コミック

  • 催眠術なんて信じない!!

催眠術なんて信じない!!

saiminjutsu nante shinjinai

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作催眠術なんて信じない!!

杉本タダシ,会社員,有能な部下
早乙女課長,会社員上司

同時収録作品土中の繭

沢直之,教師
葛西,クラスメイト宇津井と犬猿の仲

同時収録作品土中の繭

沢直之,教師
宇津井,生徒

その他の収録作品

  • 顔(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下・イラスト

あらすじ

社内の忘年会の後、気がついたら知らない部屋で部下の杉本に挿入されていた早乙女。
酒のせいか前後の記憶がまったくなく、このことはお互い水に流そうと提案するが、
杉本から思わぬ愛の告白を受け、更には叶わぬ恋と諦めていたのに早乙女から迫られ体の関係を持ったと告げられた!
このかみ合わない原因は前日の余興でかけられた催眠術のせいらしく!?

あいつのことばかり考えてしまうのも
触れただけで赤くなるのも
全部、催眠術のせいなんだ!!

【収録作品】
催眠術なんて信じない!!
催眠術なんて信じない!!2
土中の繭(前編)
土中の繭(後編)
顔(描き下ろし)

作品情報

作品名
催眠術なんて信じない!!
著者
イイモ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784801966567
3.8

(79)

(23)

萌々

(32)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
20
得点
298
評価数
79
平均
3.8 / 5
神率
29.1%

レビュー投稿数20

イイモ先生、大好き!

新刊が出る度「こうきたか〜!」を更新するイイモ先生、今作も最高です。

表題作の『催眠術なんて信じない!』1・2と『土中の繭』前後編、そして土中の繭の番外編『顔』の書き下ろしが収録されています。

予約が開始した段階では土中の繭が表題作になるというお話でしたが、実際読んでみると、この順番で正解かも...と感じました(読後感的に)。今作では特に『顔』が刺さりました。

『催眠術なんて信じない!』はドタバタなラブコメディかつ、ラストはじんわり暖かくなるお話ですが、反して『土中の繭』はダークなお話です。ひたすら闇、闇、闇...私は大好きですが、救いがないと感じる方もいるかもしません。
エロが大丈夫で、割と雑食な方に読んで頂きたいです。

イイモ先生、なんでこんな振れ幅ある作品が描けるんでしょうか...きっと天才なんですね 一生好きです 
この作品、好きな人は絶対好きです 刺さります 同じ性癖の人、イイモ先生の作品に出会えますように...

8

主に「土中の繭」についてレビューするよ

表題は素直に楽しい。万人受けしそう。
一番好きなところは杉本が雪に突っ伏すダイナミックな照れ隠し!
イイモ先生は照れ隠しの表現が上手いんです。

で、問題の「土中の繭」
口絵はこちらで、レビューのため何度か読み返したけど、毎回しばらく眺めてしまう素敵な絵です。
ちなみに私自身にショタ属性はありません。でも良い絵です。

内容はほの暗いサイコサスペンス。

以下軽く内容に触れるので今後読む予定のある人は予備知識なしの方が絶対面白いので少し下げます






ある登場人物がヤベェ…以下省略。
これだけでも判る人にはバレちゃいそう。

BL抜きにしてサスペンスとして楽しめました。

ラストシーンで繭は蚕と判明。ここまでは繭系モスラも候補にいたんだよね。
わりと苦手な展開だけどイイモさんのは何故かスラスラ読めちゃう不思議!
モノローグと2人が不穏なんですよね。
はたして蚕は1頭なのか2頭なのか、それとも…。
ここは考えると鬱になるのでもうやめます。

しっかし レビューのため読み返すとロクな大人が一人もいない、徹底してる。
南部の台詞が意味深。漫画的演出かしら?

あとイイモ先生の趣味でショタなのではなく、まだまだ経験値の低い彼らと、周囲がまだ(身体的にも)子供と思っている年齢だからこそ成立するお話だったのかな。

書き下ろしの「顔」
絵とセリフが微妙に噛み合っていない。それだけなのにすごい怖い。
あのラストから間髪いれずに読むことになるから余計に混乱する。

お口直しのあとがき
イイモさんの文章好きなんですよね。殺伐後のゆるふわ文に頬が緩みます。

総評は読んで後悔なし。
次作の悪癖を読むとこの1冊はマイルストーンなのかもしれない。
ただし地雷がそれなりにあるので自信がない方は装甲車必須。

4

同時収録がヤバい♡

発売前にちるちるでチェックした時は同時収録の「土中の繭」が単行本タイトルでしたが・・・
諸事情で表題作が入れ替わったようですね♪

これは好みがバッサリ別れる1冊ですね。
表題作「催眠術なんて信じない!!」のコミカルと
同時収録「土中の繭」のシリアスっぷりが
まさに天と地!
個人的にはどちらも最高に好きだったので大満足な一冊でしたが
表題作のあらすじを読んで購入した場合、ビックリしますよね(笑)

※ページ数的には同時収録の方が多いです。

3

表の顔と裏の顔

表題作のサンプルを読んでワチャワチャラブコメだと思ってフワフワ~っと購入したら同時収録作から予期せぬボディーブローを喰らってしまった衝撃の一冊でした。
えー…未読の光の腐女子さんは十分お気を付けください。逆に未読の闇の腐女子さんは思わぬ作品発見になるかもしれません…
では、それぞれの感想を書いていきますね。

◎催眠術なんて信じない!!

恋愛に億劫気味の早乙女課長(受)とゲイでワンコ系部下杉本(攻)が経理の志摩さんの催眠術に翻弄されつつナンダカンダで思いを確かめ合ってくっついちゃう、ハッピーラブコメです。この好きだという気持ちは果たして本物なのかどうなのか…!とグルグルしちゃう早乙女課長がとてもいいです。
あと、志摩さんがイイおじさんでした。

◎土中の繭/顔

攻受を書いてしまうとネタバレになってしまうので具体的には書きませんが、教師攻めで生徒受けです。参考までに書くと殺人描写があります。私的にはほぼバッドエンド寄りのメリバです。

登場人物は、絵が上手なゲイの生徒の宇津井、宇津井を目の敵にしている生徒の葛西、二人の担任の教師の沢、美術顧問教師の南部、沢の同僚教師の富士屋。大人はみんなどこか胡散臭いです。
主に担任の沢を追いかける視点で進んでいきます。学校敷地内に現れる不審者、葛西を煽る宇津井と煽られる葛西、何者かに犯されている宇津井、飼育小屋の動物が惨殺されるなど衝撃的なシーンと、沢を誘惑して自分を受け入れてもらいたい宇津井、家に居場所がなく沢に自分を見て欲しい葛西、生徒達にしっかり誠実に寄り添おうとする沢のシーンが織り交ぜられて進んでいきます。
そして終盤、夜の学校。
手首を縛られた沢、のしかかりセックスしようとする宇津井、そこに何故か現れた葛西。

走る衝撃。
駆け出す葛西と残された二人。

そして、全ての真実が、種明かしされていきます………

…いやー、生徒たちのことを考えると、正直、初回の読後はかなりの胸糞感とやりきれなさに襲われました。でも、冷静になって改めて読み直すと、漫画としてはすごい面白かったんですよね…完全にすっかり騙されました。とにかく本当に攻めがサイコパスすぎる。

イイモ様の作品は今作が初めてでしたので、また他の作品も読んでみようと思います。

3

光と闇

表題作の「催眠術なんて信じない!!」は、リーマン×リーマンのテンポ良くハッピハッピハッピーな光BL。ちょっとくたびれてるおじさん受けであたふたしているところが可愛らしいです。同時収録の「土の中の繭」は仄暗い人間のじめっとしたところを存分に書いてくださっている作品です。個人的には、私はこちらの作品の方が好きです。メリバな感じでゾクゾクしました。表題作とは真逆の年若い受けなところも魅力的です。イイモ先生のいいところがガツンと発揮されています。意見のわかれる作品ではあると思いますが、光と闇のBLを両方読めるなんてお得ですね!!おまけまんがの控室の話が正直めちゃくちゃツボで大好きなのでした。あのノリ超好き。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP