特定の番にしか反応しない番因子が発見されその働きを無効化できる薬、グッズがある世界です。
後天性のΩが運命の番相手に、緩やかに効果が表れるチョーカータイプの向こうグッズをつけて、効果が出る1か月以内にほしいものをくれなければ離婚してほしいと切り出します。
いろいろと複雑な背景と気持ちがあるゆえのΩのちょっと難しそうな条件に、余裕そうな態度で応じるα。
噛み跡の上にチョーカーという組み合わせが独特で興味をそそられました。
それぞれ想いあっているのに、どっちも素直じゃないやりとりがじれったくも楽しいです。
グッズの効果で番が解消され、その後に大事件が起こってそこでようやくお互いが両想いだったことがわかります。
その展開、わかっていたけれど、わかっていたからこそ、わかっていても、うーん、とにかくとっても甘々で安心しました。
最後はちょっと駆け足だったけど、甘い甘いハッピーエンドでかわいいお話でした。
幼馴染で恋を自覚していく2人のほんのちょっとのやりとりが1話づつ紡がれている一冊でした。
1話ごとのカラー表紙がとてもきれいなのですが、モノクロの漫画の中にところどころ使われている色がとても印象的できれいで素敵でした。
読んでいるこちらの目や心が洗われるようなそんなきれいさがありました。
ゆっくり進んでいく2人の恋が巡る季節のいろいろなエピソードとともに描かれています。
2人の優しくおだやかな愛情は、慈しむとはこういうことをいうのではないかと感じさせられました。
2人がいつまでも一緒に年を重ねていき、おじいさん同士になっても手を取り合って歩いている様子が脳裏に浮かぶような穏やかで静かできれいなラストシーンでした。
続編が出てほしい作品です。
作家買いです。
いつも優しくて胸暖かくなるお話を楽しんでいます。
新作は芸能ものBLです。
ドラマの主演で出会う2人、お互いの仕事のことは知っていて、敬意を払って言葉を交わしているのに、連絡先の交換は真顔で断る桐ケ谷くん、すべてにおいて一生懸命、社交性もあるけれど桐ケ谷くん相手では苦戦する志希くん。
ちょっとしたすれ違い、誤解が溶けてお互い歩み寄って行きます。うーん、青春。
桐ケ谷くんは無表情というか、鉄仮面というか、前半ずっと何を考えているか読めません。
対して志希くんは感情表現が豊かで愛らしくわかりやすいです。
桐ケ谷くんの言葉選び、話し方が素敵です。
上下巻にしたのが納得のエピソード満載の素敵な作品でした。
山中先生の作品は全て読んでおり全て大好きです。
今作はドラマCDを聴いたので読み返してのレビューです。
表題の王子と小鳥について
独特の世界観と人物、そして細い線、平面的なようで奥行きのある絵柄が素敵です。
アラブの王子様と借金を背負った大学生が、奴隷オークションで出会うところから話が始まります。
言葉が全くわからないまま王子様に買い取られた大学生、日本のアニメ好きのちびっこ王子の子守りをしながらも、帰国をあきらめず何度も脱走を図ろうとする気概がかっこいいです。
大学生を買い取った第二王子の生い立ち、現在、我がままで強欲な第一王子との関係、ちびっこ王子を慈しみながら、大学生と言葉が通じないところから、少しづつ少しづつ歩み寄り、理解しあっていく様子が、ゆっくりと丁寧に糸をつむぐように描かれていてとても素敵です。
1冊丸ごとのページ数でないのにまるで映画を1本見たかのような満足感、読後の余韻がありました。
原作既読です。山中先生の世界観が好きで音声ドラマには及び腰でしたが、聴いてよかったです。
原作とかなりイメージが違うように感じましたが、これはこれで麗しくきれいな作品となっていて違った楽しみがありました。
小西さんの気高く芯が強い王子様、梶くんの気弱げだけど芯が強い大学生、とても素敵でした。
登場人物が多いお話ですが、音声だけでもその世界観が脳内にしっかり広がり、カラーで景色が見えるように感じました。
BGMもとても素敵で、いい表現かわかりませんがディズニー映画のような壮大さもありました。
ハッピーエンドの最後に最後でエンドロールが流れていくのが脳内字幕に見えました。
カタコトを頑張ったと梶くんが話していましたが、カタコトはちょっと不自然だったかなと思います。
そこだけ気になりました。
が、演じ分けがやっぱりすごい、とも思いました。
にいちゃんちシリーズ10年ぶりの続きが読めて喜んでいたら、またすぐに続きが出ました。
これでで最終話です。もうないと思っていたにいちゃんちシリーズの続きが読めて嬉しかったけれど、その分、続きを期待してしまうので、最後なのはさみしく、購入時に味わって読もうと思っていました。
さすがりーるー先生、いやもう味わい深すぎて、おお、んん、ああ、とひとりでうなりながら読みました。
ずーっと小学生かと思っていた渡が成長、高校生になって登場します。
新太にいちゃんの少年時代の姿も垣間見れて、今とのギャップに驚いたり、違ったエロさがあるとどきっとしたり。2人の制服姿が新鮮で素敵でした。
同じ世界線のハイパーMIXシリーズの虎太郎くんもちょこっと登場します。
イメージがかなり変わったのと、あまり変わっていないのと、幼馴染2人が並んでいる様子にも萌えます。
萌えてほっこりしてページを進めていくとそこから先はめくるめく官能の世界へ。
新太にいちゃんのエロさ全開。
これまでは圧倒されっぱなし、翻弄されっぱなしだった渡ですが、未来から来た渡も加わっての3Pなので、新太にいちゃんも翻弄されたり、余裕ぶってみたり、やっぱりがっつり翻弄されたり、すごいです。とにかくすごいです。(繰り返して強調)
すっごい3Pがおわると、そのあとは、おとぎばなしのように、2人はしあわせに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし、と唱えたくなるほっこり素敵な最後でした。
34話まで読みました。
片想いの幼馴染を監禁して凌辱、というなかなか強烈な始まりです。両想いになるところも、典型的なストックホルム症候群じゃないの、と思ったのですが、その後、転校生が来て横恋慕してきたり、元ゲイAVスターのモデルが横恋慕してきたり、新しい登場人物が少しづつ増えてきて、事件が起きて、話が進んで、2人の仲がさらに強固になっていきます。
ストーリー重視でエロは減っていくのかと思ったら、最初のころを彷彿させるエロエロ殺伐、監禁凌辱が30話過ぎに投入されたり目が離せません。
BL漫画における名探偵コナンのように、仲間とのふれあいあり、ときにほっこりしつつも、事件多めで物語がずっと続いて行くのではないかと思います。続いて行ってほしいと願います。
ドラマCDも出ていて気になっているのですが、聴いていて萌え悶え疲れそうで手が出せていない作品でもあります。
1巻を聴く前は、BLドラマのプリンセス声優2人が攻め受け、主人公2人と知り、しっくりくるかな、絵のきれいさに合わせた姫と姫っぽい感じになるのかな、と心配していました。
斉藤壮馬さんの泉輝のかっこいいこと、サドっぽいこと、慈愛に満ちてること、いやらしいこと、素晴らしかったです。
白井悠介さんの徹のかっこいいこと、かわいいこと、愛らしいこと、いやらしいこと、素晴らしかったです。
さてさて2巻。
徹はホストを辞め、2人は同棲を始めます。
ラブラブしつつ、それぞれに遠慮したり、考えすぎたり、思いやり合ったり、音声だとより深みが出て、聴いていて切なくなりました。
白井悠介さんの徹が迷って迷って考えて考えて、ちょっと後ろ向きになったりする、うだうだしたところ、かっこよかったホスト時代とのギャップがすごくて、さすがの表現力。
かわいそうになったり、たまにいらっとしちゃったり、いいんだよと声をかけてあげたくなったりしながら聴きました。
斉藤壮馬さんの泉輝がスマートでクールでかっこよくて、でも内に秘めた濃い情愛がどろっとしてて、常に徹を気遣い、丁寧に優しく接するのに、時折、発する命令口調がクールで、ギャップ萌えってこういうことを言うんだな、と感じ入りました。
BLドラマのプリンセス声優だと思っていたのに、かっこよくてかっこよくてたまらなかったです。
ぜひともシリーズ化してほしい作品です。
これから先のこの2人の何気ないやり取りや、エチエチなやりとりや、ちょっとした痴話げんかなんかも聴いてみたいです。
1巻がいい意味で漫画できゅんきゅんする設定、エピソードのオンパレード、おとぎばなしのようなラストで、2巻はいったいどんな話なのかわくわくしながら読みました。
1巻のように各所にちりばめられた王道の萌え、きゅんきゅんは減り、2人の関係を掘り下げて気持ちや環境の変化が丁寧に描かれています。
雰囲気が違う作品のようだけど、それがまたいい味だと思いました。
同棲を始めた2人、幸せな甘々生活になるかと思えば、徹が迷ったり、縮こまったり、悩んだり、考えすぎたりしながらも、泉輝が大好きで泉輝のために、と考えながら日々を送る様子に感じ入りました。
芸能人との恋愛での最大の試練といえば、とでもいえる、交際がマスコミにすっぱぬかれてしまう、1巻と同じく、漫画の王道エピソードもよかったです。
王道はやっぱり素敵ですが、その王道がさらに魅力的に描かれていてすごい作品です。
泉輝を想うあまりちょっと暴走してしまうのも徹らしくて愛らしくて萌えます。
泉輝が同棲を始めてから徹にぐいぐいプレイを進めていかずに、少しづつゆっくり丁寧に進めていくところにとても萌えました。丁寧口調のなかにたまに混じる命令口調にきゅんきゅんしました。
交際報道に対して出した決断、行動にもとても萌えます。
なんとかっこいい!
続編がぜひとも読みたいと思わされる魅力的な2人でした。
セックス描写がかなり濃厚でいろいろなプレイがこれでもか、と描かれています。
エッチ大好き派にも大満足だと思います。
私はストーリー重視、エッチシーンはちらっとでもいいのですが、今作品は心情表現がゆっくり丁寧にじっくり描かれているので大満足でした。
私の中で、受けの似合う声優さんの中でもプリンセスのおふたりが攻めと受け、ということで、興味津々で聴きました。
物語も設定も漫画の王道、萌え要素がたっぷり詰め込まれていて、それでいて古さもありきたりさも一切なくすべてが新鮮、すべてが萌えでした。
人の心が読めてしまうという設定、どういう表現をするのかと思っていたのですが、心の声が聞こえている時の加工がキラキラキラさせた後 ちょっとくぐもった感じになるの演出でとてもかわいかったです。
徹がホストのときはいかにも売れてるかっこいいホストという話し方で、泉輝のことを話すときは早口になってまさにオタクという話方し方になるギャップに萌えました。
泉輝は常にとても丁寧な口調なのに、時折出てくる徹への命令口調に、ずきゅんと胸を撃ちぬかれた気持ちになりました。
受けの中の受け、プリンセスの斉藤壮馬さんの攻めのかっこいいこと!
予想を大きく裏切られました。
2人のやりとり、とてもしっくりきて、とても萌えました。