言いなり

iinari

言いなり
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神32
  • 萌×27
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

11

レビュー数
3
得点
194
評価数
44件
平均
4.5 / 5
神率
72.7%
著者
イラスト
作品演出・監督
阿部信行
音楽
オンリード
脚本
五十嵐薫
原画・イラスト
minato.Bob
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
Atis collection
収録時間
78 分
枚数
1 枚
ふろく
メーカー通信販売特典:出演キャストによるトークCD
フリートーク
なし
発売日

あらすじ

初対面のときから妙に懐いてきた男・剛に大学生の圭一はうんざりしていた。
野暮ったい外見で場の空気が読めない剛は、
圭一に邪険にされてもにこにこ笑っているので、
所属するテニスサークルの仲間にまるで圭一の犬だと陰で揶揄されるほどだ。
ある飲み会で、剛は先輩に媚薬を盛られ、公開自慰を強要される。
周囲が囃したてる中、剛の熱い視線はただまっすぐに圭一に向けられ……!?

表題作 言いなり

本川剛 → 興津和幸

坂井圭一 → 阿部敦

その他キャラ
敦司[高橋孝治]/ 安堂、沢村[松浦義之]/ 森田夏美、サークル女子1[塙愛美]/ 木村、サークル男子[長南翔太]

評価・レビューする

レビュー投稿数3

久々にストーリーを楽しめた

野暮ったい興津さんも口の悪い阿部さんも新鮮。

言いなりになりすぎるから不気味、という匙加減が絶妙。
やっぱり興津さんは最高だぜ。

「好きな子が言いなりになってくれたら死んでもいい」
ああもう強烈なフラグ。しかし強調しすぎない、わざとらしさがない。
やっぱり興津さんは最高。

相手の本質を見透かすのも、相手が誰かに軽んじられて腹を立てるのも、
本当にさりげなく狂気が滲む。気持ち悪い。

盛って「キスがご褒美?ちょっとケチなんじゃないの?」の図々しさも最高。
「おっぱい吸っていいよね」は結構珍しい台詞?

いく間際の、低く柔らかい声で興奮して息が多いのも最高に気持ち悪い。

パシリの犬に褒美をやると言ってセックスを許す段階でアレだが、
攻め→受けに気を取られていく描写はあるので感情移入はできる。
男は恋愛感情でなくとも嫉妬するものね。

「どうしてもフェ○させてって言われたから、それはさせた。すごい上手かったよ」
「嘘だ!あのヤリ○ンがフェ○だけで済ませるはずがない!」
のやり取りには笑ってしまった。何の話だよ。

そして同棲へ♡よかっ続きたね♡
男子大学生同士の同棲で「けーくんとえっちしたいから俺が多めに生活費入れるし」の意味がわからないw

自分が相手を必要としているように思えてくる(そう仕向けられる)過程は丁寧。
支配関係が逆転して「生意気。乱暴なんだよ」二人の関係の描き方は良いと思うけど、
ネタばらしが雑。原作が端折られていると察する。
ラストで急に事情を長台詞で喋り出すCDは一昔前はよくあったが、
興醒めするので工夫してほしい。

「夢見るように甘く囁いて」は興津さんならもっと王子様っぽく出来る!!と思った。

ご褒美を要求してくる犬に支配される→従う悦びの流れは鮮やか。
そして唐突に終わる。

甘くも格好良くもなく、性の絡むイジメもあるし全体的に閉塞感のある話だけど、
久々にストーリーを楽しみながら聴けた。

1

すごい作品

原作は読んでおりません。
阿部さんと興津さん目当てに購入。
お二人がコンビを組んでおられた作品は全て聞いていたので、その中のどれに似た感じかな?と、あらすじを読んだ時点では思っていましたが、良い意味で裏切られました。
今までのどれとも似ていません。
リアルにすればするほど嫌悪感が出る、不気味の谷みたいな事ってBLCDでもたまにあるのですが、今回の興津さんの剛はリアルすぎるのに嫌悪感がこない(私は)BLとしてのリアルの最上位じゃないかとあらためて興津さんの凄さを感じました。
阿部さん演じる圭一は、彼自身の思考がだんだん変わっていくのがジワジワきていて、途中まで感じてた剛への疑惑とかモヤモヤしたものが、聞き終わったときは、あぁこれで良かったんだなと心底納得してしまいました。
しかし、ここ(ちるちる)にきて下でたまゆまま様が書かれてる内容を読んで、なんだか震えがきました。
まさに、剛はサイコパスだったのですね!!
聞いてるこっちまで洗脳されてました!!
色々書かれてる内容を読ませていててだいてから再度聞いてみたら新たな発見がありました。
何度でも聞き返したくなる作品に出会続きえて嬉しかったです。

3

興津さんは天才か!犬を飼うなら死ぬまで可愛がって面倒みてよね!!

原作未読。
興津さんの収録コメントとかで役作りをどうしようかとても悩んだとありましたが、聴いてみるとそんなことあったの?というくらいバッチリハマっていました。
そして阿部さんが、興津さんの空恐ろしくなる演技を邪魔せずに自然にこちらに聴かせてくれるところが、阿部さんもスゴイ!!と感じさせてくれました。

聴いててなんか引っかかるなと思っていたのですが、途中から「あー!」と、その引っ掛かりを理解しました。
攻めの剛はサイコパスの資質を持っているんだということ。
もう剛の自分の思う通りにするという手練手管が恐ろしい!

最初聴いてて分かんないんですよ!大学生のワンコ状態で。モサいワンコだなと思うくらい。
でもこのモサいワンコをしばらく聴いててモサワンコの前で受けの圭一が失言をしてしまったりするんですよね。
そうすると剛はその隙を逃さないのですよねー!!
そのゴリゴリ具合が興津さん、本当天才。

圭一は結局、蟻地獄にハマるかのように、どんどんどんどんマインドコントロールされていきます。
聴き手側も、終始気づかない人は気づかないかも。
だってずーっと、私が危険思想だ続きよーと思っている所が、綺麗で心地よいBGMが途切れることなく流れているから。
だから執着強い攻めだよねくらいにしか思わないかも。

終盤、「どんな圭くんだって好きだから。だから圭くんが圭くんでいられるようになってよ」と言う剛。「鎧をつけても本質の俺は変わらない」と考えが変わっていく圭一。
髪型も昔の地味なものに戻し、服装も何もかも剛の言われるがまま。以前のキラキラしていた(登場する女の子談)圭一はもういません。
以前仲良かった女の子と話そうものならすぐに剛に呼ばれて、交友関係も制限される。サークルも辞めてバイトももうしてないんだっけ。

そうやってどんどん、どんどん圭一を周りの環境から遠ざけていき、頼れるのは自分だけにしていく。
だけど圭一は気づかない。
興津さん演じる剛がもう巧妙で、色んな声色使って押したり時には引いたりして絡めとっていくから気づかない。
文字にしてみると何てことない言葉なのに、その一言一言から圭一に向かい触手が伸びているかのようでした。

剛は真っ白な状態で出会いたかったと言って、見た目も人当たりとかも苗字も変えて再開を果たすけれど、圭一があの剛をこの剛と気づいてしまった時点で、今は依存恋愛フィルターがかかっているからそうとは分からないけど、今後が大変だなと思いました。
真っ白ったって黒い過去に上書きしたペンキのようなもので、時が過ぎれば剥がれてきます。
早めに気づけばいいけど、剛に洗脳されて気が付いた時にはもうやり直しのきかない年齢とかになっていないでほしいですね。
はたと気が付いてしまったその時、果たして自分には何が残っているのか。
自分に本当に必要な厳しいことを指摘してくれる友人はいるだろうか。
社会で生きていくために必要なスキルは身に着けているだろうか。
たとえ自分一人だけになったとしても、一人でも生きていける仕事は貯金は頭脳はあるだろうか。

でも最終トラックを聴いて思ったのは、人には資質というのがあるんですよね。
あの朗らかな声した圭一はやっぱり、ワンコがいいのかな。

穏やかな優しい人たちで構成されている恋愛日常系ドラマCDもいいけれど、時にはこういった演者さんの力量を試すかの如く鋭い面を持ったドラマCDもほしい。
というか、もっと欲しい!!

14

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