表題作C・DARWIN 3 DJNNI WINSERT

炎と大地の魔道戦士・遥 大地
水の魔道戦士・ラビ

あらすじ

C.DARWIN3 第2部

作品情報

作品名
C・DARWIN 3 DJNNI WINSERT
著者
橘瑞樹(橘水樹)  櫻林子 
媒体
漫画(コミック)
サークル
紫宸殿<サークル>
ジャンル
グランゾート
シリーズ
C・DARWIN
発売日
5

(1)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

少年達の成長物語

大人になった風の魔道戦士・ガス、そして裏の風の魔道王・ウィンザードが麗しく、シリーズ中一番好きな表紙です。
常に苦労人な風の魔道戦士。多分一番いい男なのになかなか話に出てこなかったのですが、やっとガスのことが少しだけ語られます。

そして、ずいぶんと大人になった大地を見ることができますw
恋をすると子供のままでいられなくなるのですね。
いままで知らなくて良かった痛みに対し後ずさりするのではなく、まるごと抱きしめようとする大地の強さがラビを救っている。

ラビはどうしても心に弱さを抱えているので、相手を信じることが苦手。
特に心を許した大地の根底を揺るがす闇を見てしまっては、どうしても後ろ向きにならざるを得ないのです。
そんなラビを何度でも引き戻すのが大地なんですよね。


いわゆるヒーロー像というのは、明るくてひたすら前向きな元気キャラが定番だと思います。
大地も然りであり、愛されて育ったからこその揺るがない強さを持っています。
それでも簡単には立ち直れないほど傷つけられることもあるし、自分の中にある力に恐れてひるむこともある。
ではどうして前を向くのか、何故闘うのか、ということを語られていて、いわゆる勧善懲悪にならなかった原作のよさを更に引き出していると思います。

グローバルな視点でもミニマムな視点であっても、多少なりとも誰かを救えるであろう要素は「大切な人を守りたいから」という純粋な気持ちなのかもしれません。
"世界を救いたいから"、言い換えれば"世間に貢献したいから"という理由だけでは、どんな闘いにだって投じれないと思うのです。
そこを強調するには少年である必要があったのかな、と考えてしまいました。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP