「一度でいいから好きな人としてみたい」

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作先生のコウノトリ

棚倉凌二,寮監,保健医
日吉沙生,15歳,レアケースのカゲツ

その他の収録作品

  • 番外編
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

ある日突然、妊娠できる身体になった・沙生。御曹司ばかりが集まる学園に転校させられ、クラスの誰かと番わなければならないと知る。沙生をモノにしようとする彼らに、寮でも学校でも犯されそうになる日々。するといつも、保健医・棚倉が助けてくれ、次第に惹かれあっていく沙生と棚倉。しかしクラスメイトの子を産むため、棚倉の目の前で、毎日複数の生徒と交わることに…。
“好きになってはいけない人を好きになってしまった”妊娠学園内で育まれる、禁断の恋。

作品情報

作品名
先生のコウノトリ
著者
夏目かつら 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
発売日
ISBN
9784537135053
2.3

(22)

(0)

萌々

(3)

(6)

中立

(8)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
7
得点
38
評価数
22
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

わるくない

昔読んだコミックが好みじゃなかったので、読まず嫌いしていた作家さん。
面白そうな設定に惹かれて衝動買い。
設定というか、もろもろ甘い部分はあるにせよ、
今回は結構攻めたお話しだったかなと思うのです。
や、評価は確実に二分しそうな作品かなとは思いますが・・(;^_^A

妊娠できるからだをもった男。
突然変異で、妊娠できるようになった男。
妊娠できる男に子供を産ませたものは巨万の富を得ることができると噂されている。
そのため、妊娠できる体をもった男は
そのパートナーを選ぶべく・・・なお話しなのであります。
突然変異で妊娠可能になってしまった受がどういう顛末を迎えるか~という
ところですね。

実験とはいえ、授業のカリキュラムにセックスが組み込まれ
毎日のように同級生たちに犯されていく様は圧巻。
種を注ぐことがメインなので強引かつ強引なプレイは痛い。
そんな毎日に身体も慣れ、快楽を覚えれば心もマヒし、疲弊していく。
唯一の味方に見えた幼馴染さえも・・・

モブに犯され続ける受はおいしい。
嫌な行為のはずなのに慣らされて、感じてしまう姿もいい。
ただ、肝心の先生とのシーンがすっ飛ばされてしまったのが残念であり
親友くんが結局なにがしたかったのかが意味不明だったのが残念。
全体的にふわっとした印象ではありますが、
わるくないかなーと思ってしまうから不思議です。

8

男子高校生の妊娠出産

カゲツと呼ばれる、妊娠出産できる男性が存在する世界のお話です。オメガバースのオメガ的な存在です。
普通はカゲツとして生まれてくるのですが、レアなケースとして、今まで普通の男性だったのが後天的にカゲツになる例があるそうで、そうなってしまったのが15歳の主人公受け。
カゲツを妊娠させた者は莫大な富と名声を得るそうで、全寮制の名門男子校に編入した受けは、名家の子息たちに輪姦される日々を送ることになります。

この「富と名声を得る」設定がよく分かりませんでした。そういう迷信がある、という設定なのかと思っていたのですが、実際にそうなるらしく、「富と名声」なんてふわっとした設定が現実として語られる世界観にはSF的なものを感じてしまいます。

まあそれで、研究に協力するなら家族の生活や幼い弟妹たちの学費なども保証すると言われ、貧乏なお家の子だったのが名門校に。そこでいろいろデータを取られたりしながら、先天的にカゲツである生徒2人とともに犯されまくる学校生活に突入。
保健医攻めがいろいろ面倒を見てくれ、最終的には保健医とくっつきます。これもなかなか納得いかない展開でした。受けがカゲツとして覚醒するまでに幼なじみだった大病院の息子が同じ高校に受けを追って編入してくるのですが、子供の頃から仲の良いその幼なじみを「カゲツを孕ませて富と名声を得ようとしているのかも」と信用できない受け。なのになぜ保健医のことは信用できるの?

結局攻めと結ばれ、子供が出来ちゃって、「生徒なら良かったけど保健医とできたなんて何たることだ」と攻めは首になります。ええっカゲツを孕ませたから富と名声を得るはずの保健医を首にして追い出すの?
「富と名声」の設定が訳わからなすぎて物語が破綻してしまっていました。

まあ、やられまくる受けは気の毒ながらも萌えるし、モブレや男の妊娠出産が地雷ではない、むしろ好きだ、という方には楽しいのではないかと思います。
絵も綺麗でした。夏目かつらさん、かなり昔からお名前は存じ上げているのですが、昔が信じられないくらい絵が今風で綺麗ですね。

5

個人的には面白い。

妊娠・出産ものです。つっこみ所が非常に多いのと、大きくなったお腹でエッチとかがあるので、苦手な方は絶対避けて下さいといった感じです。まぁ、私は元々妊娠ものが好きなので、そこそこ楽しく読めました。

妊娠が可能な男性(カゲツ)が存在する世界で、突然変異でカゲツになってしまったのが受けです。カゲツを手に入れれば富と名声が手に入るという事から、セレブな学園に通う事になります。そこで周りから狙われ、さらにレアケースの為の特別カリキュラムで決められた相手と性行為を行う毎日。そんな時に受けの妊娠が発覚して…という展開です。

まず絵がですね、そこそこかわいいとは思うのですが、デッサン狂いが気になります。受けの顔がやたら子どもっぽくなったり、間延びしたりと別人に見える事がちょこちょこあります。さらに嘔吐感がある時に、看護の為指を無理矢理突っ込まれて嘔吐を促すという場面がありますが、この時の顔がホラーか!という程怖い…。
そして受けがカゲツになる前からの友達なのですが、セレブ学園にも突然居たりとよく分からない。さらに序盤で「前からずっと好きだ」といきなり襲ってくる。受けに撃退されて未遂なのですが、次に会った時に自然に話し掛けて来てビックリです。気まずくないのなら、すごいメンタルです。
そして攻めの保険医がこれまた理解不能で、受けが毎日犯されてるのにモニター越しに見てるだけ!! そして、あまりの状況に弱った受けが「助けて、先生」とすがってくると寝ちゃうのです! これで受けが妊娠しちゃうわけですが。攻めなんだから、もっと色々しっかりしてー!!

この他にも、カゲツの研究をしているマッドサイエンティストだったり、攻めを勧誘する謎の組織だったりと、本当につっこみ所と、ご都合主義が満載です。しかし、私はこのベタさが割と好きでして…。
受けが特別な存在で、皆に狙われるハーレム状態。そして影ながら見守る攻めに、受けを利用しようとする存在。受けをずっと想っていた親友。ベタベタですが、「しょうもないな〰」と言いつつ萌える部分があるのですね。番外編での幸せそのものの二人とかも。

私個人としては『萌』なのですが、全員にお薦めは出来ないので『中立』にしときます。レビューを読んでくださって、「よしキタ!!」と思う勇者がおられたらチャレンジしてみて下さい。

5

物語性はなし

話の展開が早すぎますが、設定が王道のため色々考えなくても「お約束」を知っていれば読めます。低年齢向け少女漫画(ちゃ●、種○有○作品等)が好きな方にオススメです。

ただ、夏目かつら先生に画力を求めるかたはいないと思いますが「作画狂いが気になって漫画がよめないタイプ」という方は要注意です。私は作画狂い等気にならないので作家買いしてますが…

ここからネタバレ含みます。↓




話の流れは本当に王道。登場人物の設定だけでバリバリ既視感があります。
○主人公(受)は「特別な能力(この作品では男性妊娠できる能力。カゲツという名のΩバース設定)」が突然現れ、その能力を持っている者をたてまえ上保護、セレブ学園に入学させられる。
○庶民の暮らしをしていたはずのイケメン幼なじみ何故かセレブしか入れない学園に登場し、主人公のナイト気取り(のちに幼なじみのお父様が権力者みたいな描写があるが何故この幼なじみが庶民的暮らしをしていたかはよくわからない。)
○過去にトラウマがあるイケメン教師(攻)
○おそらく能力の説明のために出てくる能力者二人(ビッチにみえる純情くんとクールにみえるビッチ)
○絶対的権力を持ってそうな敵か味方かわからない若い研究者

話のラストがもう笑えるくらいお約束で。一度引き離されそうになるも攻に強いバック(協力者)があったためピンチを乗り越え二人でらぶらぶに暮らしますめでたしめでたし★よかったね!

正直出版社からして期待してませんでしたがここまで話に力をいれてないとは思いませんでした。エロと妊娠とセレブ階級設定が描きたくて、話は二の次なのかと思ってしまうレベルです。
出版社の編集によりおもしろさが左右される作家さんだと思います。

Ωバース設定は便利ですし、大好きですのでまたチャレンジしてほしいと思います。

ところでカゲツの由来はなんなんですかね。花月?ゲツというと月=月経と連想しましたが。よくわらないでーす。

この作品は私的にはおもしろいとはいえませんでしたが、頭空っぽでなんとなく読むにはちょうどいいと思います。







ーーーーー
どうでもいい話。
個人的に女性名のキャラクターでも基本的に気にならないのですが、知り合いと同じ名前だったり自分と同じ名前だと萎えるのであまりにありふれてる名前は避けてもらえると嬉しかったです。
(もちろん名前には物語の中でどのような役割か、どのような性格か等、意味がこめられてる場合もあるというのはわかりますが…)

3

苦手なオメガ

所謂オメガバースの地雷のとこがたくさんあり中立とさせていただきました。

最初の方のお話はカゲツと言う突然変異体になってしまった沙生がなかなかその環境になれなくて、戸惑うことばかり。で、周りの人が全員信じられないのです。色々なことを急に聞かされて、疑心暗鬼になる気持ちもわかりますが、昔からの友達で風邪を拗らせたんだよと励ましながら、自分のうちの病院に運び治療費は心配すんなと励ましてくれた琉威のことは、信じてあげてほしかった。琉威と結ばれてほしかったなぁ。保険医は過去のことがあるから、今度こそ守ってあげたいと言う気持ちはあるものの、沙生がいろんな生徒にやられているのに事後の手当てだけで、本当にそこに愛があるのかと思ってしまいました。

みなさんに甘いと言われているラストは、私としては、これで良かったです。色々思うことはあるけど、最終的に沙生が幸せと感じる毎日になってほっとしました。つじつまが合わなくても助け出されて良かった。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP