の絵の片鱗が見えます。
そしてちょっと変わったお話でかなりシュール。

こちらも描き下ろしが入ってました。
仔猫王子の話でしたが、王子がアホの子過ぎて本編よりも和みました。可愛い。
一寸少年の時にも書きましたが、こちらも文庫サイズで頁数のわりにお値段が高いです。
ほんとそこだけが難です。

1

ワガママも過ぎると駄目です

BL版童話です。ジャックと豆の木や3匹の子ブタなどが、アレンジされています。

表題作は、王子様のワガママさにどうしても好きになれず…。
一番好きだったのは「雲のうえ」でした。

「雲のうえ」
ジャックは、老人(実は神様)に食べ物を恵んであげたお返しに、魔法の豆をもらいます。翌日、植えてみると、本当に天まで育ちました。そして、登って行くと、不思議な看板が…。
寂しくて何かをあげることで引き留めようとする様子や、本当の宝物に気付いたジャックに、キュンとなりました。神様の采配も粋で良かったです。

表題作以外はどれも、ホノボノと楽しめました。でも、「一寸少年」の方が好きです。

1

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