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表題作 散る散る、満ちる

里見幸一  → 羽多野渉

如月春水 → 野島裕史

あて馬
高橋比呂 → 水島大宙
その他キャラ
榎本典[谷山紀章]

あらすじ

美形だが人のよすぎる如月春水は、部下である里見幸一に密かな想いを寄せていた。
叶わぬ恋だと諦めていた如月だったが、皮肉にも、里見もゲイで片思いに苦しんでいることを知る。
ヤケ酒に付き合い里見を送り届けた如月は、勢いに押され彼と一夜を共にしてしまう。
しかし翌朝、何も覚えていないと焦り謝る里見に対し、如月は傷ついた心を押し隠し彼の恋に協力することを申し出るが…。

作品情報

作品名
散る散る、満ちる
著者
凪良ゆう 
イラスト
海老原由里 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
脚本
野中幸人
原画・イラスト
海老原由里
オリジナル媒体
小説
メーカー
Atis collection
収録時間
158 分
枚数
2 枚
発売日
JANコード
4560223561024
4.2

(35)

(21)

萌々

(7)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
143
評価数
35
平均
4.2 / 5
神率
60%

レビュー投稿数9

ドラマCDだからこそ分かるもの

現実では、人って普通、そうそう見た目通りじゃない。
小説等のフィクションのおもしろさは、限られた世界の中で、登場キャラをどの位まで膨らます事が出来るかってあたりで、、、

この作品、登場キャラ達は、誰もが皆、それぞれお互いのイメージ通りではない物を内面に持っていて、そんな、自分の思い込みに振り回されて、しなくてもいい紆余曲折をしてしまう、実に、じれったいお話で、これ、小説だとじれったさが面倒になって読み飛ばしかねない位。
でも、ドラマCDになったことで、それぞれのキャラクターが繊細かつ立体的に見えてくる。
文字で読んでいるだけだと忘れがちというか、気がつかない、登場キャラ達の若さとか、子供っぽさとかもね。
特に、里見。
羽多野さんの演じる里見は「外見からは窺えない甘えた子供の本質」をキラキラと振りまいていて、如月がズルズルと許しちゃうのは仕方ないよねって納得しちゃう。
声優さんの演技の力や、演出の効果だね。

8

せつない恋に気づいて。

発売前からあらすじ読んで楽しみにしていた作品ですv
でも、思ってたのとちょっと違ってた。
というか、あらすじを読み違えたのかな?
私的には一夜の出来事はまるごと覚えてないのかと思ってたんですけど、関係を持ったことははっきりしてるんですよね。
それをどちらが誘ったかということを里見が覚えていなかったがために、如月が嘘をついてしまうことになるんですが。
とにかく如月が非常にせつないんですよね。
好きな気持ちはあるけど全面的に押しきれないというか、里見の恋をつい応援してしまったり。
それでもどこかで欲しい気持ちが手を伸ばすことになってしまったり。
曖昧なままに関係を続けて。
欲しがらないようにしながらも、手離せないような距離感で。
それでも、恋人ではないからと、自分が引かなきゃというような如月が印象的でした。
裕史さん(野島さん)の如月は穏やかでどこか控えめなところもあって。
優しすぎるような部分さえあるようで、それが強がってる部分もあったりして。
全体的に静かなんだけど感情によってトーンがまるで違うというか。
キンピラとの会話で、変わっていくトーンがせつなくてステキでした。
一方の羽多野くんの里見は好青年な感じではあるんですが、如月にだけは見せる弱い部分とかもあって。
どこか甘えてるようであってかわいくもあったり。
如月に比べれば全然、感情面が素直に表に出てる感じ。
ラストトラックのシーンで泣いちゃうのはちょっと意外でした。
えちシーンは気持ちがちゃんと重なってない段階からも2人の表面的な関係性よりも熱を帯びた感じというか。
わりとガッついてる感じとでもいいましょうか。
ベッドの中だと如月も少しは欲しがれるみたいでしたし。
最初のベッドシーンに至るまえでの里見の甘えっぷり?もステキでした。
紀章さん(谷山さん)の典はフリトでも話題にされてましたが、如月に対する気持ちが結局どうだったのか気になるところ。
フリトの話ではただの親友といった感じでしたが…。
この人が引っ掻き回してるような印象がないでもないけど、この人がいないと2人ともカミングアウトに至らなかったような気もするし、そうするとこんな関係を結ぶこともできなかったのかなぁ。
悪い人ではないんだけど面白がってるような雰囲気が漂う人でした。
大宙(水島さん)の比呂は大人しそうでいて結構芯が強いというか。
まっすぐに突き進んでいくようなタイプのようでした。

フリトは羽多野くん、裕史さん、紀章さん、大宙。
たまらないメンバーでお送りしました。
典が如月のことを好きそうにも感じる部分がありフラグが立ってたような…。
「たったのはフラグだけか!?」@紀章さん。
特典フリトも同じく4人で。
裕史さんは自分自身が繊細な部分を持ちえないので役者として繊細な人物を演じることが勉強になったらしい。
比呂はただまっすぐなだけなんだけど、何かと典がくっつけようとしてるのの邪魔になることが多くウザイ印象。
1回寝てるのにギクシャクするってどういうこと。
大体、1回寝たら馴れ馴れしくなるんじゃないのか。
過去のつらい恋愛話では、羽多野くんがヒートアップして大事なライブ直前に電話でフられた話をしてました(笑)
あまりにも熱すぎて周り爆笑みたいな。
あとは裕史さんがキーボードがすごい上手い話とか、大宙がドライヤーを20年使ってた話とか。
仲良しメンバーで楽しいフリトでした。
紀章さんが裕史さんのことを「ヒロくん」と呼んでたのが印象に残りました。

4

終始せつないBLCDです

聴いている間中ずっときゅうきゅうして、
どうしようかと思いましたよw

原作も勿論好きで、そちらでもきゅーとなりましたが。
ドラマCDになった事で、ますます好きになりました!

野島兄さんのお声が大好きなので
モノローグとか沢山喋っていただけて嬉しかったのと、
何より「里見って狡いヤツだなー」とか思っていましたが、
羽多野さんのお声と演技が良かった!
年下攻め役を演じたら、右に出る者はいないだろうとまではいかなくても
(いかないのか!)
如月が里見を甘やかしてしまうのもわかる気がするくらい
役に合っていました。

こじれてしまう恋愛模様、
展開は知っているのに焦れてきてしまいます;
なんでそこで引くんだ、如月主任!とツッコミたいけど
優しいんだもんね、自分を優先しないで
相手を思いやる人なんだもんね…うぅ(泣)

里見が最初好きな高橋くんを演じる水島さんは可愛らしくて、
憎めない役柄にぴったりだったと思います。
いいコなだけに、邪険にできない感じがお似合いでした。

如月の幼馴染の典役の谷山さんも
ところどころスパイスを効かせて
如月に発破かけたりフォローしてくれたり。
いい奴オーラが出ていて素敵でした。

キャスティングって本当に大事…。

キンピラの音声は、思っていたより低かったのですが
ノイズが入って、古いおもちゃの感じがすごく出ていて
なんだか嬉しかったです。

踏み入れてはいけない領域だとずっと思っていたBLCD、
これだからやめられないんですよね…。










3

泣ける・・・

原作未読です。

野島兄が出ていると聞いてドラマCDに手を出しました。もう、大号泣です!序盤は暗くて切なそうな話だなー・・・と思っていたら物語が進むごとに切なさや心苦しさが増量されていき、途中中断して涙を拭って落ち着いてから再生ボタンを押すくらい聴くのに時間が必要でした。物語としては神を押すくらいの価値はあると思います・・・が、登場人物を一人ひとりみていくとイライラし、感情移入出来ないところもあったのが正直な意見です。里見と春水は互いが互いを好きでいて、けれどすれ違いがとてももどかしい距離で・・・。その上、周りに2人を思いやる男性もいるのに配慮がなく、もう少し気持ちに寄り添ってあげて欲しい、と思ってしまいます。それでも最後は恋心が報われなくても笑顔で2人に接しているから良かったのかな?
その中できんぴらは癒しでした。そのためきんぴらが壊れたところが号泣のピークでした。また治って春水のところに戻ってきたときは聴いているこちらも安心しました!
泣きたいと思っている時は特にオススメしたいです。ただ、重いので気軽に聴く作品にはオススメしません。

3

イメージ通り

原作既読。野島さんの年上美人は絶品だな…!と改めて思いました。耳福~。

かなりボリュームのある原作を丁寧に音声化してくれて嬉しかったです。原作で感動して胸が詰まったシーンがいくつかあったのですが、CDではさらに感動的になっていて涙が出ました。あと、ベッドシーンもきっちりエロくてドキドキしました笑 特に、泥酔した里見が無理矢理な感じになっちゃう一連のシーンのやりとりは一聴の価値ありだと思います。また、何でもないと言えば何でもない、二人が穏やかに笑い合うだけのシーンからも甘さが伝わってきて、こういうところが作品としての質に繋がるんだなとしみじみ思いました。

春水(ハル)は健気な美人受ではあるのですが、儚い感じはあまりなくて、頑張り屋で淋しがり屋で強がりで、運命の相手を求める乙女な一面のある男性です。亡き家族に思いを馳せ、幼なじみの典とロボット犬のキンピラにだけ本音を話せる…そんなハルを、野島さんが嫌味なく演じていらっしゃいます。

一方、羽多野さんの演じた里見もイメージ通りで良かったです。原作を読んだ際も思いましたが、里見ってちょっと…いや、結構デリカシーに欠ける男なのですが、羽多野さんの喜怒哀楽のお芝居がとても自然で(高橋に対する声が露骨に甘々だったり)、まあこれも青年の個性かなーとあるがまま受け取ることができました。個人的に「冷酒まだなんですけどー!」が自然すぎて印象的でした。

そしてそして、ハルの幼なじみ・典を演じた谷山さんが素敵でした!典ってもっと高音で甘い声質をイメージしていたのでキャスティングを知った時点では意外でしたが、ハルとの掛け合いや、イタズラを仕掛けて楽しそうにしている感じがハマっていました。

2枚組で長い作品ですが、痛い展開はなく、優しさと切なさと萌えの詰まったお話なので結構聴きやすいと思います。ちなみに年下攻×美人受+酔ったはずみでベッドイン…というと、お二人の別の共演作をついつい連想しちゃいますが、それぞれ違う魅力があって両方とも大好きな作品なのもなんだか嬉しいです。

3

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