あの頃は、これが恋心なんて思わなかった

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表題作橘君の昔の話

橘,高校生→小説の編集者
相川倖樹,高校生→小説家

同時収録作品魚の目に水見えず 前編/後編

陸,幼なじみ
下寺尚,スランプの小説家

その他の収録作品

  • 相川君の今の話
  • 橘君と相川のあれからの話
  • 橘君と作家の話(描き下ろし)
  • カバー下:イラスト&漫画(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

小説の編集者の橘は学生時代、本好きで無口な同級生・
相川とひょんなことから話をするようになる。
それ以降、相川の好きな本の話をして徐々に親しくなっていくが、
卒業式の日、彼から告白された橘は断ってしまう。
その後、連絡も取れなくなってしまった相川を
何年経っても忘れられなかったが……。

作品情報

作品名
橘君の昔の話
著者
砂糖須釜 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047300989
2.5

(19)

(1)

萌々

(3)

(5)

中立

(7)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
39
評価数
19
平均
2.5 / 5
神率
5.3%

レビュー投稿数5

表題作は元々スピンオフ?

それとも、最初から橘君の話まで決まってたのですかね?

なんていうのは、内容とはあまり関係ないのですが。
最初、尚が表紙の黒髪の方かと思ってましたw
読み進めてて、ん?違う人だな、と気が付きまして。
表紙とあらすじで買ったので、橘君が出てくるまでがもどかしく。
しかも、一途なワンコ攻かと思いきや…
良く言えば寂しがりやで欲望には忠実なんでしょうし、ゲイらしいっちゃぁ、らしいのかもしれないけど。

そして、表題の橘君。
橘の自身の感情に気が付くのが遅いったらw
モテるタイプだと自分の相手への感情には疎くなる+相手が男だからですかね。
それからの相川への執着が凄いというか、見事です。
そして、意外にも恋愛にちょろい相川。
しかしある意味ストーカー気質がありそうな橘と、自分に自信のなさげな相川。
破れ鍋に綴蓋?

で、何度か読み返す内に、おバカなワンコなのに嫉妬で乱暴しちゃう攻と、Sっぽいのに自分の気持ちに素直に自分から寄りを戻そうとする受ってカップルや、臆病で自分に自信なさげな受の相手に鬼畜系攻って、結構珍しくない!?
と、なんかジワジワ来てしまったのでした。

また、描き下ろしとカバー下が、個人的にはツボでした。
お互いの相手は不憫だけどw
是非、尚陸見せて下さい(笑)

2

好みなのとそうじゃないのと

出版界を舞台にリンクした2組のカップルのお話が収録されています。
どちらのカップルも片方が小説家です。
キャラのタイプは色々なのですが、私は表題作の橘君のキャラが今一つ好きになれなかったので『魚の目に水見えず』のカップルの方が好きでした。
八方美人で自分では気づかずに相手の好意を受けてしまう橘君なのですが、いつも笑顔だけど本当は結構腹黒そうな面を感じます。
本気の相手に対してもかなりデリカシーのないことをしているように思えるのが私は好きになれませんでした。
腹黒キャラは嫌いではないのですが、そのタイプが好みと違ったかな~と思います。
相川君は余り考えて行動するタイプじゃないのですが、橘君に言われたことをそのままやってしまう所はおバカなワンコっぽかったです。

『魚の目に水見えず』の下寺も陸と付き合い始めた頃は結構傲慢で失礼な考え方をしていて、幼馴染でよく知った相手にそんなことするなよ~(汗)と思いましたが、橘君よりはまだ可愛い所があると思いました。

描き下ろしの漫画は橘君のデリカシーのない所が感じられたエピソードで、この作品の評価を萌か中立にするかで迷ったお話でした。

0

どこがアダルトなのやら

「同級生同士のアダルトラブ」と帯にありますが
大人なのはキャラの年齢だけ。
思いのほかお子様な内容にガッカリでした(´・ω・`)


幼なじみ×小説家、
編集×小説家という二組のカプの話。
表紙の二人は二組目のカプです。

一組目は
忙しくて恋人にフラれたゲイの小説家(受け)が
魔がさして腐れ縁の幼なじみ(攻め)に誘いをかけ
何となく付き合い始めるという話。

この攻め、受けより童顔で体型も貧弱で
中身もとことん子供。
受けに構ってもらえず寂しいという理由で
職場の男と寝ちゃいます。
いくら受けに浮気OKと言われているからって
本当に浮気しちゃダメでしょう~
誠実さしか取り柄のなさそうなワンコ攻めなのに。

更にこの攻め、フラれても受けを諦めない一方で
自分に好意を抱く職場の男にはちゃっかり甘え
そのくせ受けが別の男と寝ようとしたら
嫉妬して押し倒すって……

こんなウザいガキは
どこぞの屈強な鬼畜攻めにでも
メッタメタにヤられてまえ!
とわりと本気で思ってしまいましたw


二組目は
↑で受けが寝ようとした相手(編集者)の話。
高校時代の無口な同級生(受け)と
再会し、作家と編集として一緒に仕事をすることに。

実は当時から両想いだった二人。
不器用で生活能力のない受けの
世話を焼く王子様攻め(やや腹黒)。
このカプはわりといいかも♪
と思っていたら描き下ろしで思わぬ爆弾が。

一組目の受けがBLを書くことになり
二組目の攻めに
ヤってるところを見せてほしいと依頼。
快諾した攻めは受けの寝込みを襲い……

仕事と引き換えに受けを晒し者にする
攻めのモラルの低さにドン引きでした;
(依頼する側も最低ですが……)
人前プレイ自体も
ギャグでごまかされエロさの欠片もないし
まともなエロの一つも描けないのなら
安易に選んで欲しくない題材でした。


結果、どちらのカプにも萌えられず…
攻めに何されようが許せてしまう
受けの心の広さは大人と言えるかもしれません。
イラッとした自分は人間出来てないのかもw

8

それが愛なのかどうか…

砂糖さん、なんか気になる作家さんなのです。が。
前コミックスの『ブルゴーニュの王子様』でも思ったけど
もしかして性格悪い感じのキャラがお好き??w

『魚の目に水見えず』前後編
恋愛と仕事、どちらも大事な作家の尚は
どちらかというと仕事の方に比重が傾いていて
それで恋人に別れを告げられます。
そのせいで原稿が書けなくなり困ったところに
年下の幼馴染・陸がいつものように乗りこんで来て
フラれ酒の勢いでゲイであることをカムアウトしてしまいます。
ずっと尚に片想いしていたと言う陸と
いつ別れても良いような感覚で付き合い始めますが。

尚がまた忙しくなって会えないから、
性欲処理なら他でヤッてもいいって言われてるからって
陸が自分に好意を寄せている同僚の久保と寝るってなんなの??
年下ワンコ攻めは好きだけど、一途じゃなきゃヤダ!!(ワガママ)
それで別れを告げた尚の潔さはまぁ置いといて
担当編集に迫られたからって「いいですよ」ってコラ!!
そこは陸がやっぱり好きだから拒むとこじゃないのかな??
陸に目撃されて、担当編集が止めたから未遂に終わったけど
もしかしたらそのままって事もあったんだよね?
なのにさー…。
陸は陸で自分で違う男とシておいて「俺以外の人とつきあうなんて許さない」とか
勝手すぎ!あんたたち!w
久保が一番気の毒でした…。

『橘君の昔の話』他。
尚の担当編集・橘の、高校時代と現在のお話。
男子校だった橘は、本好きの相川が気になって
相川が読んでいた本を自分も読んでハマります。
自作の小説を読ませてくれるほど仲良くなったあと
相川から告白されて、返事も出来ないまま避けられた挙句
連絡がずっととれなくて…。
社会人になって仕事で再会した橘は
過去の距離を縮めようとしますが相川には彼がいたのです。

その彼がね…相川の事を考えてくれないような男で…がっかり。
だから別れを告げられて橘と付き合える事になるんだけど
なんかこうすっきりしないというか…。
普段優しい攻めがHではS気味というのも良いですが
なんかなー…なんだろう。
その後で、尚が作品の為に橘×相川の現場を見たいからって
手錠してコトに及ぶとかどうなんだろう…。
嫌だって言いながら相川は感じてたみたいだから
それはそれで良いのかもだけど、私がモヤモヤしてしまいました;

砂糖さんのお考えになる愛とは、もしや独占欲だけ、とか…??
違ってたらすみません;;
あくまでも私の解釈ですのでお許しを!
カバー裏漫画での、
互いの行為を見せ合う仲というのはある意味親密で良いのかもですが
やっぱりモヤモヤが消えないのでした…ごめんなさい…。

7

期待はずれでした

他サイトのお試しを読んで購入。
うーん、勝手にあれこれ期待し過ぎたみたい。
期待外れでした。
2組のお話が入ってます。
1つ目は橘君が担当している作家さんのお話で、2つ目が橘君のお話。
私は1つ目の方が好きだったなー。

恋よりも仕事という自負でいた尚。
しかし恋人にふられてみるとやっぱり痛手が大きい。
そこで小さい頃から慕ってくれてた陸君と付き合う事に。
あっさりとしたお付き合いになれてた自分なのに、
素直に感情をぶつけてくる陸といると何か違和感を感じる。
自分が変わっていってしまうような…。
そんな中、陸君が浮気をするんですねー。
陸君にしてみれば「他と浮気してもいいよ」と言われたからで、
相手は陸君を本気で好きな久保さん。
尚君は「相手が本気なら話は違う」と、陸君をふってしまい、でも陸は別れたくなくて
というお話。
面白い展開だし、私は陸君みたいなタイプが好きなので、
読んでて面白かったです。

さてはて2つ目、橘君のお話。
橘君は小説家の担当がお仕事。
そのお仕事に興味を持つきっかけは、学生時代に友達になった相川。
相川君から小説の面白さを教えてもらった事がきっかけ。
卒業の時に相川から告白をされたものの返事をせぬままになってる事を橘君はずっと気にしてます。
何故なら告白された時は訳解らずだったけど、
時間が経って自分も彼を好きだった事を自覚したから。
でもその時にはもぅ連絡先が変わってて連絡出来ない。
なので橘君はいまだに相川君の事が気になり、
次の恋愛にはどうも本気になれない。
そんな中、作家となった相川が現れ、彼の担当をする事に。
やっと相川に再会出来た橘君、
「ずっと悩ませた君、後は落とす事だけ考えよう、今度は間違えない」
で、私ここから期待してたんですけど(試し読みはここで終わったので)…

なんてことはない、トントン拍子で事は進み、
なんだかんだでハッピーエンド♪
話の土台も展開も面白いと思うんですけど、
なんだかあっさりし過ぎ。
橘君が大人過ぎて、理解あり過ぎで、
悩みもなくすべて解決みたいな感じで、
トントン拍子が本当トントン拍子に感じてつまらなかったです。

なぜこう思うのかなーと後で思うと、
橘君と相川先生が出会う迄は橘君目線、
そこから後は相川先生目線で話が進むので、
再会出来た後の橘君の気持ちや悩みがまったく見えないので、
橘君のせつなかった気持ちが読者としてまったく解決されてないんですよね。
相川先生目線だからしょうがないんだけど、落とされる側ですから。
なので、何も橘君は苦労せず相川先生を落としましたとさっという感じ。
逆に相川先生、
橘君と会わなかった時期に何を思ってたのかが何もなく、
(ただノンケにふられて傷つきました程度)
「俺は優しくされると俺はすぐ人を好きになる」という今のお悩みだけで、
過去の橘君には何も関係ないんですよね。
という事で、橘君も相川先生も、2人の過去は特に何も今に影響がない、
なんというか、落とすのが上手い人と、すぐに惚れちゃう人のお話って感じになったのが残念でした。
で、終わりに近付くにつれ、相川先生の今の悩み、
優しくしされ過ぎて、逆に橘君に捨てられたらどうしようってものになってくんですけど、
それもあっという間に解決。
相川先生の不安を取り除く要素は「ベッドテクで」という感じになり、
挙句の果てに1話目の小説家の先生に、取材という事で自分達の行為を見せちゃって、
最後はその事を赤面する相川先生を囲んで4人で喫茶店で談話って…
話が面白そうな、面白くなりそうな気がして期待していただけに、
最後はなんか何もなくて「あははっ☆おっしまい♪ぺろっ♪」っというような軽〜いお話になった気がして、
なんか冷めちゃいました。
橘君、卒業から会えなかった時までどういう気持ちだったの〜?なんも悩みなく解決?みたいな。
まぁ、本人達が今幸せならいいんですけどね。

なので、私としてはあまり共感出来ず、
読んだ後に「面白かった!」となれない1冊でした。
私が勝手に期待し過ぎたのかな?とは思うんですけど。
エロで解決ってあまり好きでないのと、
それだからってむちゃむちゃエロを書いてるわけでもなく、
後はその最中、橘君、お茶飲みながら話してるのかい?って位冷静だし…
逆に「おいおい」っと心の中でつっこんじゃいました。

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