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切ない片思い
…に胸が痛くなりました。
シリアスそうな内容に、興味を引かれながらなかなか手が出せなかった作品です。でも、最後は安心のハッピーエンドに、長い片思いが辛かった分感動しました。
お話は、中学時代に苛められていた自分をかばってくれた教育実習生・瀬戸川と５年ぶりに再会したことで、止まっていた秋吉の片思いの時間が動き出します。
運送会社に勤めている秋吉が配達に行った先に、瀬戸川が恋人といて。おまけに、配達したのは大人のオモチャでした。
戸惑いながらも再会できて嬉しかった秋吉と反対に、秋吉のことを覚えていなかった瀬戸川。それでも、逢えて嬉しくて。
その後も、配達に行って逢えるのを楽しみにしていると、瀬戸川の彼氏の策略で見られたくない場面を見られてしまって…。軽蔑されたと思った秋吉は、瀬戸川の前から姿を消します。
そして、半年後、お互い彼氏の相手として、再会をします。
秋吉は心が揺れるし、瀬戸川は以前から突然姿を消した秋吉を気にしていて。でも今度はお互いに相手がいる身で…。
秋吉の想いがなかなか成就しなくてヤキモキします。おまけに、秋吉の相手の執着も凄かったし。
だけど、いつもお手軽な恋しかしてこなかった瀬戸川がだんだん本気になっていく様子に萌えました。もちろん、秋吉の一途な想いにはキュンとなるし。
全体的にシリアスで精神的に痛い系だったけど、２人が結ばれるまでの過程がキュンときて萌えれて面白かったです。
薄暗いなあ。
とても薄暗い話でした。
話もですが、受けの性格も。
薄暗い話は好きですが、ちょっとこれは好みではなかったかも。
最後はハッピーエンドですが、こんな簡単に二回も相手を捨てた攻めが、受けだけは一生幸せにするよ！みたいな構図はない気がして、何となくもやもやしました。
深読みしすぎでしょうか？
あと子供時代をなかよしや花とゆめで育った者としては、立野さんは少女漫画家なのですよ。当時からBLカプみたいなコンビは多かったですが、矢張り個人的にはBLよりもBL寄りの少女漫画のが好きだなあと思ってしまいました。
明るい話が何か無理だったので（犬夜叉でヒロインがルーズソックスをはいてる違和感と同じものを感じました）今回は薄暗いものを読みましたが、そうかー。立野さんがエロ描いてるのかー。と何ともしんみりした気分に。
今もご活躍されてる事実は素晴らしいので、そういう意味では嬉しいのですけれど。うーん。
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