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鳥ヶ谷先生は不埒な性癖を飼っている

torigayasensei wa hurachi na seiheki wo katteiru

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表題作鳥ヶ谷先生は不埒な性癖を飼っている

虎塚柾成,女性患者に人気の外科医
鳥ヶ谷文巳,手術を愛する外科医エース

その他の収録作品

  • すぎれば毒(描き下ろし)
  • カバー下漫画

あらすじ

無表情で愛想なし。好きなものは手術と牛乳。
手術を愛し、手術に愛された外科のエース・鳥ヶ谷。
そんな彼を全身で愛するのは、同じく優秀な腕を持ち、
女性患者に絶大な人気を誇る外科医の虎塚。
二人は、世間一般的にはちょっとだけアレでナニな性癖を持っていて…!?
変態×変態カップル♪
エロくかわいくフェチ全開なラブラブコメディ!

作品情報

作品名
鳥ヶ谷先生は不埒な性癖を飼っている
著者
菊屋きく子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シーラボ(星雲社)
レーベル
ラルーナコミックス
発売日
ISBN
9784434256158
2.8

(8)

(0)

萌々

(1)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
22
評価数
8
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

トラウマとフェチと執着と

自分の気持ちは分かっても、相手の気持ちは分からない。
だから言葉で伝え合うしかないわけですが、相手が無口で無表情なタイプだったら、それも叶わないわけで…。
どうしたら自分が特別だと思えるのか、という悩みを描いた作品でした。

有能な外科医の鳥ヶ谷は、無愛想な態度のせいで患者を不安に陥れてばかり。
唯一鳥ヶ谷を理解している虎塚のサポートで何とか周囲とやっていけている状態。
虎塚がサポートしているのは病院内だけではなくて…。

生活能力どころか、放っておくと生命維持すら危うい鳥ヶ谷を全面的にサポートしている虎塚が、鳥ヶ谷を溺愛しているのは最初から一目瞭然です。
そこに鳥ヶ谷を過保護なまでに寵愛する叔父(院長)、さらに女たらしでレントゲン技師の牛久保まで加わってのすったもんだでした。

鳥ヶ谷は血を見ると性的興奮を覚えるという体質です。
単なる性癖ではなくて、後半で明かされるようにトラウマ絡み。
そんなわけで「そういう体質だから、一番近くにいる自分が対処しているだけなのか。自分じゃなくてもいいんじゃないか」という虎塚の不安と疑問がメインのテーマになっています。

生活能力のない受けを甲斐甲斐しく世話する攻めっていいですよね。
オカン=受けが多い中、オカン攻めは貴重。
そしてこういうパターンの例に違わず、お世話される方はぼんやりしていて、さらにそこへ受けに興味津々な人物(たいてい女たらしですね)が乱入してくることで、「お世話してくれるなら、自分じゃなくてもいいんじゃないか?」という疑問が生じてくる。
そういう流れをすべて踏んでおります。
なので切ない展開ながらも先が読めるから、安心して読めてしまう。

トラウマの部分よりも大学時代の回想が良かったです。
そこで鳥ヶ谷ははっきり意思表示しているけれど、定期的に確認が取れないと不安になるもの。人間ってめんどうです。わたしも人間ですが。

一番良かったのは、当て馬くんの血に反応してしまった鳥ヶ谷のネタバラシシーン。
錯乱状態でも口にする名前はたったひとつ、というところに萌えました。

多くの方が「萌」止まりの中、「萌2」評価までたどり着けたのは、単純にわたしが世話好き攻め×性格能力のない受けという設定が好きで、代わりになれるひとがいるわけがない絆というものも大好物だからだと思います。
こういう設定が好きな方はぜひお試しを。

0

IQ高い人が凡人に理解出来ない世界で恍惚となりIQ低くなるのは面白い

帯にある「フェチ全開ラブラブコメディ!!」に惹かれ購入。
評価は中立寄りです。

うううーん?面白かったには面白かったけど、
何も考えずに楽しめるラブコメとは違ったかな…;
変わった性癖を持つまでのバックボーンが描かれてたのは良いけれど、
掘り下げるとシリアスになっていったような???

唯一当て馬の性癖だけは安心(?)して楽しみました。
某日曜ゴールデンTV番組見てる時に学者さんの専門分野に対する突き抜けぶりは
言うなればただのオタクだな(・∀・)と見てた気持ちと重なるw
IQ高い人が凡人に理解出来ない世界で恍惚となりIQ低くなるのは面白かったです。


さて。
攻めと受けは学生時代からの付き合いで今は同じ病院で同僚として働いています。

受けは無愛想で、手術となればニコニコ笑顔になり、患者が回復するとドンヨリした顔になる変わり者。手術を愛しているので腕は確実なのですが、やたらと患者を不安にさせる外科医です。

攻めは受けとペアで動くことが多く、受けの対応で不安になる患者のフォロー役が板についています。いつも愛想が良く女性に大人気の医者ですが、攻めの人間性に問題があるとすれば「鳥ヶ谷モンペ」と呼ばれている部分w 受けに害を及ぼす輩は全力で潰しにかかる色々拗らせている攻めですw

そんな2人は学生時代から体の関係があります。
けれどハッキリ「恋人」と言える関係かと聞かれると微妙なところで…。
エッチをするときは決まって受けが執刀を行った日。
血に興奮した受けはエッチをせずにはいられず、攻めを襲い、攻めも嬉々として受け止めています。
絶妙なバランスで成り立っていたのですが、当て馬が登場し2人の間を引っ掻き回し…。

急に不安を感じるようになった攻めは、受けと距離を置くようになりーーーと展開します。


医者になった理由は?の問いに、

受け→腹を開いて血を見るのが好き
攻め→動いてる心臓が見たかった(初めてもらったプレゼントは人体模型w)
当て馬→骨が大好き!!!(初めてもらったプレゼントは骨格標本w)
※当て馬は放射線技師

と、揃いも揃って一歩間違えば危ない発言をする奴らばかりです;
これをコメディ枠でやってるうちは面白かったのです!

当て馬は受けに一目惚れして猛アタックするけれど、
容姿や性格が好きではなく「理想の骨格だから」w
レントゲン撮らせて〜〜ヾ(*´∀`*)ノと突撃するシーンは、あ、そっちねwとなる(爆)

また攻めが受けとセックスする際にぜっっったいコンドームを欠かさないとこも・笑。
仮にも感染症リスクを知る医者が生でするべきじゃない!!とのことで。。。
この辺りはコミカルに描かれているので単純に楽しめました。
受けは普段無表情なのでエッチの時のギャップも良かったですヾ(*´∀`*)ノ

けれど当て馬のせいで2人のバランスが崩れた時、
攻めに拒絶された受けは幼い頃のトラウマを再発したような状態で眠ったままになりーーー。

ここで受けの性癖の原点が明らかになるんですが、
コメディというには重くて、前半楽しんだのが申し訳なくなる…;
どういう気分で読んでいいのか萌えが迷子になってしまった(´×ω×`)

恋人としての関係が安定したものになっていったのは良かったです。
あと脇で新人看護師とベテラン看護師の会話が面白かった!!!
受けを溺愛する医院長先生(叔父)もモンペ発揮してて良いキャラでした♪

初読み作家さんなんで、元々こういう作風だったらすみません。
エロかわいいフェチ全開ラブラブコメディを期待した分、残念な気持ちが大きかったかな。
カバー下のフェチ全開漫画は普通に笑えるお話で良かったです。

4

モンペの叔父様が何気にいいキャラでございました

血に興奮する外科医とそのモンペ外科医。おまけで骨格フェチのレントゲン技師。
全員腕は確かなのに残念なメンズ達でした(笑)

血を見ると興奮する鳥ヶ谷が毎度手術があった日は虎塚とセックス!!
そんなある日鳥ヶ谷の骨格に惚れ込んだ牛久保が鳥ヶ谷に猛アタック開始。
焦った虎塚は、牽制の為に鳥ヶ谷との目くるめく愛と思い出を語ったら牛久保に「血を見て興奮した時に偶然虎塚先生がいただけ」と言われ悩み始める。

虎塚が牛久保に語った回想シーンの二人の学生時代はちょっぴり切なさも混ぜつつ萌え補給出来ました。
ドタバタラブコメと言いつつも、血液フェチになったキッカケや、学生時代の周りとの関係など、程よくシリアス要素が入っててちょうどよかったです。


0

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